やまのぼブログ

山登りなどの記録

六甲山 裏六甲から表六甲へ、晩秋の六甲登山

2021年11月27日、日帰りで六甲山に登りました。

前回の廃線敷散策から2週間経ち、そろそろ山にも登れるかな、ということで1ヶ月ぶりの山登り。今回は紅葉の名所である有馬の瑞宝寺公園の登山口から登り、六甲山を越えて芦屋方面へと下山します。それと、冬季に氷瀑となる七曲滝の下見も兼ねてます。七曲滝へは有馬温泉から紅葉谷へと進むのが最短なのですが、当時は工事のため一部区間が通行止めとなっていたので、やや変則的なルートとなりました。

有馬温泉までのアクセスは鉄道とバスがありますが、西宮市が運営している「さくらやまなみバス」を利用しました。始発の便でJRさくら夙川バス停から乗車して、約40分で有馬東口バス停に到着。有馬温泉バス停よりも瑞宝寺公園までの標高差が小さく、距離も少し短いのでこちらで降りました。

9時15分、瑞宝寺公園に到着。少し紅葉を観賞していきます。

やや見頃は過ぎてたようですが、色とりどりの紅葉を見ることができました。

瑞宝寺は1873年に廃寺となり現在は神戸市の公園となっています。豊臣秀吉が紅葉を見て「いくら見ても飽きない」と言ったそうです。

落ち葉がいっぱい。もう1週間早く来れたらよかったんですけどね。

さて、瑞宝寺谷を進んでいきます。

太鼓滝という滝がありました。紅葉谷のほうには鼓ヶ滝というのがあるけど何か関連があるのかな。

さて、落ち葉で踏み跡が分かりにくかったのか軽く道迷い。ルートを発見できずに強引に登った感じの所もありました。

筆屋道を登る途中で展望デッキがありました。15kmほど先に有馬富士という山が見えるそうです。右のほうにあるようだけど、よく分かりませんでした。

ダブルの倒木は初めて。間を抜けようとしたらザックが上の木にひっかかりながらも、なんとか抜けました。

また倒木があったけど、谷底から2メートルくらい離れてたので普通に歩いて通れました。ここを登り切ったところで魚屋道(ととやみち)に合流。六甲山の山頂までは1時間弱ですが、紅葉谷に下りるには逆方向に進みます。

魚屋道から炭屋道に進み、下りきったところで通行止め区間の端に出ました。有馬温泉から直接登ってくるよりも3倍くらいの時間がかかりました。アップダウンも含めると労力はそれ以上です。

これは倒木というより、崩落箇所のガード代わりかな。ちょっと崩れていたけど問題なく通行できました。

急な階段を登ったところに迂回路の看板。階段の下にも同様の看板があって、もともと登山道だったところを迂回するために階段を付けたようです。そして、実はここが七曲滝への進入口です。

この道を少し下ったところで分岐があり、左に進んでいくと蟇滝(がまたき)が見えました。この上流に七曲滝があります。

しかーし、かなり危険なトラバース(核心部は撮ってなかったようです)。足を滑らせたら谷に落ちる!というか間違いなく足を滑らせる!というくらい危険だったので撤退しました。おそらく以前は普通に道があったけど崩落したのだと思われます。帰宅後に再度調べたら、どうやら途中にあった高巻きする道が正解だったみたい(タイムロスしたので行かなかった)。とりあえず途中まで下見できたということで。

迂回路の看板まで引き返して、さらに登っていきます。岩の上に小石がたくさん積み上げられていました。

何度か渡渉したあと、右に曲がったところで石段の道が続きます。途中でみぞれや雪がパラつきましたが、雨具を着るほどではありませんでした。

標高が高くなって、すっかり落ち葉だらけです。

落石が多い箇所もあるようです。

さて空が明るくなってきました。天候の変化だけではなく、そろそろ稜線に出そうな雰囲気です。

これを登れば縦走路に合流。まだゴールじゃないけど気分的にゴールな感じ。

登ったところにも工事中を知らせる看板がありました。

12時30分、極楽茶屋跡に到着。シャッターが下りた建物の前に自動販売機が何台かあります。はじめて六甲山に登った後、バス停まで歩く途中にここで飲み物を買ったのも懐かしい思い出。道路を挟んだ休憩スペースから大阪湾を一望できます。おにぎり食べて20分ほど休憩しました。

紀淡海峡の右奥にうっすら見えるのは徳島と思われます。十国展望台から見える国に阿波が入ってたけど本当に見えるんだなぁと。手前にはポートアイランドと神戸空港の一部が写ってます。

さて、行動再開。縦走路は両側が笹に覆われた道が多いです。

西おたふく山に寄り道する途中で撮影。雲がかかってるのが五月山あたりかな。西おたふく山は山頂に無線鉄塔がある以外、特に何もないので画像省略します。

六甲山に向かう途中、雲が広がり雪が降り出しました。時々道路を横断したり並走する箇所もあります。

ここを左に進むと六甲山の山頂ですが、今回は立ち寄る予定ではなかったし、この天気なので休憩所がある右に下ります。

13時30分、一軒茶屋に到着。休憩所には人がいっぱい。

普段はこの広場でマットを広げて腰を下ろしてる人がいるけど、誰もいません。

さらに雪が降ってきて、あっと言う間に一面真っ白になってきました。しばらくしたら落ち着きましたが、もし降り続いてたらヤバかったかも。ちなみにTシャツ+フリース+アノラックを着てたけど、登りで汗をかいてたのとアノラックが登山用ではなかったからか、内部にこもった水分でフリースがびしょ濡れでした。寒い時期は初めてなので、服装もいろいろ試行錯誤してました。

摩耶山と比べるとゴミ箱少なめです。こちらは公共交通機関がなく登山以外で来る人が少ないのでしょうね。

14時頃、下山開始。はじめて六甲山に登った時の道だけど、下りでは初めて。

歩きやすい道と急登が交互に現れる感じです。(急登の画像はありません)

20分ほど下りてきたところで、上の方を見ると霞んでました。前回登った時にへたばって座り込んでた場所があるけど、登りと下りで見える景色が違うからか、気付かずに通り過ぎてました。

途中で二手に分かれる道(下で再度合流する)があって、こちらは前回通ってない道なので進まなかったけど、いい感じだったので撮影。

さて、もう一つの道に進んだら人が登ってきて、幅が狭いので道を譲ったら、その後続々とやってきて30人ほど待つことになりました。

住吉川から雨ヶ峠に向けて登り返していきます。

ブナかナラだと思うけど落ち葉が敷き詰められてキレイでした。葉が落ちたおかげで山林の中が明るくなるのもこの時期ならではですね。

こんなところ通ったかな、というところがありました。

全く見覚えありませんが、道は間違ってないようです。

なんとなく憶えてるところもありました。

16時すぎ、風吹岩に到着。

岩の上に寄り道。手前にある岩は2020年の6月頃に崩れたそうです。

もう一つのお目当ての場所に寄り道します。難路危険の看板がありますが、目的地までは難路ではないのに、右側に進むところ左側に行ってしまい、それこそ難路でした。

お目当のの場所、ピラーロックに到着しました。

もともとあったピラーロックは、阪神淡路大震災で崩壊したそうです。

風化した花崗岩でザレているので、気を付けながら下っていきます。

いろんな形の岩があります。

下まで下りて振り返ったところ。

なんと、鉄塔の電線が日光を反射して白く光ってるじゃないですか!

この窪みは、たくさんの人が通って削られた跡かな。ここを登り返します。

馬の背みたいなところも。

そんなに高さはないけど、下を見たら、ちょっと「ひゅん」ってなりました。

なんだか、ブルーインパルスの航跡のようにも思えました。

「難路」を登り返してメインの登山道に戻りました。見えている電線はさっき見たのと同じものです。

こんなところ通ったかな、というところがまた出てきました。

ここを下りてきて、このあと右のほうに下りて行きました。

で、下りてきたら「×印」がありました。どうやらもっと手前にあった分岐を見落としたようです。

正面に見えるのは城山かな。

日が落ちて薄暗くなってきて街明かりがきれいでした。って画像撮ってる場合ではないですよね。ヘッドライトを装着して下っていきます。

高座の滝の音が聞こえるので登山口が近いと思うけど、下りられそうな道が見つかりません。ちょっと下りていくと砂防堰堤の堆砂敷(あとで知ったけど、ここから地獄谷の取り付きに行けます)で下りられないので明らかに違う。なんとか道を発見して、17時30分、高座の滝に到着。

駅に向かう途中、川の対岸で石が転がる音。動物がいるのかな。とりあえずイノシシに遭遇することなく無事下山しました。1度通った道だから大丈夫と思ってましたが、4ヶ月経ってるし、登りと下りで見える風景が違ったし、日が落ちたのでさらに分かりにくかったです。やはり明るいうちに下山完了するに越したことはないですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。