やまのぼブログ

山登りなどの記録

六甲山 裏六甲の氷瀑巡り、難ルートで山頂へ(後編)

前編はこちら↓

yamanobojp.hatenablog.com

今回のルートの続き。前回(2年前)撤退地点から白石谷に入り、途中で百間滝などに立ち寄ってから白石谷をつめて山頂に向かいます。帰りは西おたふく山に立ち寄って下山します。

11時頃、白石谷に入りました。堰堤が2つあるけど、前回は奥の堰堤を巻くことができず撤退しました。

堰堤の階段を下りて反対側の斜面を登りましたが、他の行き方もあるようです。

奥の堰堤はコアラみたいな顔。

奥の堰堤を巻いたら堆砂敷に下りて、左に進むと白石谷、右に進むと百間滝に行けます。まずは百間滝方面へ。百間滝に向かう途中で2回目のヒヤリハット、落石がありました。左上から音が聞こえたと思ったら、足元で音がして谷へと消えました。実物は見てないけど、音から想像すると10センチくらいかな。想像以上に速かったし、もし頭や体に当たってたらと思うと怖かったです。

右のロープを使って下りてきました。左のゴルジュを抜けることもできるようだけど、こちらのほうが安全そうな感じ。

続いてロープが設置された滝。滝つぼにドボンしないように気を付けて通りました。

それほど難しくなかったけど、凍結してたら滑りそう。

さらに進みます。

小さな滝がいくつかありました。

分岐から20分ほど歩いたところで、奥に大きな滝が見えました。右の尾根から人が下りてきたので、そちらから行くのかなと登りかけたけど、どうやら例の紅葉谷道に通じる高巻きの道なので、このまま谷を進みます。

11時30分、百間滝に到着。こちらも2割くらいしか凍ってません。

続いて、似位(にい)滝に向かう途中。自然に出来たとは思えない造形の氷。

数分で似位滝に到着、上段と下段に分かれてます。

滝の横のロープを使って下段の滝を登るようです。

ということで上段の滝に到着。見切れてるけど右のほうも凍ってました。たぶん3割くらいだけど、見れたので良しとしましょう。

近くまで行くと、倒木につららがビッシリ付いてました。

引き返す途中も何度か落石があり、少し身の危険を感じました。近くにいた人が言うには、高巻きする人が落石を誘発しているのだとか(最初の落石は別の場所なので違うけど)。

分岐まで戻って少し休憩してから白石谷へ。滝の巻道を登っていくと崩落気味のトラバース。ロープを持って進みました。

堰堤を越えたらすぐ堆砂敷に下ります。

石に書かれた矢印や木に付けられたテープなど目印がたくさんあり、踏み跡も参考にしながら進みます。というか目印が多すぎて逆に迷うことも。

滝の左の木の根に白いテープが付いてるけど、右のほうが歩きやすそうなので右へ。

谷が二手に分かれて、左の奥が凍ってるのが見えました。

右のほうに進みます。

しばらく進むと白竜滝がありました。ルート合ってたので、とりあえず一安心。

白竜滝が本流だけど、直登せず右の谷へ進みます。

ここは完全に凍ってました。調べたところ布振滝というそうです。左にロープがあるけど、右のガレ場を登ります。

ロープを持って横移動して滝の上へと進みます。

この後どうするのかと思って辺りを見ると、谷の向かい側にロープ発見。少し登ったら左に進みます。

白竜滝の上流の谷を下に見ながら、細いトラバースを進みます。

倒木の先に進む。

「アブナイ」って書かれてるけど、他の道が見当たらないので進みます。

崩落気味なトコを渡ったところで撮影。上から垂れてるもの(木の根かな)をロープ代わりにして渡りました。

程なく大きな岩が見えてきました。

岩の奥で二手に分かれます。

右には大きな堰堤。

左にも大きな堰堤。

左に少し進んだところの取り付きから登りましたが、右の堰堤を巻く道もあるようです。

六甲山まで約25分と書かれてるけど、かなりの急登だし、ここまでかなり歩いてたので、休憩込みで40分ほどかかりました。

堰堤は越えずに尾根に進むようです。

急斜面、ロープを持って登ります。

やっと残り300mまで来ました。

足が前に出なくなってきましたが、あと少しなので頑張ります。それにしても、こんな大きな石が何かの拍子で転がったりしたら怖いですよね。

笹やぶが最近カットされたそうで、雪もあるので道は明瞭。雪を踏むとギシギシと音がしました。

一般の登山道が見えました。あとちょっとです。

やっと着いたー。

13時50分、六甲山(931m)に登頂。難ルートを歩いたので、いつもより達成感がありました。後半は標準コースタイムよりも時間かかったけど、朝から歩いてたし、初めてにしては上出来かな。すっかり遅くなったけど昼食休憩にしました。山頂に来たのは1年ぶり。荒地山には2回行ったけど、その代わり山頂まで来ることが減りました。

山頂から見たガーデンテラス方面。神戸の市街地はこの稜線に隠れてほとんど見えません。

もうひとつの山頂碑。山頂付近は戦後米軍に接収されていたので、1992年に返還されるまではここが山頂扱いだったそうです。

少し下りたところからの眺め。大阪方面は開けてます。

この道を下りると休憩所や一軒茶屋に行けるけど、逆方向になるので左に進みます。余裕があれば後鉢巻山にも寄ろうと思ってたけど、全然余裕がありませんでした。

何度か道路を横断したり道路沿いを歩きます。

途中で西おたふく山へ。これまで近くを通っただけでピークに行ったことがない、というかどこがピークか分からなかったけど、ここから藪漕ぎして行くようです。

ほんの1〜2分で登れました。

14時45分、西おたふく山(878m)に登頂。撮影したらすぐ下山しました。登る時、足にまとわりついた木の枝があったので、下りでは引っかからないよう踏んで歩いたら、落ち葉と一緒に滑って尻もち。両手もついたので手首がちょっと痛かったけど、手袋しておいてよかったです。ということで、3回目のヒヤリハットでした。

携帯を胸ポケットに入れてたからか、レンズが曇ってました。冬場は汗冷えしないように汗かかないほうがいいけど、結構汗かくのでポケットの中が湿度高いのです。

この道に来たら、極楽茶屋跡はすぐそこ。

ガーデンテラスに向かう途中。晴れ間が見えてきました。青空に関しては、カメラより携帯で撮影したほうがきれいなことが多いです。ガーデンテラスで登山アプリを一時停止したけど、再開するのを忘れて10分ほどログが取れてませんでした。

みよし観音で、年明けの航空機事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りし、旅客機が全員無事だったことへの感謝の念を伝えました。

みよし観音の説明は、以前の山行で記載してます。

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天狗岩の尾根を下りていきます。時刻は16時すぎ。日が暮れる前には下山できそう。ここを左に行くと、六甲有馬ロープウェーの中間駅(休止中)があるけど、余裕がないので今回はパス。

数分で天狗岩が見えてきました。

16時5分、天狗岩(769m)に到着。中央左の岩に乗りました。

岩の裏側を覗き込んだところ。真ん中の岩が天狗の顔のように見えるのが由来らしい。

大阪方面。右下の建物の辺りが朝通った住吉台。左には荒地山が見えます。

神戸方面。摩耶山の向こうに淡路島の島影が見えます。ここから450m以上の下り。しかも後半のほうが急になります。

300mくらい下りたところに分岐があって、ゆるい道ときつい道があるけど、当然ゆるい道に進みます。ただでさえ急なのに、これ以上きつくなってたまるもんですか。

送電鉄塔の下を通過。がいしが26個もあるから、かなり超高圧と思われます。

谷に近付くにつれ薄暗くなってきました。ロープの付いたトラバース、長峰山みたいな乾いた砂の滑りやすい急な道。こんなところで動物に遭遇したら困るし早く下りたい。

右から下りてきましたが、ここを左に進むと西山谷。いつか行く日が来るのかな。ちなみにこの前か後かに急斜面があって、ロープを持ちながら下りました。

谷まで下りて渡渉します。

以前倒れてた道標は、一応立てられてました。

少し歩くと登山口に着きました。バス停まであと少し。

神戸の街と大阪湾が見えます。以前、この近くに住んでた頃、原付で来て景色を眺めたこともありました。

17時すぎ、渦森台4丁目バス停に到着。発車時刻が毎時6分と36分だったので、ちょうど良いタイミング。撮影して登山アプリを終了してるうちにバスが来ました。

摂津本山駅に到着。以前は古びた駅でしたが、10年ほど前に改装されて、すっかりきれいになりました。

ということで2年ぶりの氷瀑、そして以前から興味があった百間滝や白石谷に行けました。まだまだ未熟だと思う場面もありましたが、少しずつ上達していきたいと思います。

山行のあと、1週間ほど筋肉痛になりました。前回は1ヶ月半前で、しかも軽いハイキング程度だったので、期間が空いたわりに負荷が大きかったようです(歩行距離は約17km、累積標高は約1450mでした)。やはり定期的に登ったほうがいいですね。次はカメラ忘れないようにしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。