やまのぼブログ

山登りなどの記録

伊吹山の落石事故について

今回は山行記録ではなく、昨日伊吹山で発生した落石事故について、個人的に思ったことを記載します。

昨日夕方のニュースで、伊吹山の山頂付近で落石事故があったのを知りました。伊吹山は昨年7月の大雨で登山道が崩壊して登山禁止になっていたので、「もう解禁になったのかな?」と思って米原市のウェブサイトを見てみると、まだ解禁されてませんでした。

どうやら今月8日に2回目の会議が行われたようで、2025年春の通行再開を目指しているとのことでした。

 

最初のニュースを見た時、「登山道が崩壊してたから落石が起きやすかったのかな」と思いましたが、その後の情報によるとクライミングをしていたとのことでした。南斜面に地獄谷と呼ばれるルートがあるそうで、動画を見たけど危険度が高いルートだと思いました。今回の落石事故の発生場所と同じかどうかは分かりませんが、ただでさえ雪解け後は浮石が多くなる時期だし(今年はすでに積雪がない)、あくまで推測だけど、このような場所なら、仮に入山規制がなかったとしても落石が起きた可能性があったのではと思います。

「登山道が崩壊して登山禁止になった、危険な状態の山に登った」と捉えてる人がいる(登山してない人はなおさら)ようだけど、単純に出来事を結びつけてしまうのは良くないのでは、と思い、この記事を書くことにしました。

 

もちろん、登山禁止とアナウンスされてる山に登ったことを擁護するつもりもありません。そういう自分も以前、六甲山で通行禁止(工事中)のルートを通ってしまったことがあります(そのことは反省しており、山行記録にも書く予定です)。

この冬の伊吹山はアナウンスがあるにも関わらず登った人はかなりいるようで、3ヶ月前にドライブウェイが閉鎖された後も山行記録がかなりアップされています。通常の冬道とは違うルートを歩いているようですが、「このルートは大丈夫。」と考える人が多いのかもしれません。

 

そんな堅苦しいこと言わなくてもいいじゃないか、と思う人もいるでしょうけど、事故が起きると一気に世間の非難を浴びることになるのは今回に限ったことではないし、その当事者になり得るかもしれないと思うと、再開を待つのが最善ではないかと個人的に考えてます。それでも構わないから登りたい、という人を止めるつもりはありません。

亡くなられた方がいたのは残念に思いますが、今回の件で、一般の登山道も不安視する声が出るかもしれないし、安全対策を強化する必要があるなど計画の見直しがなされるかもしれません。自分一人、あるいは一組だけのことではなく、山に関わる人たちや社会全体のこととして考えていきたいし、そういう人が増えるといいなと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

摩耶山 江戸時代に作られた道を歩く

2022年6月11日、日帰りで摩耶山に登りました。

今回は以前摩耶山を下山した時のルートを往復する予定でしたが、天気がいまいちで途中で引き返しました。ちなみに2021年は縦走含めて4回摩耶山に行きましたが、そのうち2回はロープウェイで下山してます。

それと今回画像がとても少ないです。カメラは持参せず携帯だけで撮影しましたが、当時はブログを作成する前提ではなかったのと、以前歩いたことがあったので、ほとんど撮影してませんでした。

さて今回のルートは、六甲道駅からスタートして、杣谷(そまたに)道の登山口から入山し、杣谷峠まで登ったら縦走路経由で掬星台まで行って往復する予定でした。実際は折り返し地点までの往復になりました。

出発時に登山アプリを起動してなかったけど、この画像を撮影した時刻から逆算して8時25分ごろに出発したと思われます。ちなみに時刻は5分刻みにして記載してます(他の山行記録も同様です)。途中でコンビニに立ち寄って食料調達してから、急坂を登っていきました。

9時20分、登山口に到着。堰堤の左に登山口があります。前回歩いたのは3回目の登山、初めて歩いて下山した時で、途中で軽く道迷いしたり、つかれて休んだりした当時のことを振り返りながら順調に登っていきました。

杣谷峠に着いて、少し歩いたところのベンチで休憩して、行動食を食べながら天気予報を確認すると、早めに天気が崩れそうな感じ。雨具は持ってたけど掬星台まで往復1時間かけて行くよりも、その分早く下山したほうがいいかも?ということで、引き返すことに。

江戸時代の末期、大名行列と旧居留地の外国人が出会って事件が起こらないように道(西国往還付替道)が作られましたが、一度も使われることなく江戸幕府が終わりを迎え、その後、杣谷道を含む一部区間が徳川道と呼ばれるようになったそうです。

杣谷道は杣谷川沿いのルートで、渓流などもありますが、途中で撮影したのはこの一枚だけ。登山道の横の斜面が崩落してる感じで、他にも同じようなところがありました。

12時45分、登山口まで下りて、神戸の港が見える坂道を歩いて駅に向かいました。

六甲山に続き、過去の苦い経験を昇華させる山行でした。とりあえず、あの頃よりは成長したのかなと。摩耶山もまだまだ歩いたことがない道があるので、いろいろ歩いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

地獄谷〜荒地山 六甲の岩場でレベルアップを目指す

2022年5月28日、日帰りで六甲山系の荒地山(あれちやま)に登りました。

いよいよ岩場の練習開始です。六甲山周辺には多くの岩場があります。芦屋から六甲山に登るメインルート周辺は、ロックガーデンの他に、地獄谷や荒地山には難易度高めの岩場もあり、初級者から熟練者まで楽しむことができます。

地獄谷はメインルート(中央稜)の南側にある谷で、随所に現れる小さな滝を登っていくバリエーションルートです。途中で谷を離れ、風化した花崗岩の尾根を伝っていくとピラーロックと呼ばれる場所に着きます。

荒地山は風吹岩の北側にある山で、中腹にはクライミングできる岩壁や多くの岩場がありますが、そのほとんどが一般の登山道以外の場所にあります。

これらの岩場は初心者が安易に立ち入るような場所ではありません。そういう自分もまだ経験は浅いですが、参考になる動画をいくつも視聴したり、ルートの情報などを調べたり、ある程度の準備をした上で行くことにしました。

今回のルートは、登山口の高座(こうざ)の滝から登って地獄谷に入り、ピラーロックを経由してメインルートをまたぎ、高座谷方面に下って荒地山へと登り返す王道ルートとも言えるルートです。帰りは横池を経由してメインルートで下山します。

7時50分、芦屋駅を出発。この時間帯に阪急芦屋川駅付近で登山の格好をしてる人は、たいてい高座の滝に向かいます。

8時30分、高座の滝に到着。少し登ると左手に砂防堰堤の堆砂敷があり(半年前の山行で下山時に迷った場所です)、そちらに下りて上流に進んでいきます。この前か後で、少し右上がりの勾配がついた岩盤で盛大にコケました。

二段で4〜5mくらいの滝、足場を探しながら慎重に登っていきます。

さらに進むと岩が赤いところがありました。この赤い岩が地獄谷の由来だそうです。ここは滝の横の階段状のところを登ります。

左手に大きな岩壁がありました。河川は上流から見て右が右岸、左が左岸なので、これは右岸側になります。【追記】ロックフェンスというそうです。震災で左下が崩壊したそうです。

ここは滝の上に大きな岩が乗っていて、岩の右へ抜けるように登りました。

ここは岩壁をつたって滝の横を登りました。

小便滝という滝。水量少なめでした。

小便滝の奥に堰堤があり、ここで地獄谷を離れて右に登っていきます。

そのまま進んでゴルジュを歩きましたが、すぐ尾根に上がるルートもあります。

かなり段差の大きなところがあって、ちょっと苦戦しましたが、なんとか登りました。

ひらけたところに出たら大きな岩壁がありました。A懸垂岩です。

多くの人が登ったであろう岩肌に歴史を感じました。ロープクライミングに使われるそうですが、ロープなしで登る人もいるようです。

さらに進んでいくと街の景色が見えてきました。右奥の岩峰がA懸垂岩の上部です。

さらに進んだところから。

細い通路が見えてきました。メタボチェッカーと呼ばれるそうです。なんとか通ることができましたが、巻道もあります。

徐々にピラーロックが近付いてきました。

また細い通路がありました。

カーブしてるところもありました。

少し道に迷ったあと、急登を登っていくとピラーロックに着きました。万物相とも呼ばれるそうです。

ピラーロックという岩は阪神淡路大震災で崩壊して現在は無いそうです。ここから先、半年前に来た時は道を間違えて進んでしまったけど、踏み跡がしっかりついた道を発見。普通に歩きやすかったです。メインルートに合流して、高座谷に下りる前に風吹岩に寄り道しました。

10時25分、風吹岩に到着して20分ほど休憩。高座谷方面に下っていくと荒地山への分岐があり、キャッスルウォールと書かれた方向に進みます。

ガレ場を登っていくと大きな壁が現れました。キャッスルウォール、高さは約25m。まさに城壁のようです。

壁の左に3つルートがあって、すぐ隣(壁の左面)が一番難しく、離れるに従い難易度が下がるそうです。真ん中のルートを6〜7人のグループが登ってたので、参考にしながら登ることに。当時の自分にはレベルが高かったけど、なんとか登りきりました。

グループの姿は見えなくなったのでルートを探しながら進むと、一般のルートと合流。さらに進んでいくと左手に岩梯子がありました。高さ4〜5mくらいかな。足の置き場がしっかりあるので問題なく登れました。一般のルートを進めば迂回できます。

続いて新七右衛門嵓(しんしちえもんくら)、真ん中を進んでいくと、岩の間に隙間があって、先にザックを通してからくぐり抜けます。

くぐり抜けてから振り返ると、とても見晴らしよかったです。

さらに進むとテーブルロックがありました。全体画像は撮ってなかったので先端だけですが、平らになってて休憩するのに良い場所。先客が居たので他の場所を探しました。

手作り感のある木の梯子を上っていきます。

座れる場所を発見。ちょうど12時前だったので、ここで休憩しました。

40分ほど休憩して、さらに登ると巨石群が出現。右奥の岩を登って抜ける人も居たけど、登れずに退散してる人も。自分は無難に他の道へ。少し登ると歩きやすい道になりました。12時50分、荒地山(549m)に登頂。眺望はないけど休憩スペースがあります。少し休んでからメインルートに向かう途中、宝寿水という湧き水がありました。飲んだかどうかの記憶はありません。

さて、横池の雌池から雄池へと回る途中、荒地山が見えました。右のほうに少しだけ岩場が見えます。

雄池には蓮の花が咲いてました。

13時50分、風吹岩に着いて少し休憩。下山の途中、前回の山行で大人数の団体が岩場の練習をしてた場所を通過。半年前に「こんなトコあった?」と思いながら下りようとして無理だった(巻道で下りた)けど、自分もいつか練習してみようかな。(岩場の上にいる人と比較すると高さ7〜8mあるかも)

14時40分、高座の滝の登山口に下山。見えにくいですが、近代登山の先駆けである藤木九三氏のレリーフが左上の岩にあります。

15時20分、芦屋駅に到着。無事終了と言いたいところですが、カメラのレンズカバーを紛失しました。カメラバッグのポケットに入れてたけど、岩登りの時にバッグが逆さになって落ちたと思われます。考えられるのは段差が大きかった場所や、新七右衛門嵓あたり。すぐには行けず翌月探しに行きましたが見つかりませんでした。紛失したことよりも山を汚して心苦しい気分です。

まだまだ岩場の練習が必要だけど、レベルアップ出来るように頑張ろうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

六甲山 裏六甲の氷瀑巡り、難ルートで山頂へ(後編)

前編はこちら↓

yamanobojp.hatenablog.com

今回のルートの続き。前回(2年前)撤退地点から白石谷に入り、途中で百間滝などに立ち寄ってから白石谷をつめて山頂に向かいます。帰りは西おたふく山に立ち寄って下山します。

11時頃、白石谷に入りました。堰堤が2つあるけど、前回は奥の堰堤を巻くことができず撤退しました。

堰堤の階段を下りて反対側の斜面を登りましたが、他の行き方もあるようです。

奥の堰堤はコアラみたいな顔。

奥の堰堤を巻いたら堆砂敷に下りて、左に進むと白石谷、右に進むと百間滝に行けます。まずは百間滝方面へ。百間滝に向かう途中で2回目のヒヤリハット、落石がありました。左上から音が聞こえたと思ったら、足元で音がして谷へと消えました。実物は見てないけど、音から想像すると10センチくらいかな。想像以上に速かったし、もし頭や体に当たってたらと思うと怖かったです。

右のロープを使って下りてきました。左のゴルジュを抜けることもできるようだけど、こちらのほうが安全そうな感じ。

続いてロープが設置された滝。滝つぼにドボンしないように気を付けて通りました。

それほど難しくなかったけど、凍結してたら滑りそう。

さらに進みます。

小さな滝がいくつかありました。

分岐から20分ほど歩いたところで、奥に大きな滝が見えました。右の尾根から人が下りてきたので、そちらから行くのかなと登りかけたけど、どうやら例の紅葉谷道に通じる高巻きの道なので、このまま谷を進みます。

11時30分、百間滝に到着。こちらも2割くらいしか凍ってません。

続いて、似位(にい)滝に向かう途中。自然に出来たとは思えない造形の氷。

数分で似位滝に到着、上段と下段に分かれてます。

滝の横のロープを使って下段の滝を登るようです。

ということで上段の滝に到着。見切れてるけど右のほうも凍ってました。たぶん3割くらいだけど、見れたので良しとしましょう。

近くまで行くと、倒木につららがビッシリ付いてました。

引き返す途中も何度か落石があり、少し身の危険を感じました。近くにいた人が言うには、高巻きする人が落石を誘発しているのだとか(最初の落石は別の場所なので違うけど)。

分岐まで戻って少し休憩してから白石谷へ。滝の巻道を登っていくと崩落気味のトラバース。ロープを持って進みました。

堰堤を越えたらすぐ堆砂敷に下ります。

石に書かれた矢印や木に付けられたテープなど目印がたくさんあり、踏み跡も参考にしながら進みます。というか目印が多すぎて逆に迷うことも。

滝の左の木の根に白いテープが付いてるけど、右のほうが歩きやすそうなので右へ。

谷が二手に分かれて、左の奥が凍ってるのが見えました。

右のほうに進みます。

しばらく進むと白竜滝がありました。ルート合ってたので、とりあえず一安心。

白竜滝が本流だけど、直登せず右の谷へ進みます。

ここは完全に凍ってました。調べたところ布振滝というそうです。左にロープがあるけど、右のガレ場を登ります。

ロープを持って横移動して滝の上へと進みます。

この後どうするのかと思って辺りを見ると、谷の向かい側にロープ発見。少し登ったら左に進みます。

白竜滝の上流の谷を下に見ながら、細いトラバースを進みます。

倒木の先に進む。

「アブナイ」って書かれてるけど、他の道が見当たらないので進みます。

崩落気味なトコを渡ったところで撮影。上から垂れてるもの(木の根かな)をロープ代わりにして渡りました。

程なく大きな岩が見えてきました。

岩の奥で二手に分かれます。

右には大きな堰堤。

左にも大きな堰堤。

左に少し進んだところの取り付きから登りましたが、右の堰堤を巻く道もあるようです。

六甲山まで約25分と書かれてるけど、かなりの急登だし、ここまでかなり歩いてたので、休憩込みで40分ほどかかりました。

堰堤は越えずに尾根に進むようです。

急斜面、ロープを持って登ります。

やっと残り300mまで来ました。

足が前に出なくなってきましたが、あと少しなので頑張ります。それにしても、こんな大きな石が何かの拍子で転がったりしたら怖いですよね。

笹やぶが最近カットされたそうで、雪もあるので道は明瞭。雪を踏むとギシギシと音がしました。

一般の登山道が見えました。あとちょっとです。

やっと着いたー。

13時50分、六甲山(931m)に登頂。難ルートを歩いたので、いつもより達成感がありました。後半は標準コースタイムよりも時間かかったけど、朝から歩いてたし、初めてにしては上出来かな。すっかり遅くなったけど昼食休憩にしました。山頂に来たのは1年ぶり。荒地山には2回行ったけど、その代わり山頂まで来ることが減りました。

山頂から見たガーデンテラス方面。神戸の市街地はこの稜線に隠れてほとんど見えません。

もうひとつの山頂碑。山頂付近は戦後米軍に接収されていたので、1992年に返還されるまではここが山頂扱いだったそうです。

少し下りたところからの眺め。大阪方面は開けてます。

この道を下りると休憩所や一軒茶屋に行けるけど、逆方向になるので左に進みます。余裕があれば後鉢巻山にも寄ろうと思ってたけど、全然余裕がありませんでした。

何度か道路を横断したり道路沿いを歩きます。

途中で西おたふく山へ。これまで近くを通っただけでピークに行ったことがない、というかどこがピークか分からなかったけど、ここから藪漕ぎして行くようです。

ほんの1〜2分で登れました。

14時45分、西おたふく山(878m)に登頂。撮影したらすぐ下山しました。登る時、足にまとわりついた木の枝があったので、下りでは引っかからないよう踏んで歩いたら、落ち葉と一緒に滑って尻もち。両手もついたので手首がちょっと痛かったけど、手袋しておいてよかったです。ということで、3回目のヒヤリハットでした。

携帯を胸ポケットに入れてたからか、レンズが曇ってました。冬場は汗冷えしないように汗かかないほうがいいけど、結構汗かくのでポケットの中が湿度高いのです。

この道に来たら、極楽茶屋跡はすぐそこ。

ガーデンテラスに向かう途中。晴れ間が見えてきました。青空に関しては、カメラより携帯で撮影したほうがきれいなことが多いです。ガーデンテラスで登山アプリを一時停止したけど、再開するのを忘れて10分ほどログが取れてませんでした。

みよし観音で、年明けの航空機事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りし、旅客機が全員無事だったことへの感謝の念を伝えました。

みよし観音の説明は、以前の山行で記載してます。

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天狗岩の尾根を下りていきます。時刻は16時すぎ。日が暮れる前には下山できそう。ここを左に行くと、六甲有馬ロープウェーの中間駅(休止中)があるけど、余裕がないので今回はパス。

数分で天狗岩が見えてきました。

16時5分、天狗岩(769m)に到着。中央左の岩に乗りました。

岩の裏側を覗き込んだところ。真ん中の岩が天狗の顔のように見えるのが由来らしい。

大阪方面。右下の建物の辺りが朝通った住吉台。左には荒地山が見えます。

神戸方面。摩耶山の向こうに淡路島の島影が見えます。ここから450m以上の下り。しかも後半のほうが急になります。

300mくらい下りたところに分岐があって、ゆるい道ときつい道があるけど、当然ゆるい道に進みます。ただでさえ急なのに、これ以上きつくなってたまるもんですか。

送電鉄塔の下を通過。がいしが26個もあるから、かなり超高圧と思われます。

谷に近付くにつれ薄暗くなってきました。ロープの付いたトラバース、長峰山みたいな乾いた砂の滑りやすい急な道。こんなところで動物に遭遇したら困るし早く下りたい。

右から下りてきましたが、ここを左に進むと西山谷。いつか行く日が来るのかな。ちなみにこの前か後かに急斜面があって、ロープを持ちながら下りました。

谷まで下りて渡渉します。

以前倒れてた道標は、一応立てられてました。

少し歩くと登山口に着きました。バス停まであと少し。

神戸の街と大阪湾が見えます。以前、この近くに住んでた頃、原付で来て景色を眺めたこともありました。

17時すぎ、渦森台4丁目バス停に到着。発車時刻が毎時6分と36分だったので、ちょうど良いタイミング。撮影して登山アプリを終了してるうちにバスが来ました。

摂津本山駅に到着。以前は古びた駅でしたが、10年ほど前に改装されて、すっかりきれいになりました。

ということで2年ぶりの氷瀑、そして以前から興味があった百間滝や白石谷に行けました。まだまだ未熟だと思う場面もありましたが、少しずつ上達していきたいと思います。

山行のあと、1週間ほど筋肉痛になりました。前回は1ヶ月半前で、しかも軽いハイキング程度だったので、期間が空いたわりに負荷が大きかったようです(歩行距離は約17km、累積標高は約1450mでした)。やはり定期的に登ったほうがいいですね。次はカメラ忘れないようにしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

六甲山 裏六甲の氷瀑巡り、難ルートで山頂へ(前編)

2024年1月27日、日帰りで六甲山に登りました。

2024年はじめての山登り、どこにしようか考えてましたが、いろいろあってなかなか行けず、そうこうしているうちに六甲山でも氷瀑が観れる時期になり、行けるうちに行くことにしました。ちなみに昨年も2年前も初登りは六甲山でした。

今回のルートは、前回(2年前)七曲滝に行った時と逆で、行きは石切道を登って山を越え、帰りは天狗岩経由で渦森台に下山します。さらに七曲滝以外の滝にも行き、難ルートの白石谷経由で山頂を目指す、盛りだくさんの行程となります。日帰りなので1つの記事にするつもりでしたが、長くなったので2回に分けてお届けします。

【拡大図】極楽茶屋跡から紅葉谷道を下って七曲滝へ。さらに下ってから白石谷に入り、百間滝などに立ち寄ってから白石谷をつめて山頂へ。帰りは西おたふく山に立ち寄って下山します。白石谷は熟練者向けの難ルートなので、未経験者が単独で行くのは好ましくないですが、最低限の準備として複数の動画や山行記録を見て情報収集しました。それと今回の山行では、何度かヒヤリハットに遭遇しましたが、それらも含めて良い経験になったと思います。

さてさて当日、行きの電車で移動中、あと2駅のところでカメラを忘れたことに気付きました。ということで今回は全て携帯で撮影することに。

始発のバスに乗って渦森橋で下車。標高200m以上からのスタートです。軽く食事&身支度して、7時10分出発。

少し引き返して、反対方向のバス停の手前で左折して階段を上がります。

開始早々長い階段です。全部で高低差50mくらいかな。

階段を登り終えて歩いていくと小型のバスが停まってました。住吉台くるくるバスという民間のバスで、住吉駅からここまで運行してます。市バスより出発時刻が遅いけど、少し前に到着してたようで、移動と身支度の時間を考慮したら大差なさそう。

四方向の道標と案内図があるところで左に曲がって石切道に進みます。真っ直ぐ進むと六甲山の山頂方面に行けます。

以前下りで歩いた時と同様、石がゴロゴロあって歩きにくい道です。ここは石が見えてるけど、落ち葉が積もってるところは「落ち葉なのにふかふかじゃない」ので、余計歩きにくく感じます。

以前休憩した場所に出ました。たくさん積まれてる石はどうやら石材店のもののようです。

舗装路を少し登ったところで分岐を左に進みます。

標高600mを超えたあたりでようやく雪が見えはじめました。

この岩は、石を切り出した残りなのかな。

傾斜が急になって、この後さらに急になったけど、全体的にはゆるいほうだと思います。

急登を登りきると平坦な道になりました。

休止中の六甲有馬ロープウェーの支柱、ここはかなり高いです。

開始から2時間で縦走路に合流。ここで携帯の電源が落ちて、再起動したけどGPSの位置情報も飛んだようで、登山アプリのログが5分くらいうまく取れてませんでした。

ガーデンテラス付近の電波塔群。

電波塔の手前まで来たら右に進みます。はじめて来た時ちょっと迷いました。

「右への道は迷いやすく危険です」とありますが、五助山に続く破線ルートで、藪漕ぎが多いようです。藪漕ぎといえば、最近、笹やぶにはダニがいると知って、暖かい時期には藪漕ぎしたくないと思いました。

雪は多いところで1センチくらいで、帰りにはさらに減ってました。

右が西おたふく山で、電波塔から左に向かって一番高いところが山頂と思われます。左奥が六甲山。

9時30分、極楽茶屋跡に到着。駐車場と休憩場所があります。

休憩場所からは大阪湾が見えます。少し休憩しておにぎり食べました。

この建物が茶屋跡と思われます。結構スピード出して走る車もあるので横断注意。

建物の右に有馬方面への登山道があります。

すぐに分岐があり、右が紅葉谷道、左は歩いたことないけど番匠屋畑尾根だそうです。

もはや定点観測になりつつある。

チェーンスパイクは使わなくてよさそうだけど、つるつるすてーん、とならないように気を付けて歩きます。

これは登山道の横の谷。撮影するたびに手袋を着け外しするので手間がかかります(タッチペン持ってこようと思ってたけど、それも忘れた)。ちなみに一つ前の画像を撮った時、手袋を落としてしまい取りに戻りました。

六甲山の道標が新しくなってるようで、ここも以前とは少し違ってました。

崩落箇所に仮設のかけ橋、以前もあったような、初めて来た時はなかったような(記憶が曖昧)。

左の斜面に沿って道が続いてるけど、ふと右を見ると踏み跡があるのに気付いて歩いていくと、奥に階段があって繋がってました。こうなってたのか。

紅葉谷に下りて右岸側を歩いていきます。この谷が七曲滝に繋がってるけど、進むにつれ、谷との標高差が開いていきます。

七曲滝の上部に行ける分岐のところに、以前なかった道標がありました。裏側に手書きで案内が書かれてたけど、安易に行く人が増えそう。

少し歩いたところの道標、百間滝の表示がなくなってました。崩落箇所を高巻きする道があり、初めて七曲滝に行った時に行こうとして、やせ尾根を登っていったけど、かなり登らないといけないようで、20mほど登ったところで引き返しました。

さて、七曲滝の取り付きに来ました。「この先通れません」と書かれてるのは、もともと登山道だったところが崩落して通れなくなったからで、滝とは無関係です。以前は柵に少しテープが巻かれてただけでしたが、テープが増えて看板に字が書きこまれてました。

下りてきたら左へ進みます。右は元の登山道で、あとで様子を見に行きます。あとで書きますが、実はここが大事なポイントです。

しばらく歩いたところ。直進する道は崩落してるので左に登って高巻きします。かなりの急登なので設置されてるロープを使いました。

10mほど登ったら細いトラバースを進みます。

トラバースの先は急な下り。ロープを持って下りたけど、2年前よりも荒れてる印象。オーバーユースなのもあるだろうけど、地面がどんどん削られてる感じでした。

高巻きしないほうの道。この先で崩落してるけど、いまや高巻きのほうが危険かも。

さて、あと少し。このゴルジュを抜けると七曲滝です。

倒木や大きな石が転がってます。

10時25分、七曲滝に到着。数日前に強い寒波が来たけど、凍ってるのは全体の2〜3割程度。はじめての時よりは凍ってるけど2回目よりは少ないです。画像を撮ろうとした瞬間、氷が落ちてきました。10分も居なかったけど、その間に何度か落ちてました。

滝の上部。デジタルズームなので画質粗いです。

滝の左、ここを登ると紅葉谷道の分岐に繋がるようで、ロープあるけどかなり急です。

滝の横から撮影。そうこうしてるうちにどんどん人が来ました。

先は長いので引き返します。高巻きの道は反対から団体さんが来たので少し待ちました。

高巻きして戻ったところで高巻きしないほうの道へ。左の細いトラバースを進みます。右にあるのが蟇(がま)滝。

3年前の秋に下見で来て引き返した場所。当時、金具はあったけどロープはなくて、進もうとしたけど岩が濡れてるし、滑ったら滝に落ちそうだし、確実に滑ると思ったので引き返したけど、今回見たらロープも踏み跡もあるし、これなら行けそうな感じ。ちょうど向こうから人が来たので進みませんでした。

さて、引き返して元の登山道を見に行くと、この通り、盛大に崩落してました。ところが、崩落箇所の右に人がいて、まさに進もうとしてたので、「そこ行けますか?」と声をかけると、「来た時はなかったような」との回答。これは間違えて来たのかなと察知して迂回路に案内しました。1つ目のヒヤリハットです。動画やブログなどで行き方が紹介されてるけど、帰り方はあまり紹介されてないようです。しかし、行きと帰りでは見え方が違うことが多々あるし、未経験の人が参考にすることもあると思うので、間違えそうなポイントも紹介したほうが良いと思いました。

先ほどと同じ画像ですが、左の七曲滝方面から戻ってきたら、ここで手前に曲がります。直進して右に行くと崩落箇所に行ってしまいます。

ということで迂回路へ。急な階段がつけられてます。

下側の迂回路表示。こちらからも確認しに行くつもりだったけど、もういいかな?ということで先に進みます。

このあと、百間滝や白石谷に向かいますが、長くなったので後編へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

六甲山 過去の自分を超えていく山行

2022年5月15日、日帰りで六甲山に登りました。

4月の終わり頃から足の具合がよくなくて、少し回復してきたところですが、歩行には支障ないので山に登ることにしました。3ヶ月ぶりの六甲山。はじめて登った時とほぼ同じルートですが、今回は下りも芦屋まで同じ道を往復します。はたして当時と比べて成長したのでしょうか。

今回はカメラを持って行かなかったので、全て携帯で撮影した画像です。しかもあまり撮影してなかったので画像少なめです。

さて、出発の前に当時毎回持参してたもの紹介。まず塩分チャージタブレッツ。これは最初の山登りの時から持参しているもので、季節限定なのに加え、転売屋の影響で入手困難になったりもしますが、夏のうちに買いだめして対応してます。それからムーンライトクッキー。六甲縦走の時から持参してましたが、割れやすい上にかさ張るので、その後、カロリーメイトに変更しました。

8時、芦屋駅を出発。芦屋川の橋の上から上流の風景。

登山口の高座の滝まで約40分、風吹岩まで約30分、なかなか良いペースです。軽く休憩したあと約40分で雨ヶ峠に到着、ここでも軽く休憩しました。(途中の画像ありません)

本庄橋跡に到着。手前に分岐があり、こちらを通るのは初めてでしたが、雰囲気の良い場所でした。

さらに登って渡渉したら急登の七曲り。20分ほど登ったところで見覚えのある場所に着きました。はじめて六甲山に登る途中、つかれ果てて座り込んでた場所。通行の邪魔にならないよう段差の右のほうで腰掛けて、はっきり覚えてないけど15分以上休んでたかな。今回はまだまだ余裕あります。過去の自分を思いおこしながら登っていきました。

不思議なことに、下りの時は気付かず素通りします。見えてる景色が違うんでしょうね。

雨ヶ峠から1時間ほどで一軒茶屋に到着。さらに登ると山頂の少し手前に電波塔があります。山頂付近は戦後米軍に接収されましたが、1992年に返還されました。

11時25分、山頂に到着。今回は山頂で食事しました。40分ほど休憩して、山頂下の休憩所のお手洗いに寄って下山開始。

50分ほどで雨ヶ峠に着いて小休憩して、風吹岩に向かいます。人が歩いてこれだけ削れたのかな。

45分ほどで風吹岩に着いて、岩の上に登って20分ほど休憩しました。猫が2匹写ってます。この辺りに住み着いてるようです。気付いたら赤いダニがザックなどに付いてました。人に害はないようだけど、連れて帰りたくはないですね。

終盤、大人数の団体が岩登りの練習をしてました。急な岩場で自分は巻道を通ったけど、ここを登り下りできるんやー、と感心しながらしばらく見てました。15時10分、高座の滝に到着。あとは舗装路の下りです。

少し下ったところにある堰堤。口からよだれ垂らしてるみたい。

15時50分、芦屋駅に到着。休憩込みで7時間50分の山行でした。前回は駅から山頂まで6時間かかったけど、今回は3時間半足らずで到着。7月だったので気温差もあるけど、まあまあ成長できたのかなと思います。

そろそろ北アルプスの登頂に向けて、岩場の練習もしていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

京都観光 醍醐寺〜蹴上〜祇園で桜観賞

2022年4月1日、京都の桜を観に行きました。

はじめての京都一周トレイルから約3週間ぶりの京都。春や秋に行くことが多いけど1ヶ月以内に再訪するのは珍しいかも。今回は山登りではなく普通の観光で、紅葉の時と同様、ぶらぶらと散策する感じなのでルート図は作成してません。

阪急で烏丸(からすま)駅まで行き、地下鉄の四条駅で一日券を購入。以前は600円でしたが、2021年10月から800円になりました。南北線に乗って烏丸御池駅で東西線に乗り換えて醍醐駅で降りて、11時頃、醍醐寺に到着。12年ぶり2回目です。前回は伽藍のみでしたが、今回は思い切って三宝院、霊宝館と合わせて行くことに。拝観料は1500円(2020年10月改定)。た、高い。。。

まずは三宝院。門をくぐると大きな枝垂桜が出迎えてくれます。

人が多かったので上のほうだけ撮影。大きすぎて収まりきらないほどです。

続いて伽藍に来ました。ここにも大きな枝垂桜があります。前回は五重塔までしか行かなかったけど、奥のほうも見てきました。ただ、あまり良い画像が撮れなかったので掲載なしです。

ということで五重塔。ここもそこそこ人がいました。

1000年以上前に建立されたものが現存しているのは、本当にすごいことだと思います。

さて、前回来た時は、伽藍に入ったところの両側に木が生い茂っていたけど、全く無くなってました。ここも平成30年の台風で倒れたそうです。山だけじゃなかったんだ。

伽藍から出たところ、桜の馬場も桜が咲き乱れてました。

最後に霊宝館へ。ここにも大きな枝垂桜があります。

風が吹くと桜吹雪が舞ってたけど、良いタイミングで撮れず、吹雪には程遠い画像。

建物の裏側では、別の品種の桜が咲いてました。

一周してから館内に入って展示物を鑑賞。最後にもう1枚。見事な桜でした。3つのエリアの中では、ここが一番見応えがありました。

霊宝館前の参道。ここは拝観料は不要ですが、これだけでも十分きれいでした。じっくり2時間ほど観て回って醍醐寺をあとにしました。

醍醐駅の近くで食事してから蹴上駅へ。インクラインの桜並木も満開でした。

京都一周トレイルで通った時、桜の時期に来たいなと思った場所も良い感じでした。

反対側には旧御所水道ポンプ室という建物があります。以前にも来たことがあるけど、知らないうちに船着場が出来てました。2018年からびわ湖疎水船(かなりお高い)が運航してます。

1時間ほど滞在して、蹴上をあとにしました。

16時頃、三条京阪駅に着いて祇園方面へ。巽橋付近を散策してたら雀が桜の枝にとまってました。すっかり見かけなくなったけど、居るところには居るのですね。

京都は、本当に桜が似合う街だなぁと思います。

普段ならこのまま四条方面に歩くけど、一日券の値段が上がって最低あと1回は乗らないと元が取れないと気付き、三条京阪駅に戻りました。途中、桜が咲いてる場所があります。

風景を撮影してて思うのは、同じ瞬間には出会えないということ。例えば桜だったら、満開でも終わりかけなら桜吹雪になったり、天候が晴れでも日が射したり射さなかったり、風で枝が揺れて微妙に変化したり、人通りや車両などの有無、周囲の景観の変化などは雰囲気に合うか否かで相乗効果だったり台無しになったり。その時の自分の位置やカメラの設定にもよるし、全てが移ろいゆく中で最高のタイミングに出会えるかは運にもよるけど、腕は自分次第なので、もっと磨かないといけないなと思います。

タクシーといえば、2019年の秋、四条大橋の交差点から川端通を上ったところで、四つ葉のタクシー(4台しかないらしい)が2台連続で信号待ちで停まってて、こんなことある?と驚きながらカメラを用意してるうちに信号が変わり、シャッタースピードが遅くて手ブレした残念な画像がこちら。左は車体横、右は表示灯のマークが四つ葉なのが分かるでしょうか。

さてさて、一駅戻って東山駅へ。白川に架かる古川町橋に来ました。行者橋、一本橋などとも呼ばれ、日本百名橋の番外に選ばれてます。現在の橋は1907年に架け替えられたもので、白川上流の花崗岩が使われてるそうです。

地下鉄を乗り継いで四条駅へ。18時になってたので錦市場は閉店モードでした。

錦市場の近くのお店で揚げ昆布を購入。子供の頃から好きで、以前調べてこのお店を知ってたので、この機会に買いました。

ということで今回の京都観光終了。これほど良いタイミングで桜を観れたのは久しぶりなので大満足でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。