2022年10月12日〜13日、石鎚山に登りました。
石鎚山は四国山地の西部、愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する山です。西日本で1番高い山で、日本百名山、新日本百名山、花の百名山に選ばれてます。また古くから信仰の対象となっている山でもあります。
登山道は石鎚登山ロープウェイの駅から表参道を歩く成就社ルート、面河渓(おもごけい)から登る面河ルートなどがありますが、今回は土小屋ルートで行きました。土小屋を出発して鎖場経由で弥山に登り、天狗岳まで往復。山荘で宿泊して翌日迂回路を経由して土小屋に下ります(迂回路以外同じルートなので2日目の線が隠れてます)。
登山口の土小屋までは、新居浜駅の近くでレンタカーを借りて、国道11号線〜国道194号線〜UFOライン経由で2時間程度の道のりです。UFOラインは高知県いの町の道路で、標高1300〜1700mの尾根沿いを走る全長27kmの道です。あいにく雲が広がってるのが残念。道中の画像は車を適切に停めてから撮影してます。
このピークは自念子ノ頭(じねんごのかしら)。UFOラインはまさしく天空の道路で、眺望が良いところでは思わず笑ってしまうくらい気持ちよくて、もし晴天だったらヤバかったかもしれない。
石鎚山が見えてきました。右手前にある特徴的な形の山は子持権現山です。石鎚山の左奥の山は二ノ森、標高1930mで次郎笈に次いで四国で4番目に高い山です。
こちらは瓶ヶ森(かめがもり)、標高1897mで四国で5番目に高い山です。この辺りは吉野川の源流域です。
子持権現山の近くから。登山ルートは鎖場だけだそうです。
12時10分、土小屋の駐車場に到着。あれが石鎚山かなと思いつつ、カメラを構えてる人がいたので尋ねると、その通りでした。
土小屋テラスという施設で食事、親子丼をいただきました。登山届もここで出します。車に戻って出発準備。登山アプリに水場のマークがあるので探したけどなかったので自動販売機で水を購入して、13時30分、登山開始。
登山道は整備されてるけど、日当たり悪いところではぬかるんでたり木道が滑りやすかったりします。そういえば1箇所、人とすれ違う時に足を滑らせて左手をついたんだけど、柔らかい土のところだったので怪我せずにすみました。
笹に覆われてるところは開放的な感じ。
中央付近の山腹に石鎚スカイラインが見えます。面河渓から土小屋まで標高差850mの道です。
稜線付近に雲が広がってます。コンタクトレンズを付け忘れてたので途中の休憩所で装着。メガネだとズレてきたり、なにかの拍子に外れたら大変なので、登山の時はコンタクトのほうが多いです(コンタクトも外れたら大変ですけどね)。
木々の間から瓶ヶ森が見えました。
木道の下がこんなになってると知ったら進めない人も居るかも。
山頂の下を通過。落石があると危険なので止まらずに進みます。
ここも石ゴロゴロで危なっかしい感じ。ブログを書く時に調べたら、第2ルンゼという場所で、この年の5月に雨で橋が壊れて修復されたそうです。
雲海に飲まれそうで飲まれない瓶ヶ森。
15時10分、二ノ鎖元小屋の下の鳥居に到着。すれ違い待ちもあったけど時間かかりました。ここで成就社ルートと合流します。小屋のベンチで少し休憩。
いよいよ鎖場の始まり。ヘルメットをかぶって登ります。まず二ノ鎖、長さは65m。ちなみに一ノ鎖は成就社ルートにあるので今回は通りません。
足を掛けられるところが少なく、腕力で登った箇所もありました。鎖の輪に足を掛けて登るそうだけど、登山靴はほぼ入らないと思います。ちょっと苦戦しましたが二ノ鎖をクリアしました。
二ノ鎖のあと、補助的な細い鎖がついた岩場が2箇所ほどありました。
三ノ鎖の手前の広場から。雲海が稜線でせき止められてました。
土小屋の辺りで滝雲が流れてました。動画じゃないから流れてませんが。
この北壁をクライミングする人もいるそうです。
そして三ノ鎖、長さは68mです。
たぶん15mくらい登ったトコで撮ったけど、高度感伝わるでしょうか。
登ってる途中で携帯に着信。今夜泊まる山荘からでした。出発前に「2時間くらいで着くと思います」と伝えてたので確認してくださったようです。安全なところで電話をかけて、もうすぐ到着する旨を伝えました。
三ノ鎖もクリア。鎖は全部で4本ありました。登り用2本、下り用2本と思われます。
着いたー!
16時5分、弥山(1974m)に登頂しました。日本百名山6座目です。石鎚神社の頂上社があります。
向こうに見えるのが最高峰の天狗岳(1982m)。見る場所によって形が違って見えます。
神社の隣に本日の宿、石鎚神社頂上山荘があります。到着が遅れたことを詫びて受付を済ませました。
天狗岳まで片道15分、夕拝の時間までに間に合いそうなので行くことに。いきなりこれを下りるの?って感じの岩場(画像は翌朝撮影)。先がどうなってるのか分からないので、慎重に下りました。
下りてきたところ。高さは5mくらいかな。途中まで鎖があるので、足を置くところを探していけば問題ないと思います。ここしか通れないので、登る人と下りる人がいたら譲り合って、渋滞が発生したら焦らない急かさないことが大事です。
稜線を進みます。
南側の風景。二ノ森が間近に見えます。手前の谷は面河川の上流で、仁淀川へと流れていきます。
北側の風景。成就社ルートが見えます。
これは南尖峰(1982m)。そこまでは行かないけど、巻道を歩いたようで、ちょっと行き過ぎました。
ということで、裏から回っていくことに。ん?なんかいた!
天狗岳(1982m)に登頂。いま、西日本で一番高い場所にいる人になりました。
天狗岳から見た弥山。来たばかりだけど引き返します。
こんな切れ落ちたところで「もし突風にあおられたら」と思うと、無風でもギリギリ攻めて歩く勇気はありませんでした。
たぶん100m以上ありそうです。
弥山に戻ってきました。
夕拝に間に合いました。
天狗岳にいる時に日が差してほしかったな。
さて、夕拝が終わってから、ちょっとガスってるけど虹のような輪が見える。これは、もしかしたら「アレ」が見えるのでは。
瓶ヶ森の近くの雲に自分の影が映ってます。
そして、ブロッケン現象が見えました!はじめて見たけど、周りの人達も興奮気味。
ガスが濃くなると虹がはっきりと出るけどシャッター押せないので、ガスが薄くなった時に置きピンして撮れました。
ちょっと霞んでるけど雲が切れたところに街と海が見えました。方向的に西条市かな。
この年は台風の影響で葉がかなり落ちてたそうで、もし残ってたらどれほど綺麗だったのかな。
さて、まだまだ夕暮れの風景を見たいけど、食事の時間なので一旦宿に戻ります。
夕食はカレーと揚げ物とデザート(食べかけの画像ですみません)。おかわり自由で2杯目をいただいたような気もするけど、8分後には次の画像を撮影してるので、おかわりしなかったのか、猛スピードで食べたのか。
ということで撮影に戻りました。
日没まであと10分もありません。
夕暮れの山は時間とともに表情を変えていきました。
そして石鎚山を撮影する神職さん。いや、そうじゃないかもしれないけど。
頂上社と山荘の間には以前使ってたと思われる鎖が置かれてました。
石鎚山も撮りたいけど夕陽も撮りたい。
日没の時間になりました。あの山は九州の山なのか、それとも愛媛の山なのか。
日が落ちたし登山時の服のままだと肌寒いので、宿に戻りました。
SNS仕様の看板、ちょっとブレちゃってますが、改めて見たら日付が違いました。
雨乞いする人もいるのかな。
21時に消灯。翌日に備えて早めに横になりました。すぐには寝付けませんでしたが22時くらいには眠れたと思います。
後編へと続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。