その2はこちら↓
鎌ヶ岳に向けて登り返していきます。こちらにもアカヤシオが咲いてました。
登りと平坦な道を繰り返しながら徐々に高度を上げていきます。
登山道の脇にハルリンドウの群生がありました。近寄って撮りたいですが、登山道の外に足を踏み入れて土を踏み固めてしまうと良くないのでその場で撮影。
急登を登ったところで振り向くと雨乞岳が見えました。右側が東雨乞岳かな。
シジュウカラの鳴き声が聞こえたので木の上を探すと、いました!六甲山でも声を聞いたことはありますが、姿を見たことがなかったので見れてよかったです。もっとハッキリと分かるのを撮りたかったですが、逃げられてもいけないので、収められただけでも良しとしましょう。
さて、道が荒れてますが、左に巻道があるので無理せず巻道に進みました。
本日2度目の1000m超え。1日で2回超えたのは今回が初めてです。この辺りで白いハルリンドウを発見。なんとなくラッキーな気分。
日焼け止めをまだ塗ってなかったので、大きな岩があるところで小休憩。
やや左寄りのピョコっとした部分が御在所岳の最高地点ですが、右のほうが高く見えるのは目の錯覚でしょうか。
行動再開して、鎌ヶ岳とアカヤシオの共演。
さらに進むと崩落地点が見えてきました。
崩落地点の右のザレたところを歩きます。
かろうじて安息角で止まってるような状態でしょうか。
御在所岳と同様、石がゴロゴロしてたりザレてる道が多いです。
山頂への直登ルートを予定してましたが封鎖されてた(下調べ不足です)ので、巻道に進みます。もし封鎖されてなくても、これを登るのは厳しそう。
崩落気味なトコをトラバースしていきます。
もし滑り落ちたら登るのたいへんそうです。
最後の急登を登りつめて、空が開けてきました。
あまり広くないですが、ところどころに休憩できそうな場所があります。左寄りの山が入道ヶ岳かな。
三重県側ですが、何を勘違いしたのか滋賀県側だと思ってました。滋賀県側は山深い感じだったのを、もう忘れたようです。 巻道からぐるっと回り込んできたので、方向感覚を失ったのかも。
山頂にもアカヤシオが咲いてました。
どうやら直登ルートは山頂のすぐ横に繋がってたようです。
10時45分、鎌ヶ岳(1161m)に登頂。御在所岳とのツーショット、片手で看板を持ち上げて撮影しようと思ったら意外と重くてヤメました。
北側斜面で岩に腰掛けて休憩。御在所岳からの登山道や雨乞岳が見えます。おにぎり1つだけ食べました。
直登ルートの横から撮影。封鎖されててよかったかも。
20分ほど休憩して行動再開。下山の道が見つからず、来た道を引き返しました。向こうに鎌尾根と呼ばれる尾根が見えます。
なんだかすごい地形ですね。興味はありますが今回の予定ルート上にはないので見るだけです。
休憩してる人達に道標が紛れて気付きにくかったですが、下山の道を見つけて、11時15分、下山開始。こちらの道もいきなり急降下。正面に雲母(きらら)峰が見えます。
南側斜面もなんだかすごいことになってました。
鞍部に向けてガレ場を下りていきます。
岩が崩れ落ちてきたらひとたまりもないので、撮影したらすぐに移動しました。
鎌尾根と同じくらいの高さまで下りてきました。すぐ近くではありますが、往復したら20〜30分かかりそうだし、なにしろ無保険なので今回はパスしました。
振り返って鎌ヶ岳の南斜面。なんかもう、すごいです(語彙力)。見切れてますが右のほうを巻いて下りてきました。
岳峠(1075m)に到着。長石谷の分岐がありますが、もう少し歩くと雲母峰方面の分岐もあります。さて、長石谷を下りていきます。ここからはあまり変わり映えのない岩や石と水の画像が続きます。
最初は大きな石がごろごろした急斜面。ルートが分かりにくいですが、踏み跡を探しつつ、浮石などに気を付けながら下りていきます。少し下りると単独で登ってくる人がいましたが、その後は登る人には会いませんでした。
ところどころにピンクテープがあったり、ケルンが積まれてたりしますが、ルートファインディングが必要だと思います。
盛大に崩落した跡がありました。地震や豪雨のあとに歩くのは避けたほうがいいかも。
15分ほど下りて斜度が緩くなりましたが、まだまだ先は長いです。
少しずつ水の流れが出てきました。
とはいっても、まだ水量が少なく、落差があっても穏やかなものです。
さらに下りて振り返ったところ。これを登っていくのもたいへんそうです。
下りていくにつれ水流も増えてきました。水が流れる音が心地よいです。
何度か渡渉しながら下りていきます。この辺りはまだ一跨ぎで渡れます。
岳峠から300mほど下りてきましたが、この辺りから渡渉で迷うことがありました。というのも、ここに写ってるケルンの少し手前にもケルンがあって渡渉したところでした。また渡るのかな?と対岸を見ても踏み跡があるようには見えません。どちらでも渡れるという意味だと思いますが、その見極めも必要になりました。自分で道を探して選びながら歩く、まさに人生と重なると感じました。まあ上手くいかず、何度も苦い経験してたりしますが(苦笑)。
12時20分、犬星大滝に到着。見えにくいですが右奥に滝があります。近くまで行けたようですが、知らなかったので遠くから撮影。
少し下りたところ。水がきれいで撮影しましたが、対岸にも踏み跡があるような感じ。
違う角度から。滝の近くまで行く人が対岸を歩くのかも。
さらに下ったところ、ここで渡渉しますが、かなり幅が広くなりました。
上流側も渡れそうですが、ちょっと歩きにくそう。
下流側の対岸に赤い丸印があるので、こちらを渡りました。
あとで知りましたが長石谷にもヒルが出るようです。鈴鹿=ヒルのイメージがありましたが、まだ気温が高くないから出ないだろう思いつつ、いかにもいそうな水分たっぷりの落ち葉が積もったところも多いので、時期が時期ならヤバかったかも。インナータイツ履いて、さらに靴下で覆ってたので取り付かれても被害は少ないと思いますが、出くわしてたらその後の行動に影響が出たと思います。
ペースが落ちてきたので糖分補給。滝壺を見下ろせる大きな岩の上で立ったまま行動食のミニようかんを食べました。
こういうのを見ると、ついつい撮ってしまいます。
渡渉の途中で。スローシャッターで撮りたいですが、NDフィルター無しだとかなり強引な設定しないといけないので通常設定で撮影。渡渉が多くルートを探しながら歩いたのと、濡れ落ち葉で滑りやすい場所が多く慎重に歩いたのもありますが、登山アプリを見ると標準ペースの約2倍との表示。ペースが落ちたとはいえ、そこまで遅いとは思えないので、コースタイムの設定が短いのかも(あくまで目安なのでどれが正しいというのはないと思いますが)。時間の余裕はあるので、急がず安全第一で歩きます。
かなり水量が増えました。
崖から直接流れてくるのもありました。
向こうに細いトラバースが見えますが、手前は切れ落ちて数メートルの崖になってます。下を見ると2メートルほど下りてから向こうに行けるのが分かりました。
画像中央の下から上に、靴一足分の幅もないところを歩きます。右は数メートルの崖、しかも苔が生えて足を踏み外したら確実に崖の下まで落ちそう。ここ、本当に一般ルートですか?ここまで会った人のヘルメット着用率が高かったし、全体的に危険度高めのルートであることは間違いないでしょう。
堆砂敷に下りてほっとしたものの、まだ終わりではありません。
堰堤の左を巻いて越えました。この高さがいっぱいになってるということは、かなりの量が堆積してるようです。この後の道が何度か分岐して分かりにくかったです。
長石尾根との分岐に到着。さっきの分岐は尾根に繋がってたのかな?
分岐から川に下りると岩がごろごろしてました。別の流れが合流するところで岩を伝って渡渉しましたが、以前は橋が架かってたそうです。渡渉してすぐのところに登山口がありました。足元を見て、ヒルに取り付かれてないのを確認してひと安心。
舗装路の坂を登って、13時45分、割谷駐車場に到着。車のエアコンをつけてしばらく休憩。残りの食料を食べて、お茶を飲んでゆっくりしましたが、これから登ったりクライミングに向かう人もいました。
昼間も走り屋がいるようで爆音が聞こえてきましたが、他の道だと遠回りになるので越えていくことに。14時30分頃、移動開始。蔵王ダムを過ぎて田園地帯のところで停車して撮影。またいつか登る日まで。
途中で温泉に寄りました。いくつか候補がありましたが、十二坊温泉へ。
ゆっくりしてたら1時間経過。駐車場に戻って今回の車を撮影。軽ですが鈴鹿の坂道を頑張って登ってくれました。
17時30分、草津に戻って車を返却して、電車に乗って帰宅の途につきました。
今回は下山が一番たいへんというか、ルートの下調べが不十分だったのもありますが、一般ルートとは思えない状況でした。保険が無い状態で歩くルートじゃなかったし、なんならヘルメットも必要だったかも?他にも反省することはありましたが、御在所岳も鎌ヶ岳も、両方合わせて良い経験になりました。
ちなみに筋肉痛は太ももの前全体とお尻の上(腰の下)とふくらはぎに、特に太ももは数日間続きました。山行後のストレッチが足りなかったのと、タンパク質の摂取が少なかったのも影響してるかも。下山後のケアもしっかりしないといけないですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。