やまのぼブログ

山登りなどの記録

竹田城跡 最高の雲海に浮かぶ天空の城

2022年11月7日、竹田城跡の雲海を見に行きました。

竹田城跡は但馬国にあった竹田城の遺構で、現在の兵庫県朝来(あさご)市にあります。秋から冬にかけては、円山川から立ちのぼる霧によって雲海が発生しやすく、標高354mの古城山に築かれた城跡が、まるで雲海に浮かぶ「天空の城」のように見えます。2006年に日本100名城に選定されてから知名度が上がりましたが、観光客の増加に伴い石垣の崩壊などの問題が発生し、入城料を徴収するとともに整備が進められました。

以前から興味があり、当初は鉄道でのアクセスを考えてましたが、5年前にペーパードライバーを卒業し、さらに山登りを始めてからヘッドライトやシュラフなどを購入したので、以前は出来ないと思ってた早朝の雲海観賞が可能になりました。雲海は「晴天」「前日との寒暖差が大きい」「風が弱い」などの条件が揃うと発生する確率が高くなるそうで、好条件の時に行くことにしました。

まず立雲峡の展望台から観賞した後、竹田城跡へ。登山道はいくつかありますが、登りは駅裏登山道、下りは表米(ひょうまい)神社登山道を歩きます。

前日の夕方、姫路駅近くのカーシェアで車を借りて20時頃に立雲峡駐車場に到着。すでに10台くらい車が停まってましたが、その後も続々と車が来てました。

翌朝4時30分すぎに登山口を出発。20分ほどで立雲峡第一展望台に到着。もっと早ければ月明かりに照らされた雲海を見れたかも?ライトアップされた城の上にカシオペア座が見えました。三脚にセットしてたのに(おそらく手ぶれ補正オフし忘れて)横ブレしました。

街の灯りで雲海が白っぽくなってます。少し登ったところに1年前に出来た立雲峡テラスも見に行きましたが、大差なさそうなので戻りました。ライトアップは日没から22時までと、4時から5時30分までだそうです。

6時頃、まだ薄暗いです。お城で待機してる人もいるようで、時々ヘッドライトが見えました。

カメラを携帯で撮影。

暗いうちは青みがかかるように色温度を設定。

明るくなるにつれ、色温度も変えました。

少し雲海が下がって全体が見えてきました。

ところが、日の出時刻が近付くにつれ雲海が上がってきて城沈没!

さらに高くなる雲海。。。

しばらくすると徐々に雲海が下がってきました。

6時45分頃、陽が当たり始めました。

朝陽に照らされた天空の城を見ることができました。左奥の藤和(ふじわ)峠からは、日の出を入れた写真を撮れます。

もうちょっと見たかったけど、日差しがなくなったので7時すぎに下山開始して、15分ほどで駐車場に到着。駐車場に入りきらない車が道路にも停められてました。管理してる人がいるので指示があったんだろうけどすごい台数。

5分ほどで竹田まちなか駐車場に到着して、7時40分、竹田城跡に向けて登山開始。城下町風情のある街を抜けて5分ほどで駅裏登山口へ。

ヤマビル注意の看板があって、時期的に大丈夫と思うけど足早に登りました。紅葉してるところもありました。

チケットを購入して入城。天守台まであと少し。

8時15分、天守台に到着。下流の豊岡方面から上流まで360度の雲海が広がってました。

向こうに見えるのが朝来山(あさごやま)で、その中腹に立雲峡展望台があります。

これは南千畳という場所で、よく紹介される風景です。

標高350mほどの低山とは思えない光景です。

場所移動してもう一枚。

天守閣があった頃はどんなんやったんやろ、と思いを馳せたりしました。

お城をあとにして下山開始。20分ほどで登山口に到着。

竹田駅がすぐ近くにあります。

周辺には古い町並みが多く残されてました。

8時55分、駐車場に戻りました。着替えて30分ほど休憩してから車の外に出ると、あんなにいっぱいあった雲が、まるで何もなかったかのように消えてました。

姫路に戻って車を返却して、駅前から姫路城を撮影。改修後は驚きの白さだったけど経年変化で屋根がやや黒みを帯びてました。今回みたいに姫路まで電車で来て車借りるパターンは兵庫の中央〜北部の山に行くのに便利だと思いました。

ということで、念願だった竹田城跡の雲海を見ることができました。雲海の予報サイトによると、この日は「最高の雲海」だったそうで、見ることが出来て幸せだと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。