やまのぼブログ

山登りなどの記録

六甲山 はじめての氷瀑観賞

2022年1月2日、日帰りで六甲山に登りました。

【お知らせ】過去の山行記録と最近の山行記録を並行して書いてるので紛らわしいですが、これは2年前の山行記録です。

2022年最初の山登りは、六甲山の氷瀑を見に行くことにしました。六甲山には何度か登ってますが、改めて説明しておきます。兵庫県の南東部にある六甲山地の最高峰で、神戸市の東灘区と北区の境界にあります。六甲山地の総称として六甲山と呼ばれることも多いです。

日本三百名山、新日本百名山、関西百名山、近畿百名山、ふるさと兵庫100山に選ばれ、周辺の山域は瀬戸内海国立公園に指定されています。江戸時代には樹木の伐採で禿山となっていたそうですが、水害を防ぐために植林と堰堤の建設が行われ、現在では木々に覆われています。(参考のため過去の画像を掲載、最高峰は写ってません)

厳冬期には氷瀑が出来ることもあり、その中の一つ、七曲滝(ななまがりたき)は毎年のようにニュースに取り上げられます。付近までのルートは偵察済みですが、滝まで行くのは今回がはじめて。時期的にまだ早いですが、冬の山に慣れるために行くことにしました。

さて、有馬からの最短ルートはまだ通行止めだったので、六甲ケーブルを利用して山を越えて行きました。七曲滝から六甲山の山頂へは白石谷を経由するのが最短ですが、バリエーションルートで初心者には難しそうなので却下。極楽茶屋跡まで引き返すか、一旦下って炭屋道〜魚屋道(ととやみち)経由で登るかの二択のうち後者を選択。下山は魚屋道を南下して、横池や本庄山に寄って甲南山手駅まで歩きました。

前置きが長くなりましたが、朝早く出て六甲道駅からバスに乗って六甲ケーブル下駅に到着。始発の車両が出発を待っていました。

もう少しで日の出だけど、ケーブルカーに乗りそびれると困るので撮影して乗車。向こうに見えるのは生駒山地かな。

バスとケーブルカーで高低差700m以上運んでもらって体力温存&時間節約して、7時25分に山行開始。景色が見えた頃には、すっかり日が昇ってました。

六甲ガーデンテラスを過ぎて極楽茶屋跡に向かいます。雪はうっすら積もってる程度でした。

大阪の街が朝靄の中に見え隠れしてました。ハルカスと思われるビルの後ろの稜線は生駒山地の南あたり、奥のほうにうっすら見えるのはおそらく奈良と三重の県境の台高山脈、その手前に奈良盆地の南の山と思われる稜線が重なっているのが画像で確認できました。奥の真ん中に見えるのは高見山だろうか。

極楽茶屋跡から下ったところで、前年11月に来た時とほぼ同じ構図で撮りました。

こちらが11月に来た時の画像。

下りの途中(たぶんここではない場所)で足を滑らせてしまい左足首を捻りました。歩行には支障ないけど、気を付けないとですね。七曲滝とは別の谷にある百間滝に寄ろうとしたけど道が崩落しており、先のほうに人が居たけど、自分は途中で引き返しました。

七曲滝の分岐を入って、早めにチェーンスパイクを着用。崩落地点を避けて高巻きして急斜面を下ります(左に補助ロープがあります)。

下りたところを左へ。途中で幅が狭くなり凍結してるところもあるので、注意して進みます。

しばらくすると滝が見えてきました。

9時25分、七曲滝に到着。凍結しているのは全体の1割程度ってところでしょうか。山頂の最低気温がマイナス10度の日が数日続かないと成長しないそうで、この日の朝はマイナス5度だけど大晦日から冷え込んでたので、もう少し凍ってるかなと思いましたが、右のほうは水が流れてるし、まだまだでしたね。

アップにしたら少しはマシかな。まあ今回は来ることに意義がある、という感じだったので、この程度でも見れてよかったです。

下には氷の粒がありました。

休憩と撮影とで30分ほど滞在。もっと寒い時期に改めて来たいと思います。

メインの目的は達成しました。一旦下って、急登の炭屋道を登って魚屋道に合流し、六甲山の山頂を目指します。霜柱を初めて見ました。

魚屋道は有馬に魚を運ぶために使われた道だそうで、有馬から一軒茶屋までは比較的傾斜が緩やかで道幅が広いです。一部崩落しているようで迂回路がありました。

一軒茶屋の手前で道が凍結してツルッツルの状態。チェーンスパイクは外してたので滑らないよう気を付けて歩きました。

11時50分、六甲山の山頂(931m)に到着。峰を手で隠して「六甲山最高」にして撮影する人をたまに見かけます。

山頂下の休憩所へ向かう途中、阪神競馬場や大阪国際空港が見えました。

この休憩所の他に一軒茶屋というお店がありますが、外の自動販売機以外は利用したことがありません。

前回はバーナー使ってお湯を沸かしたけど、家で沸かして持っていけば燃料も時間も節約できるし荷物も減らせるので、日帰りでお湯が必要な場合はほとんど持参してます。30分ほど休憩して、12時30分に下山開始。

この日は人が少なかったですが、人が多い日にベンチの上でバーナー使う人が居ることがあって、地べたに置いてくれたら座れる人が増えるのにな、と思うんですけどね。

雨ヶ峠で途中休憩して、14時35分、横池に寄り道。うっすら氷が張ってました。

風吹岩から先も、高座の滝に下りるルートではなく、引き続き魚屋道を下ります。クマらしき動物が出たとのことで、実際はイノシシなんじゃないかと思うけど、本当にクマだったら嫌だなぁ。本庄山の近くまで来たけど、山頂への道が分からなくて引き返しました。

途中で何度か分岐があるので、確認しながら進みました。時々見かけるプラスチックの筒、当時は何か分からなかったけど、若い木を保護するためのカバーだそうです。

15時30分、蛙岩というところに来ました。見方によって蛙に見えるようです。さて、ここにも分岐があって、自分が進む道は難路と書かれていました。

難しいというより、ぬかるみや茂みが多く、迷いやすそう&寂しい感じの道でした。

20分ほどで無事一般道に出ました。向こうに見える橋は東神戸大橋で、阪神高速湾岸線の一部です。16時15分、甲南山手駅に到着。

これで無事終了、といきたいところですが、チェーンスパイクの保管袋を紛失したようです。途中で気になってましたが、どこかに入ってるかもと思い、到着後にあちこち探しましたが見つかりません。

一番考えられるのは七曲滝に行く前、チェーンスパイクを装着した場所で置き忘れたのかも(使用後はビニール袋に入れていた)。ということで2日後、芦屋でカーシェアの車を借りて極楽茶屋跡へ。軽く雪が降ってたけど、道路は凍結してなくてよかった。

往復1時間半かけて歩いたけど、装着した場所にも、滝の周辺にも見当たりませんでした。もしかしたら誰かが拾ってくれたのか、それとも別の場所に落ちたままなのか。故意ではないけどゴミを出してしまい心苦しい気分でした。

ということで、年明け最初の登山で失敗してしまいましたが、落し物しないように気を付けていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。