やまのぼブログ

登りたい山があるんだ!

御在所岳〜鎌ヶ岳 岩場と渡渉とアカヤシオ(その3)

その2はこちら↓

yamanobojp.hatenablog.com

鎌ヶ岳に向けて登り返していきます。こちらにもアカヤシオが咲いてました。

登りと平坦な道を繰り返しながら徐々に高度を上げていきます。

登山道の脇にハルリンドウの群生がありました。近寄って撮りたいですが、登山道の外に足を踏み入れて土を踏み固めてしまうと良くないのでその場で撮影。

急登を登ったところで振り向くと雨乞岳が見えました。右側が東雨乞岳かな。

シジュウカラの鳴き声が聞こえたので木の上を探すと、いました!六甲山でも声を聞いたことはありますが、姿を見たことがなかったので見れてよかったです。もっとハッキリと分かるのを撮りたかったですが、逃げられてもいけないので、収められただけでも良しとしましょう。

さて、道が荒れてますが、左に巻道があるので無理せず巻道に進みました。

本日2度目の1000m超え。1日で2回超えたのは今回が初めてです。この辺りで白いハルリンドウを発見。なんとなくラッキーな気分。

日焼け止めをまだ塗ってなかったので、大きな岩があるところで小休憩。

やや左寄りのピョコっとした部分が御在所岳の最高地点ですが、右のほうが高く見えるのは目の錯覚でしょうか。

行動再開して、鎌ヶ岳とアカヤシオの共演。

さらに進むと崩落地点が見えてきました。

崩落地点の右のザレたところを歩きます。

かろうじて安息角で止まってるような状態でしょうか。

御在所岳と同様、石がゴロゴロしてたりザレてる道が多いです。

山頂への直登ルートを予定してましたが封鎖されてた(下調べ不足です)ので、巻道に進みます。もし封鎖されてなくても、これを登るのは厳しそう。

崩落気味なトコをトラバースしていきます。

もし滑り落ちたら登るのたいへんそうです。

最後の急登を登りつめて、空が開けてきました。

あまり広くないですが、ところどころに休憩できそうな場所があります。左寄りの山が入道ヶ岳かな。

三重県側ですが、何を勘違いしたのか滋賀県側だと思ってました。滋賀県側は山深い感じだったのを、もう忘れたようです。 巻道からぐるっと回り込んできたので、方向感覚を失ったのかも。

山頂にもアカヤシオが咲いてました。

どうやら直登ルートは山頂のすぐ横に繋がってたようです。

10時45分、鎌ヶ岳(1161m)に登頂。御在所岳とのツーショット、片手で看板を持ち上げて撮影しようと思ったら意外と重くてヤメました。

北側斜面で岩に腰掛けて休憩。御在所岳からの登山道や雨乞岳が見えます。おにぎり1つだけ食べました。

直登ルートの横から撮影。封鎖されててよかったかも。

20分ほど休憩して行動再開。下山の道が見つからず、来た道を引き返しました。向こうに鎌尾根と呼ばれる尾根が見えます。

なんだかすごい地形ですね。興味はありますが今回の予定ルート上にはないので見るだけです。

休憩してる人達に道標が紛れて気付きにくかったですが、下山の道を見つけて、11時15分、下山開始。こちらの道もいきなり急降下。正面に雲母(きらら)峰が見えます。

南側斜面もなんだかすごいことになってました。

鞍部に向けてガレ場を下りていきます。

岩が崩れ落ちてきたらひとたまりもないので、撮影したらすぐに移動しました。

鎌尾根と同じくらいの高さまで下りてきました。すぐ近くではありますが、往復したら20〜30分かかりそうだし、なにしろ無保険なので今回はパスしました。

振り返って鎌ヶ岳の南斜面。なんかもう、すごいです(語彙力)。見切れてますが右のほうを巻いて下りてきました。

岳峠(1075m)に到着。長石谷の分岐がありますが、もう少し歩くと雲母峰方面の分岐もあります。さて、長石谷を下りていきます。ここからはあまり変わり映えのない岩や石と水の画像が続きます。

最初は大きな石がごろごろした急斜面。ルートが分かりにくいですが、踏み跡を探しつつ、浮石などに気を付けながら下りていきます。少し下りると単独で登ってくる人がいましたが、その後は登る人には会いませんでした。

ところどころにピンクテープがあったり、ケルンが積まれてたりしますが、ルートファインディングが必要だと思います。

盛大に崩落した跡がありました。地震や豪雨のあとに歩くのは避けたほうがいいかも。

15分ほど下りて斜度が緩くなりましたが、まだまだ先は長いです。

少しずつ水の流れが出てきました。

とはいっても、まだ水量が少なく、落差があっても穏やかなものです。

さらに下りて振り返ったところ。これを登っていくのもたいへんそうです。

下りていくにつれ水流も増えてきました。水が流れる音が心地よいです。

何度か渡渉しながら下りていきます。この辺りはまだ一跨ぎで渡れます。

岳峠から300mほど下りてきましたが、この辺りから渡渉で迷うことがありました。というのも、ここに写ってるケルンの少し手前にもケルンがあって渡渉したところでした。また渡るのかな?と対岸を見ても踏み跡があるようには見えません。どちらでも渡れるという意味だと思いますが、その見極めも必要になりました。自分で道を探して選びながら歩く、まさに人生と重なると感じました。まあ上手くいかず、何度も苦い経験してたりしますが(苦笑)。

12時20分、犬星大滝に到着。見えにくいですが右奥に滝があります。近くまで行けたようですが、知らなかったので遠くから撮影。

少し下りたところ。水がきれいで撮影しましたが、対岸にも踏み跡があるような感じ。

違う角度から。滝の近くまで行く人が対岸を歩くのかも。

さらに下ったところ、ここで渡渉しますが、かなり幅が広くなりました。

上流側も渡れそうですが、ちょっと歩きにくそう。

下流側の対岸に赤い丸印があるので、こちらを渡りました。

あとで知りましたが長石谷にもヒルが出るようです。鈴鹿=ヒルのイメージがありましたが、まだ気温が高くないから出ないだろう思いつつ、いかにもいそうな水分たっぷりの落ち葉が積もったところも多いので、時期が時期ならヤバかったかも。インナータイツ履いて、さらに靴下で覆ってたので取り付かれても被害は少ないと思いますが、出くわしてたらその後の行動に影響が出たと思います。

ペースが落ちてきたので糖分補給。滝壺を見下ろせる大きな岩の上で立ったまま行動食のミニようかんを食べました。

こういうのを見ると、ついつい撮ってしまいます。

渡渉の途中で。スローシャッターで撮りたいですが、NDフィルター無しだとかなり強引な設定しないといけないので通常設定で撮影。渡渉が多くルートを探しながら歩いたのと、濡れ落ち葉で滑りやすい場所が多く慎重に歩いたのもありますが、登山アプリを見ると標準ペースの約2倍との表示。ペースが落ちたとはいえ、そこまで遅いとは思えないので、コースタイムの設定が短いのかも(あくまで目安なのでどれが正しいというのはないと思いますが)。時間の余裕はあるので、急がず安全第一で歩きます。

かなり水量が増えました。

崖から直接流れてくるのもありました。

向こうに細いトラバースが見えますが、手前は切れ落ちて数メートルの崖になってます。下を見ると2メートルほど下りてから向こうに行けるのが分かりました。

画像中央の下から上に、靴一足分の幅もないところを歩きます。右は数メートルの崖、しかも苔が生えて足を踏み外したら確実に崖の下まで落ちそう。ここ、本当に一般ルートですか?ここまで会った人のヘルメット着用率が高かったし、全体的に危険度高めのルートであることは間違いないでしょう。

堆砂敷に下りてほっとしたものの、まだ終わりではありません。

堰堤の左を巻いて越えました。この高さがいっぱいになってるということは、かなりの量が堆積してるようです。この後の道が何度か分岐して分かりにくかったです。

長石尾根との分岐に到着。さっきの分岐は尾根に繋がってたのかな?

分岐から川に下りると岩がごろごろしてました。別の流れが合流するところで岩を伝って渡渉しましたが、以前は橋が架かってたそうです。渡渉してすぐのところに登山口がありました。足元を見て、ヒルに取り付かれてないのを確認してひと安心。

舗装路の坂を登って、13時45分、割谷駐車場に到着。車のエアコンをつけてしばらく休憩。残りの食料を食べて、お茶を飲んでゆっくりしましたが、これから登ったりクライミングに向かう人もいました。

昼間も走り屋がいるようで爆音が聞こえてきましたが、他の道だと遠回りになるので越えていくことに。14時30分頃、移動開始。蔵王ダムを過ぎて田園地帯のところで停車して撮影。またいつか登る日まで。

途中で温泉に寄りました。いくつか候補がありましたが、十二坊温泉へ。

ゆっくりしてたら1時間経過。駐車場に戻って今回の車を撮影。軽ですが鈴鹿の坂道を頑張って登ってくれました。

17時30分、草津に戻って車を返却して、電車に乗って帰宅の途につきました。

今回は下山が一番たいへんというか、ルートの下調べが不十分だったのもありますが、一般ルートとは思えない状況でした。保険が無い状態で歩くルートじゃなかったし、なんならヘルメットも必要だったかも?他にも反省することはありましたが、御在所岳も鎌ヶ岳も、両方合わせて良い経験になりました。

ちなみに筋肉痛は太ももの前全体とお尻の上(腰の下)とふくらはぎに、特に太ももは数日間続きました。山行後のストレッチが足りなかったのと、タンパク質の摂取が少なかったのも影響してるかも。下山後のケアもしっかりしないといけないですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

御在所岳〜鎌ヶ岳 岩場と渡渉とアカヤシオ(その2)

その1はこちら↓

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7時35分、中登山道を登りきったところにある富士見岩展望台に立ち寄りました。

空気が澄んでる日には富士山が見えるそうです。空気が澄んでる日にはね。見えないものは仕方ないので麓のほうを撮りました。

鎌ヶ岳が低く見えるようになりました。

これから行く大黒岩が見えます。左に鷹見岩が見えますが、そこまでは行きません。

ここからは観光客向けのエリアになります。ロープウェイの駅のほうから通り抜けられると思ってたので、左に進みました。

少し登ったところにアカヤシオ、まだ蕾もありますが、ほぼ満開でした。

数分で朝陽台広場に到着。ロープウェイで来た人向けの記念撮影場所ですが、ロープウェイはまだ動いてないので閑散としてます。ちなみに「御在所ロープウエイ」はエが大文字ですが、このブログでは固有名詞以外はロープウェイで統一してます。

休憩所や観測所の建物があります。標高1200m以上ですが、こちらのピークは最高地点ではありません。ロープウェイの駅から通り抜けられると思ってましたが、営業時間外は行けないような感じなので他の道に進みました。

最高地点はあのピークの先にあります。ここを突っ切って行くこともできますが、冬場はスキー場のゲレンデになります。

その前に大黒岩へ。前回下山で利用する予定だった一ノ谷新道に進みます。

いきなり幅の狭い笹の道です。

少し下りると左に登る道があり、そちらに進みます。

途中でロープが見えて、踏み跡から考えると明らかに違うと思いつつ、ロープのほうに行きましたが、やっぱり違いました。なんのロープかな。

少し進むと看板がありました。

さらに少し進んだところに分岐があります。

本谷ルートで上級者向けだそうです。かなりの急斜面で、登りはもちろん、下りもたいへんそう。

大黒岩(1122m)が見えてきました。少し岩場を登ります。

岩の横をすり抜けて向こうに行けますが、左は崖なので慎重に。

岩場の先まで来ました。駐車場から見上げてた鉄塔がかなり下にあります。

富士見岩や朝陽台広場はこの上にあります。ロープウェイが動いてる時間ならゴンドラから手を振ってくれる人がいたかもしれません。

鎌ヶ岳もよく見えます。

往復30分くらいで戻ってきました。カモシカセンターがあったそうですが、2006年に閉園したそうです。2時間以上経ったので、ここで休憩するか迷いましたが、山頂まで行くことにしました。

お手洗いや自動販売機があります。この真ん中の道を進みましたが、山頂までのルートはいくつかあります。

リフト乗り場がありますが、こちらもまだ動いてません。

階段のほうに進みましたが、どちらからでも山頂に行けるみたいです。

秋じゃないのにリンドウ?と思ったら、ハルリンドウでした。寄ってるので大きく見えますが、2センチくらいの小さな花です。

スキー場のゲレンデを登ります。ロープの内側ならどこを歩いてもいいのかなと思いましたが、あとから来た人が右端のほうを歩いてたので、自分も右に寄りました。

細長いプラスチックの破片がいっぱい散らばってるなぁ、と思ったら、グラススキーのマットが出処のようです。日光などによって劣化して折れたんだと思いますが、無数にあるので回収不可能だろうし、思いっきり環境に悪いのでは?

北側の国見岳も見下ろす高さになりました。鎌ヶ岳より標高が高いですが、鈴鹿セブンマウンテンには選ばれてません。奇岩があったり見どころもあるようなので、いつか行ってみたいと思います。

麓から見えるのはロープウェイの駅があるほうのピークで、最高地点はほぼ見えなさそうです。

登り切ったところに一等三角点(点名:御在所山、1209m)がありますが、ここも最高地点ではありません。

三重県と滋賀県の県境の標識があったので、一応またいでおきました。

最高地点は滋賀県内にあります。パッと見は同じくらいの高さです。

8時40分、御在所岳の最高地点(1212m)に登頂。

望湖台からは、文字通り琵琶湖を望むことができます。空気が澄(略)真ん中に写ってるのが雨乞岳、鈴鹿セブンマウンテンの最高峰です。

三角点がある広場に戻って休憩。以前なにか建ってたような跡がありました。他にもベンチがたくさんあります。風が強いので冷えないようにフリースを着て、おにぎりとパンを1つずつ食べました。飲み物は大きめサイズのお茶3本のうち、ここまでで1本消費。2本あれば下山までもちそうですが、この先自動販売機は無いので消費量によっては追加購入する予定でした。休憩中に日焼け止めを塗るつもりでしたが、すっかり忘れてました。

9時、行動再開。鎌ヶ岳は見る方向によって尖り方が違って見えます。

武平(ぶへい)峠に向けて下りていきます。

以前の登山道はかなり荒れてますが、新しい道が整備されて歩きやすかったです。

またまたハルリンドウ発見。

こちらはアセビ。よく名前は聞きますが、これだったんですね。ドウダンツツジと似てますが、付け根が白くてもっと長いそうです。

途中で舗装路がありましたが、ここからまた登山道になります。

鎌ヶ岳の右側がなんかギザギザしてます。

下山の途中にもアカヤシオが咲いてました。登ってくる人がいたので待機を兼ねて撮影してたら「この花はなんていう花ですか?」と尋ねられたので「アカヤシオだと思います」と答えました。でも画像検索したら違うのが出てくる。。。違うんですか?

天指(てんさし)岩というそうで、知らずに撮影しましたが、そのように見えますね。

滋賀県側は山深い感じがします。

ザレた急斜面、滑らないように気を付けて下りていきます。

振り返って一枚。露出した岩が独特の風景を作り出してます。

このルートの核心部かも。急な岩場を下りて、崖に沿って進みます。

高さは30mくらいありそう。落ちたらヤバいやつですね。

振り返って一枚。左に赤い矢印があるトコを通ったと思います(記憶が曖昧)。緊張しましたが楽しめました。

鎌ヶ岳を見上げるようになりましたが、まだ下ります。

振り返ってこの画像を撮ったあとの下りでズルっと滑ってしまいました。ちょっと尻もちをついた程度ですが、油断禁物ですね。

9時45分、武平峠(877m)に到着。ここからお手洗いがある駐車場に行くことができますが、往復で20分ほどかかるようです。

登り返して鎌ヶ岳へと向かいますが、ここで区切ります。

その3へと続きます。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

御在所岳〜鎌ヶ岳 岩場と渡渉とアカヤシオ(その1)

2025年4月27日、御在所岳と鎌ヶ岳を縦走しました。

御在所岳は三重県菰野町と滋賀県東近江市、鎌ヶ岳は三重県菰野町と滋賀県甲賀市にまたがる鈴鹿山脈の山です。鈴鹿国定公園に属しており、どちらも関西百名山、近畿百名山に選ばれ、御在所岳は日本二百名山にも選ばれてます。

かつて行われていた登山大会「鈴鹿セブンマウンテン」の7座の中では標高2位と3位で、ピーク間の距離が近く、ロープウェイや駐車場などのアクセスが良いので、周回ルートや峠からのピストンで2つ合わせて登られることも多いようです。

御在所岳は昨年秋、竜ヶ岳に登った後に登ろうとして途中で撤退しました。1枚目の画像はその移動中に撮影したものです。

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次に登る時は鎌ヶ岳と合わせて周回コースで登ろうと考えてましたが、この時期アカヤシオが見れるということで(まだヒルも活動してなさそうだし)行くことにしました。

今回のルート図。前回同様、中登山道で登り、大黒岩に寄り道して御在所岳に登頂した後、武平(ぶへい)峠まで下って、鎌ヶ岳に登頂した後、長石谷で下ります。歩行距離は約9km、累積標高は約1100m、標準コースタイムは約7時間で、数字だけ見れば、芦屋から六甲山の往復よりも下回ってます。

本編に入る前に、いくつかネタ話を。まず、今回の山行は無保険でした。契約してた保険のプランを変更するため途中で解約して、新しいプランを契約しようとしたら、翌日の午後から適用とのことで、「午前中適用されないならいいか」と契約しませんでした(当日でも入れるプランがあるのを後で気付きました)。ということで、いつも以上に気をつけないといけません。

前日の夜、電車で草津市へ移動して車を借りて、22時頃に横になりましたが、寒くて何度か目が覚めました。寝袋なくても大丈夫かな?と思ったのが失敗、前回よりマシとはいえ滋賀の寒さをナメてました。最後には雨具を着込んでもう一眠りしようとしたら、今度はアイマスクが行方不明に。しばらく探すも発見できず、3時に起きる予定だったので早めに起きました。

腹が減ってたので食料調達に行こうと雨具のファスナーを開けたら、首元にアイマスクが掛かってる。。。そこにおったんかーい!

移動して深夜営業の飲食店に入ろうとしたら、今度はカード入れがない!さすがにこれは焦りました。車内を探しても見つからないので、どこかに落としたのかも?と、車を停めてたトコに引き返しましたが、どこにも見当たりません。改めて後部座席を見ると、サイドドアのポケットに入ってました。。。どうしてそこに!!

おっちょこちょいレベルMAXに突入してかなり時間をロスしましたが、食事してコンビニで食料とお茶を調達して4時過ぎに移動開始。

暁の空に浮かぶ鈴鹿山脈。右のほうには明けの明星も見えます。早く出発してたらこの景色を見れなかったのだから、これはこれで良かったのかも(良いほうに考える)。

蔵王ダムに寄り道してお手洗いへ。天の川が見えるそうですが、出発が遅れて星空観賞できませんでした。というか遅れてなくても間に合わなかったかも。撮影のために小型三脚を持ってきましたが、寝袋持ってきたほうがよかったですね。

鈴鹿スカイラインを駆け上がり、武平峠の駐車場に立ち寄りました。日の出時刻が5時過ぎだったので、早く出てたら日の出や御在所岳のモルゲンロートを見れたかも。

駐車場は全体的に傾いてますが、この場所にこれだけの広さを確保してるだけでも十分だと思います。お手洗いもあります。

5時35分、割谷駐車場に到着。すでに7〜8割埋まってたので、あと30分遅かったら停められなかったかも。

身支度を整えて、5時50分、登山開始。登山口で登山届を出します。前回は昼過ぎの出発で用紙がありませんでしたが、今回はありました。

最初のうちは身体が慣れてないのもあり、いつものことながらキツく感じました。

登山口から20分ほどで3合目に到着。裏登山道との分岐があります。

数分登ったところでロープウェイの下を通ります。前回はここで休憩して、地蔵岩まででの撤退を決めました。今回はちょうどエンジンが掛かってきた頃合いです。

この手前にちょっとした鎖場がありました。ここを右に曲がると前回撮影した大岩があります。

さらに少し歩くと4合目の負ばれ岩が見えてきました。

岩が倒れないよう、小枝が頑張って支えてくれてます(お約束)。と書いて投稿する予定でしたが、約1ヶ月後の5月25日、大きく傾きました。大雨で地盤が緩んだのが原因だそうです。いつかは倒れるとは思いましたが、地蔵岩が落ちるほうが先だろうと思ってたし、どちらにしても遠い未来ことだろうと思ってたので驚きました。

前回岩の間を通ったので、今回は撮影だけでしたが、もう以前のように通ることはできないんでしょうね。

六甲山のロックガーデンや荒地山のような岩場が続きます。

5合目の展望所に到着。

鎌ヶ岳もよく見えます。

槍ヶ岳ほどではないものの尖った感じで、鈴鹿きってのカッコ良さだと思います。

東側の展望は逆光なのもありますが、あまり良くありません。前回は御嶽山や北〜南アルプスの山々も見えましたが、今回は無理そうです。

6時35分、地蔵岩に到着。ここまで順調に進んでます。

前回はここで撤退したので、ここから先は初めてになります。

少し歩くと右手にザレた急斜面がありました。

その先に山が見えました。あれは釈迦ヶ岳かな。

アカヤシオが咲いてました。濃い目に写ってますが、ほんのり淡いピンク色です。登山口に近いところはあまり咲いてませんでしたが、標高が上がるにつれ増えてきました。

6合目、キレット(900m)に到着。

鉄塔との標高差が小さくなって、かなり登ってきたと感じました。

この先は大きく切れ落ちてます。覗き込んでる人が何人かいたので、てっきりここから下りるものだと思って迷わず下りましたが、少し下りたところで右のほうから人が来ました。巻道があるのかな。

途中でささっと撮影して下りていきます。

右のほうから下りてきました。先行者や対向者がいなかったので順調に下りられましたが、渋滞することもあるそうです。

登り返していきます。

しっかりとした木の階段ですが、アイゼンの爪跡がいっぱい付いてました。

階段を登ったところにもアカヤシオが咲いてました。

おそらくイワカガミの類ですが、まだ花は咲いてません。

花崗岩の山らしいザレた道。多くの人が歩いて削れた跡なのかな。

7合目、かもしか広場(990m)に到着。かもしかの姿は見当たりません。

この辺りが標高1000mかな。ということで、今年初の1000m超えです。このあと先行者(2人)が止まって先にどうぞと言われて登りましたが、そのうち1人がすぐ後ろをついてきました。ペースを上げ気味にしてもついてくるので、2人に先に行かせて少し離れて行動再開。車もそうですが、追われる感じが苦手なんですよね。

はじめて見るタイプの鎖の梯子が登場。上のほうは歩く時の滑り止めにもなってる感じです。

まだまだ岩場は続きます。

岩のピークがありました。

8合目、岩峰(1111m)に到着。

伊勢平野を見渡せますが、やはりモヤっとしたままです。

さて、ここから先はどう行くのでしょうか。

どうやらここを下りるようです。高さは10mくらいかな。

斜面のあちこちにアカヤシオが咲いてました。

下りる途中で一枚。右上から下りてきて、左下の梯子のほうへ下りていきます。キレットより難度高いと思うので、キレットで厳しいと感じたら引き返したほうが無難かも。

また登り返していきます。大きな段差がありますが、右の木を頼りにして登りました。

また見晴らしが良い場所に到着。遠くにうっすらと養老山地が見えます。

ピンク色が見えたので、ちょっと下を覗き込む。

切り立った崖の真ん中が岩峰のあたりかな。御在所岳には藤内壁(とうないへき)というクライミングの岩壁が、この下のほうにあるようですが、ここだけでも十分すぎるくらいの絶壁です。

手前に国見岳からの尾根、その向こうには釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、藤原岳など鈴鹿セブンマウンテンの山々や、鈴鹿山脈最高峰の御池岳も確認できます。左にいくつか岩が見えますが、そこから急角度で下りていくのが国見尾根で、なだらかに下りていくのがヤシオ尾根かな。

最後の登り、ピークが近いのに結構水が出て濡れてました。

ピークまでもう少しですが、ここで区切ります。

その2へと続きます。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

青根ヶ峰 はじめての吉野の桜観賞

2025年4月12日、青根ヶ峰(あおねがみね)に登りました。

青根ヶ峰は奈良県の吉野町と川上村にまたがる山で、紀伊山地の脊梁である大峰山脈の北端に位置します。吉野熊野国立公園に属し、関西百名山に選ばれてます。最寄駅の近鉄吉野駅から山頂までの間には3万本もの桜が植えられており、桜の名所として知られてます。登山を始める前から、いつか吉野の桜を観たいと思ってましたが、ようやく行くことができました。投稿時点ではすっかりアジサイの季節なので、いまさら感がありますが、今後も1〜2ヶ月以上遅れての投稿になると思いますので、ご了承願います。

今回のルート図、駅から山頂までの往復です。ルートの大半が舗装路で登山道と言えるのは山頂付近だけ。とはいえ標高差は650mあるので、登山のカテゴリーにしましたが、いわゆる「ゆる登山」と言ったところでしょうか。

少しでも混雑を避けるため始発に乗るつもりでしたが、前日の夜に遅くまで起きてたので予定の時間に起きれず、出遅れた分を課金して巻き返そうと思いましたが、特急は満席で乗ることが出来ませんでした。

急行の運行が少し遅れて、10時30分、近鉄吉野駅に到着。こんなに乗ってたの?と思うくらい、ホームに人が溢れてました。ゆる登山なので、登山靴ではなくスニーカーで、他の装備も、服装こそ登山用の速乾性の服ですが、カメラバッグと小型のショルダーを左右にかけて、ほぼ街歩きの装いでした。

お手洗いに立ち寄るか迷いましたが、ここでは立ち寄らず、10時35分、登山開始。

駅前にも桜が咲いてましたが、前日に悪天候だったのもあってか、見頃を過ぎてるのもありました。

歩いて行くとロープウェイの乗り場があり、結構行列が出来てました。「ケーブルのりば」と書かれてますが、現存する中では日本最古のロープウェイで、1929年に開通したそうです。さらに進むと狭い階段があり、渋滞気味の中を歩いていきます。

階段を登ると広い道に出ました。緩やかに登っていきます。

向かいの山の桜はほぼ終わりのようで、満開だったら壮観だったでしょうね。

15分ほど登ると平坦な道になり、そこから10分ほどのところに金峯山寺(きんぷせんじ)があります。二王門は修理中のようです。

特徴のある山が見えました。これが高見山かな?と思ってましたが、帰って調べたところ、竜門岳のようです。

山肌が桜色に染まってるところがあるのが見えます。あの辺りが上千本かな?

蔵王堂の前に来ると、これから大名行列が来るので道を開けるようアナウンスがありました。毎年4月11日と12日に行われる行事で、竹林院から蔵王堂まで大名行列が練り歩きます。通行中は前を横切らないようにとの指示で、道の両側に観客が待機してました。

行列が通り終わって移動再開。先日の情報では下千本〜上千本までが見頃、奥千本が開花前とのことでしたが、中千本までは散りはじめから見頃を過ぎたところもあり、なにより観光客が多いので、とりあえず山頂まで登って、下りながらゆっくり観賞することにしました。

途中から急な坂道になり、30分ほどで上千本まで来ました。

全体的には、この辺りが一番見頃だったように思います。個人的にお花見の時にスッキリと晴れることが多くないので、天候に恵まれてよかったです。

高城山の分岐のところにお手洗いがあり、並んでる人が少なかったのと、この先ないかもと思ったので用を足しましたが、その先の金峯神社にもありました。金峯神社の手前の修行門から、また急な坂道になります。

金峯神社を過ぎると石畳の道になりましたが、スニーカーなので、石が濡れてるところなどで滑らないように気を付けて歩きました。

そのまま歩いていくと登山アプリのアラートが鳴りました。引き返して、ここを左へ。右からでも行けたようですが、当初の予定通りに歩きます。

ここで撮影してる人がいて、何かと思ったら女人結界の石碑でした。かつてはここから先は女人禁制だったそうで、現在でも一部制限されたエリアがあるそうです。山頂はここを左へ。

数分登ると三角点がありました。

ということで、12時25分、青根ヶ峰(858m)に登頂。ゆる登山と言いつつ、結構ハイペースで登ってきました。

大峰山もいつか登ってみようとは思いますが、優先度はあまり高くありません。山頂は眺望がなく、あまり広くはない上に、途中で道を譲ってくださった団体さんが到着して混雑してきたので、早々に下山しました。

金剛山や大和葛城山が見えました。こちら側から見るのは初めてですが、結構近くに見えました。

見晴らしが良いところは大量に木が伐採されてましたが、台風などの影響なのかは分かりません。

これも竜門岳かな。高さから考えて国見岳や高見山など台高山脈の山ではなさそう。

休憩所には、すでに多くの人がいました。休憩が必要なほど体力を消耗してなかったのと、そもそも今回食料を調達しそびれて、カロリーメイトなどを少しだけ、水は500ml程度しか持ってなかったので、ゆっくりするよりも早めに下りようと思いました。

南側には大峰山の山々が見えました。

右奥に見えるのが大峰山最高峰の八経ヶ岳や弥山と思われます。

さらに右のほうの山々。撮ってみたものの全然分かりません。

東屋があるところまで戻ってきました。この先、石畳の道まで道幅が狭く、やや渋滞してました。

金峯神社まで戻って、ここからはまた普通の舗装路歩きになります。

大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)は、吉野から熊野までの全長100kmにもおよぶ修行の道で、2004年に世界遺産に登録されました。

修行門まで戻ってきました。こちらから撮ったほうが順光なのでいいかも。

ここからも高城山の展望台に行けますが、今回はスルーしました。

何ヶ所か切り通しがあり地層が露出してます。7千万年前には海底だったそうで、堆積岩が見られました。

吉野水分(みくまり)神社の前を通過。ここも多くの人が並んでました。

枝垂れ桜も満開でした。

上千本まで下りてきました。

お焚き上げの煙が見えました。大名行列の到着後、護摩焚きなどの行事が行われます。

ミツバツツジも咲いてました。

上千本付近からは人が多く、歩くペースが落ちたので何枚か撮影しました。

ど真ん中のピンクの花は何かな?と思って、帰ってから検索したら椿でした。椿は赤いものだと思ってましたが、こんな淡い色で八重咲の品種もあるんですね。

こちらは白い八重桜。桜もいろんな品種がありますよね。

中千本のあたりは風が吹くと花吹雪になる状態で、向こうの山も花が残ってるのは少ないようです。気分的に「もうお花見はいいかな?」と、帰るモードになってます。

周囲に注意を払いながら歩いたつもりですが、人混みの中にしてはかなり早かったと思います。もしかしたら、危ないと感じる人がいたかもと、ちょっと反省。

吉水(よしみず)神社の鳥居を通過。境内に「一目千本」と呼ばれる観賞スポットがありますが、今回はスルーしました。

多宝塔があったので撮影。おそらく東南院と思われます。

ミツマタも咲いてました。2年前に摩耶山で見かけて以来ですが、至近距離で見たのは初めて。

下千本まで下りてきました。今回の山行もあと少しです。

13時55分、吉野駅に到着。13時56分発の臨時の快速急行に乗ることができました。当然ながらずっと立ったままでの乗車になりましたが、待ちぼうけよりは良かったかな。

タイミング的にもう数日早ければ良かったと思いますが、それでも見ることができてよかったです。次に行く機会があれば、ベストの時に行けたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

石楠花山 自然の展望台を擁する三角点の山(後編)

前編はこちら↓

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展望台に戻ると右のほうに登山道がありました。11時30分、下山開始。

分かりにくいですが階段があります。

右のほうが道幅広いですが、登山道は左です。

途中で車やバイクの音が聞こえてきて、しばらくすると西六甲ドライブウェイが見えてきました。

展望台から10分ほどで車道に出ました。

車やバイクがすごい勢いで走ってくることもあるので要注意。

道路を渡って黄蓮谷へ。正直今回までこの谷のことを知りませんでした。黄蓮谷で検索すると甲斐駒ヶ岳が出てきます。黄蓮といえば八ヶ岳のオーレン小屋を思い浮かべる人もいると思います。摩耶山周辺は穂高湖や新穂高やシェール槍や河童橋など、北アルプスに関連する名前が多いですが、他の山域に関連するのもあるのですね。

右側は30m以上ありそうな結構深い谷。

尾根道はそこそこ広いですが、誤って落ちないように。

尾根の左側が黄蓮谷で、途中で谷に下りていきます。

木の橋を渡りましたが、ちょっとたわみました。怖い人にはお勧めできない道です。

20分ほどでトエンティクロスに合流。左から来ました。ここの分岐は記憶にありましたが、実際に歩いて「いろんなところに繋がってるんだな」と実感しました。

久しぶりに歩くトエンティクロスですが、今回は一度も渡渉しません。

仮設デッキのような道があります。

はじめて見た時は仮設だと思ってましたが、どうやら仮設ではないようです。

トエンティクロスにはこんな感じの道が何箇所かあります。

八洲嶺砂防堰堤はヒスイのような色の水を湛えてました。摩耶山は八つの国が見えることから八州嶺とも呼ばれていたそうです。

10分ほどでヌケ谷分岐に到着。ここも見覚えありました。もう少し進んだところに森林植物園の東門に続くがありますが、今回はこちらに進みます。後で知りましたが、3月17日にトエンティクロスの崩落地点の迂回路が完成してたそうです。デッキ状の迂回路ができるとのことだったので、先ほど歩いた仮設デッキのようなものを想像してたのですが、予定変更したのか、それとも認識の違いなのか普通の迂回路のようで、以前より短くなったとはいえ標高差100m以上あるようです。

さて、はじめてのヌケ谷へ。堰堤の手前で渡渉があります。道標の向こうは茂みになってましたが、かつては道があったような感じに見えました。

かなり前にできたと思われる石積みの堰堤。階段を登って左から巻きます。

堰堤を越えたら堆砂敷に沿って歩いていきます。

沢沿いを歩きながら右に左に渡渉していきます。

通り過ぎてから撮りましたが、ここは少し高くなったトコを歩きました。

渡渉した先に階段があり、ここで谷から離れます。携帯から通知音が聞こえたので確認すると、電源が落ちました。山行を開始してまだ3時間程度なので油断してましたが、バッテリーの消耗が速くなったのかも。すぐ気付いたのでよかったですが気を付けないといけないですね。

モバイルバッテリーを接続し、しばらくその場で待機して、起動する状態になってから行動再開。長い階段でどんどん標高を上げていきます。

階段を登り切ると見晴らしが良くなりました。左に黒岩尾根や天狗道と思われる稜線が見えます。

北には石楠花山方面の山が見えますが、どれかは分かりません。

程なく西六甲ドライブウェイに出ました。

道路沿いではなく登山道を歩きます。

10分ほど歩くと、森林植物園が見えてきました。

これは椿ではなくサザンカなのかな。花が丸ごと落ちるのが椿で、一枚ずつ散るのがサザンカらしいので、次はそのへんも含めて観察しようと思います。

12時50分、森林植物園の正門前に到着。今回は立ち寄りませんが、またの機会にでも寄ってみようと思います。

少し歩くと道路の向こうに登山道が見えました。

再度山越えコースという名前が付いてました。新神戸駅から城山、大龍寺、再度公園、森林植物園を経て谷上駅までの道のりです。これから歩く道は山田道と書かれてます。

少し歩いたところに住宅街がありました。古い地図には表示されてませんが、どうやら10年以上からあるようです。桜森町(さくらしんまち)という町名ですが、おそらく新興住宅地のイメージアップで名付けられたのかなと。

壁沿いを歩いていきます。なんというか、あまり登山道という感じがしません。

さらに歩いたところに工事の搬入口があり、造成工事が続いてるようです。位置的には北鈴蘭台の東にある筑紫が丘や小倉台という、福岡みたいなネーミングの新興住宅地のさらに奥にあたります。人口減少が続く神戸市でそんなに宅地の需要があるのかという疑問もありますが。

人工的な水路のような川に沿って歩いていきます。

20分ほど歩いてきたところで道が変わりそうな予感。

ようやく山道らしくなりました。谷に向けて下ります。

特に難所はなく、歩きやすい道です。

ゆるやかな流れに沿って歩きます。

歩きやすい道が続きます。

ちょっとした滝もあります。

渡渉箇所がありました。どうやって渡ろうかと思って見回すと。。。

上流側に橋がありました。これに気付いてないのか、それとも回り道が面倒と思うのか分かりませんが、直接渡ってると思われる形跡も見られました。

さらに歩いて、木の橋と金属製の仮橋が架けられてました。

砂防堰堤の上流に、かなり土砂が堆積して砂防機能はなくなっているようで、広範囲にわたって湿地帯のようになってました。

高架橋が見えました。登りの時にくぐったのと同じ阪神高速7号北神戸線ですが、標高の違いでかなり高いところを走ってます。

先ほど渡渉した川ですが、今度はしっかりした橋を渡ります。

白い梅の花が咲いてました。良い香りで、ついクンクンしてしまいました。

さて、鉄道の高架が見えてきました。今回の山行もあと少しです。

駅の西側から、抜け道のようなところを歩いていきましたが、左の看板に「契約者以外通行禁止」と書かれてたのに、投稿してから気付きました。駐車場に下りる階段があって、そこを通ったかどうか憶えてません(たぶん通ってない)が、今後の山行でうっかり通行禁止のところを歩かないよう気を付けたいと思います。

13時50分、谷上駅に到着。

約1ヶ月ぶりなのでボリューム控えめの山行でしたが、トエンティクロス以外は初めて歩く道だったので普段とは違う気持ちで楽しめました。後半は谷歩きが多く眺望は期待できませんでしたが、天狗岩からの眺望がとても良かったので、石楠花山に登る時は、ぜひ立ち寄ることをオススメします。

ちなみに今回のルート上には駅周辺以外に自動販売機やお手洗いなどはないので、それなりの対策が必要かと思います。そのへんを考慮して森林植物園に立ち寄る計画を組むのもありかもしれませんね。

さて、登山靴のインソールですが、元々付属してたものでも特に大きな違いは感じませんでした。一度だけなのでまだなんとも言えませんが、交換しなくていいのかも?と思ったりしてます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

石楠花山 自然の展望台を擁する三角点の山(前編)

2025年3月23日、石楠花山(しゃくなげやま)に登りました。

石楠花山は、六甲山系の中央北寄りに位置する神戸市北区の山で、六甲山地のエリアマップの摩耶山北エリアにあります。このエリアの山を歩くのは今回がはじめてです。ちなみに名前に石楠花と付いてますが、石楠花の木があるわけではないそうです。

今回のルート図。谷上駅から時計回りに歩いて石楠花山に登ったあと、トエンティクロスや山田道を経由して谷上駅に戻ります。距離約10.5km、累積標高約600m、標準コースタイム5時間程度の程よい山行計画です。

いろいろあって1ヶ月ぶりの山登りとなりました。今回は阪急で移動。王子公園駅を過ぎたところで王子動物園の観覧車が見えました。

三宮で地下鉄に乗り換えて、9時頃、谷上駅に到着。2月に有馬三山に登った時、ここで神戸電鉄に乗り換えましたが、改札を出たのは初めて。駅併設のスーパーで食料を調達して、9時15分、登山開始。北側には六甲山地の丹生山系の山が見えます。

登山口に向かう途中、梅の花が咲いてました。今回は登山靴のインソールを元々付属してたものに変えてみました。一度も使ったことないのですが、どれくらい違いがあるのか、いまさらながら確認しようと思いました。

9時30分、登山口に到着。階段を登って歩いていくと登山アプリのアラートが鳴りました。

どうやらここで折り返すのが正解だったようです。

いきなり間違えましたが、気を取り直して歩きます。

実際に出るのか、それとも私有地に立ち入らせないための脅しなのか分かりませんが、穏やかな気分ではなくなりました。

看板を見てなければ気にすることもなかったと思いますが、警戒モードで歩きます。

阪神高速7号北神戸線の下をくぐります。

すぐに堰堤がありました。炭ヶ谷砂防ダムです。

苔むした状態からかなり古そうだと思いましたが、昭和53年完成と書かれてました。

どこかから鹿の鳴き声のような音が聞こえてきます。以前新穂高に登った時に鹿用の監視カメラがありましたが、実際いるんだなと。

道の脇に看板が置かれてました。

気付けば谷が浅くなってきました。

谷を渡ったところに道が続いてます。

急登というほどではないですが、そこそこ登り甲斐がある道になりました。

ロープが張られてましたが、なぜかは特に気にしてませんでした(次の画像を撮った後に引き返して撮りました)。

画像ブレましたが、スギが根こそぎ倒れて大きくえぐれてました。

わりと高く積まれたケルン。

スギやヒノキよりも太い木。おそらくブナですが見たことない太さです。

広葉樹もこんなに大きくなるものなんですね。

また看板が置かれてました。地元の山岳会や個人が作ったものなのかな。

炭窯の跡かな。炭ヶ谷という名の通り、炭が作られてたのでしょうね。

また谷が浅くなって、今度は細い流れに沿って歩きます。

右のほうに、色が違う石が転がってます。

ここだけ地質的に違うようですが、それが何なのか理解できるだけの知識はありません。地質に限らず、植物、動物、気象、その他諸々、登山するにあたって体力だけではなく知力もあったほうがより楽しめると思いますが、まだまだ足りませんな。

炭のような黒い石もありますが、これも炭ヶ谷の由来と関係あるのかな。

水の流れがほとんどなくなりましたが、ぬかるんでたり倒木があったり。

階段が出てきて、いよいよ谷が終わりそうです。

分岐に到着。分かりにくいですが、この正面にも細い道がありました。

分岐の左側、左は双子山方面で熟練者向けだそうです。右はかわうそ池方面。興味はありますが、その先がマムシ谷という名前で敬遠してたりします。

分岐の右側、道標の右が歩いてきた道。細い道と合わせて五分岐になってました。ここから左の道を直進して烏帽子岩に向かいます。

徐々に道が細くなって、途中からヤブ道になりました。

10時30分、烏帽子岩に到着。なんか烏帽子っぽくないなぁ、と思ったので回り込んでみることに。

横から見るとこんな感じ。

裏に回り込むと、なんとなく烏帽子っぽく見えました。特に眺望がある訳でもないし、これだけのために立ち寄る価値があるかと言われると微妙。

さて、ヤブ道の途中に分岐があって、歩いて来たほうへ戻りましたが、実は予定してたルートはその分岐のほうへ進むのが正解。ということで引き返してきました。ここを右に進むと烏帽子岩、左に進むと石楠花山の山頂です。ヤブ道は深いところで腰までありました。石楠花山までのルートは他にもあるので、他の道にすればよかったかなと思いつつ、道があるのは分かるのでそのまま進むことに。

10時45分、石楠花山(652m)に到着。ロッコーサン(653)に少し足りませんが腹のあたりでロッコーサンです。烏帽子岩から引き返した時にすれ違った人がいて、その人が先に登頂されてました。以前は山頂標識があったそうです。

ここも眺望よくないですが、二等三角点があります。設置された頃は見晴らしがよかったのかも。

山頂をあとにして広い道に出ました。こちらから行ったほうが近いです。

山頂を通らない道のほうが断然歩きやすいです。

10時50分、展望台に到着。

展望台に上がると、石楠花山の山頂で会った人がひと足先に休憩してました。

ちょっと微妙な展望。完成した頃よりも木が成長したのかもしれませんね。

菊水山、鍋蓋山方面。須磨のほうの山はかなり霞んでます。

こちらは摩耶山の黒岩尾根かな。山頂で会った人は、このあと森林植物園方面に行かれるとのことで、自分と同じようなルートですが、立ち寄る予定だった天狗岩を通り過ぎてたので引き返すことに。

こちらは展望台の下。ベンチは多いですが、眺望は期待できません。

さて、天狗岩の分岐まで戻ってきました。ここを入っていくようです。

少し進んだところで大きな倒木の通せんぼ。大きいので乗り越えていきます。

かなり下って最後に少し登り返します。途中で数人すれ違って、さらに天狗岩のところにも1人いました。ここまでほとんど居なかったのに一気に遭遇確率が上がりました。

登り返したところで一気に視界が開けました。

11時15分、天狗岩に到着。

さっきの展望台とは見え方が全然違います。もう少し先まで行けそうですが、岩とのバランスを考えて適度なところで撮影。

右のほうにも行けました。こちらの景色も良さげ。

丹生山系の山が見えますが、山座同定はできません。左手前の山は谷上駅の南にある丸山かな。

さらに先に行くと枯れた松がありました。はじめて見ましたが不気味な感じです。その向こうには大量の花粉を蓄えてそうな木が見えます。

烏帽子岩方面、白く見えるのはおそらく広葉樹の葉が落ちてるだけだと思いますが、枯れた松を見たあとなので、殺伐とした光景に見えました。

菊水山方面、霞んでなければ淡路島まで見えたかも。天狗岩と名の付く岩は、六甲ケーブルの東のほうにもありますが、どちらも見晴らしが良い場所です。

気持ちいい景色を見れて大満足でした。

まだ半分以上残ってますが、例の如くここで区切ります。

後編に続きます。

yamanobojp.hatenablog.com

最後までお読みいただきありがとうございました。

終了するって本当ですか?

はじめに、このブログはまだ終了しません!

今日、何気に以前ブックマークしてたサイト(ブログではない)を見に行ったところ、今月でサービス終了するとのお知らせが出ました。主に六甲山系のことを書かれており、荒地山などの山行の下調べで見たこともあったので、サービス終了とともに消滅となると残念に思います。

先日、大手ブログサービスが終了するというのを知りましたが、それ以外にもいろんなプラットフォームが変化していく転換点にきてるのかなと思いました。

山の状況は日々変わっていくので、十年以上も前の情報が役に立たないこともありますが、基本的には変わらないことのほうが多いと思います。現役の方なら他のサービスに移行するなどして存続させることができると思いますが、存続させるかは個人の意向にもよるし、お亡くなりになった場合はもちろん、ご存命でも諸々の事情でそれができないこともあるでしょう。

かといって、見ず知らずの他人が存続を求めて連絡するというのは、なんか違うと思うので特に行動は起こしませんでした。

ちょっと前にも情報収集についての記事を書きましたが、いつまでも情報が得られるとは限らないんだと、改めて実感しました。

 

さて、余談ですが、上記の記事で「3月には500アクセスを突破」「(4月は)このペースだと600を超えそう」と書きましたが、4月は900を軽く超えて(六甲逆縦走の効果かな)、「ルート図」の新規投稿がなくなった5月は後半に勢いが落ちたものの1100以上のアクセスがあり、初めて月間1000アクセスを記録しました。トータルでも今月頭に5000アクセスに到達しました。ありがとうございました。

やまのぼブログを開設して今月末で丸2年となりますが、徐々に見てくださる方が増えてるんだなと感じるとともに、「有益な情報になってるかな」とか「適当なこと書けないな」とか、情報提供者としての意識も少し変わったかもしれません。

楽しみにしてくださる方のためにも、そして自分自身のためにも、続けられる限りは、このブログに記録を残していきたいと思います。

まだまだ、登りたい山があるんだ!

最後までお読みいただきありがとうございました。