やまのぼブログ

山登りなどの記録

福知山線廃線敷 渓谷沿いの廃線路を歩く

2021年11月13日、福知山線廃線敷を歩きました。

前回の六甲全山縦走で足を痛めましたが、少し回復してきたので負担の少ない散策をということで、以前から興味があった福知山線廃線敷に行くことにしました。

旧国鉄時代の1986年に複線電化の新線に切り替えられ、廃線となり立入禁止だった生瀬駅から武田尾駅までの旧線区間がハイキングコースとして整備され、2016年に一般開放されました。

生瀬駅と武田尾駅のほか、両駅間にある西宮名塩駅からも行くことができます。今回は武田尾駅から歩きますが、反対側から歩く場合は、散策後に武田尾駅周辺の日帰り温泉に立ち寄ることもできます。普段ほとんど乗ることのない路線ですが、前回の縦走に続き、中2週間での乗車となりました。

15時15分、武田尾駅に到着。ホームの半分がトンネルの中、もう半分が武庫川にかかる橋梁の上にあります。下流側を撮影するため上り線ホームに移動しました。

旧線は川の左側に敷設され、数百メートル先に旧駅があったそうです。

廃線敷に向かう途中。ここの紅葉が一番きれいでした。

10分ほど歩いて廃線敷の入口に来ました。マクラギが残された道を歩いていきます。

出発が遅かったので日没まで1時間半ほど。廃線敷は5km弱で2時間程度かかるようですが、サクサク歩いたら日没までに歩けるでしょう。

最初のトンネルに来ました。長尾山第3トンネル(91m)です。これが一番短いけどトンネルの中は暗いのでヘッドライトを点灯して歩きます。撮影した時は気付いてなかったけど、トンネルの横に数字が書かれてました。左右に8と書かれてます。

2つ目の長尾山第2トンネル(147m)、これは7ですね。

出口が近付いてきました。

ここを列車が走っていたんだなぁ。どれだけの人がここを通ったのでしょうね。

これはこれで悪くないけど、もっと日が高い時間帯のほうがよかったかも。

擁壁の途中にこんなのが。排水孔のところに後から木が生えてきたのかな。

長尾山第1トンネル(306m)の先に橋梁が見えてきました。

第2武庫川橋梁(72m)。人が写らないように撮ろうとして変な構図になりました。

橋を渡るとすぐ溝滝尾トンネル(149m)があります。番号は5です。

川沿いの廃線跡といえば、関西では1989年に廃線となった旧山陰本線の保津川沿いの区間にトロッコ列車が走っていますが、嵐山という強力な観光名所があるから生き残れたのかな。

同じ場所の上の方。両岸は標高300m以上あり、標高差200m以上の谷になってます。

廃線敷の脇にマクラギが積み上げられていました。

以前水害でトンネル内のマクラギが流されたそうで、それを回収したものなのか、もともとの置き場だったのかは分かりません。

これは溝滝かな。

溝のように細くなったところを流れていました。

短いトンネルのような構造物がありました。地図には川のラインが描かれてるので、この上が水路になってるのかな。

およそ中間地点まで歩いてきました。

北山第2トンネル(413m)、番号は4です。このトンネルが廃線敷の中で一番長いです。

続いて2番目に長い北山第1トンネル(319m)を出たところ。番号は新4です。もともとはこの右に線路があったそうで、後からトンネルを作ったそうです。これで廃線敷区間のトンネルは終わりです。

高座岩という場所に、かなり大きな岩がいくつもありました。

対岸の上のほうに岩が露出しているけど、あそこから落ちてきたのかな。

高座岩から少し歩いたところで廃線敷が終わりました。ここから生瀬駅も西宮名塩駅も歩いて20分くらいです。駅に着く頃には日が落ちて暗くなってきました。

紅葉は微妙でしたが、渓谷の風景や鉄道の構造物を見たりして楽しめました。次に行くことがあれば、もっと早い時間帯に行こうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。