やまのぼブログ

山登りなどの記録

摩耶山 はじめての山登り

2021年6月20日、日帰りで摩耶山に登りました。

過去の山行の記録も、ぼちぼち残していこうと思います。まずは記念すべき(?)はじめての登山である摩耶山から。2年以上前で記憶があやふやなところもありますが、覚えている範囲で書いていこうと思います。

まず、摩耶山を選んだ理由から。登山を始めた経緯は山登りの経歴にも記載しましたが、15年ほど前から興味があり、前の年に富士山登頂を考えたのがきっかけとなりました。いきなり富士山に登る訳にはいかないので、まずは練習ということで選んだのが摩耶山でした。長年神戸に住んでいたので六甲山地の山々に親しみがあり、六甲山と摩耶山の二択で標高が低いほうを選んだという訳です。

六甲山地には非常に多くの登山道があり、摩耶山にもいろんなルートがありますが、新神戸駅から登り、トエンティクロスを経て山頂近くの展望台「掬星台(きくせいだい)」に向かうルートにしました。下山は同じルートを往復か、別のルートを考えていたと思いますが、ここで終了したのと下山計画を失念したので、登りの計画しか覚えていません。

1週間前に登山用品店で登山靴を購入し、前日にザック、ウェアなど最低限の装備をモンベルで買い揃えたので、ほぼ全身モンベルになりました。

さて、当日は家を出るのが遅くなり、登山口の新神戸駅に着いたのは10時でした。三ノ宮駅から移動中、コンビニでおにぎり、お茶、クッキー、塩分チャージタブレッツなどを購入。ちなみに塩分チャージタブレッツはこの時からほぼ毎回持参してます。季節限定なのと、近年は転売の対象になって冬〜春に入手しにくくなったので、それを見越して必要な分だけ買いおきしてます。信号機が点灯してないように見えるけど、偶然のタイミングで撮れたのかな。

新神戸駅の下を流れる生田川。川に下りて水遊びできるようです。

この生田川に沿って上流へと向かいます。近くに那智の滝、華厳の滝と並んで日本三大神滝のひとつであり、日本の滝百選にも選ばれている布引の滝があります。上流から雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝の4つの滝の総称で、駅から5分ほどで雌滝に着きます。

こちらは滝でなはく堰堤。鼓滝はやや見えにくいところにあります。

そしてこちらが雄滝と手前に見切れているのが夫婦滝。雌滝から5分ほどです。梅雨時ということもあって程よい水量で流れていました。

さらに登ったところに神戸港を見下ろせる展望台があり、画像のさらに右には三宮の街が見えます。この辺りまでは登山道というより遊歩道で、過去に何度か来たことがありますが、ここから先は知らない世界です。

水量が多い時期に上流のダムから流れ出た水で出来る滝で、五本松かくれ滝という名前が付いてます。

そしてこちらが布引五本松堰堤。明治33年(1900年)に完成した日本最初の重力式コンクリートダムだそうです。

階段を登って堰堤の上に出ました。布引貯水池(ダム湖百選)です。ちなみに堰堤は近代水道百選とのこと。百選のオンパレードですね。

登山開始から約1時間経過。市ヶ原のお茶屋さんにレトロな看板がありました。このマークを見て電話と分かるのは30代以上でしょうか。

さらに30分ほど歩いて渡渉の始まり。地蔵谷出合から上流がトエンティクロスです。漢字で書くと二十渉。その名の通り何度も渡渉します。それを英訳して「トエンティクロス」と呼ばれるようになったみたいだけど、検索したら「トゥエンティクロス」「トウェンティクロス」「ツェンティクロス」など表記が異なる道標の画像が出てきて、なにがなんやらって感じですね。トレッキングポールはまだ持ってなかったので、バランス崩して川に落ちないよう気を付けて渡りました。

ちょっと崩落気味の箇所(台風の影響で崩れたらしい)があったりして、ここで合ってるの?と思いながら進んでいくと、あじさい広場に到着。結構たくさん咲いてました。

あじさい広場から少し歩いたところに「河童橋」があります。まだ上高地に行ったことがない自分でも「これはいかがなものか」と思いましたが。他にも「新穂高」「穂高湖」「シェール槍」などの名前が付いたところがあります。言うたもん勝ち?

橋を渡ったところで見たことないトンボを見つけました。分かりにくいけど画像の真ん中に写ってます。黒っぽい羽根と青い胴体。ハグロトンボと思われます。

次々と渡渉していきます。大雨の後など増水すると渡渉できないこともあるので注意が必要です。

このように斜め方向に渡渉するところも。

こういう堰堤を見るとついつい撮りたくなります。

トエンティクロスに入って1時間ほど経過。谷沿いなのもあって途中から携帯の電波が全く届きません。余裕があれば森林植物園に立ち寄ろうと思ってましたが、体力的に全く余裕はありませんでした。

この時は登山アプリを使っておらず、現地の案内図でしか確認できませんでしたが、まだ先は長そうです。徳川道を進んで穂高湖に寄ろうと思ってたけど、結局穂高湖手前の十字路で右折しました。

桜谷出合を過ぎると流れが細くなりました。このタイプの構造物がいくつかあったけど、はたしてこれは透過型の堰堤なのか、橋脚だけの橋なのか。

苔生した堰堤もなかなか良い感じです。さて、開始から3時間半経過し、かなりつかれてきました。水やお茶もほとんど残ってません。堰堤から20分くらい歩いたところで車道に出ました。あとは掬星台まで舗装路歩きですが足が進まず30分ほどかかりました。

掬星台のすぐ近く、ここにもあじさいが咲いてました。神戸市の花ということもあり、六甲山地のあちこちで見られます。

14時20分ごろ、掬星台(690m)に到着。車で来たことは何回かあるけど、はじめて歩いて登ってこの景色を見ることが出来たので達成感がありました。で、すごくつかれました。自動販売機で飲み物を買って30分ほど休憩。摩耶山の山頂(702m)は遠くないけど今回はパスしました。

下山は「まやビューライン」(摩耶ロープウェーと摩耶ケーブル)を乗り継いでバスで三ノ宮駅に戻りました。ロープウェーやケーブルカーは定休日や運休していることもあり、昼間ならともかく夜景観賞目当ての場合、ナイトハイクすることになるので注意が必要です。

こうして、はじめての山登り(登りだけ)が終りました。途中、トエンティクロスの始め辺りで山の中を走る人を見て「伊之助か!」と思ったり、走ってる人が何人もいて驚いたり、他にも新しい発見があったり、長年神戸に住んでいたのに全然知らない世界が広がってたんだな、と思いました。

いつか改めて同じルートを辿って、自身の成長を確かめたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。