やまのぼブログ

山登りなどの記録

六甲山 裏六甲の氷瀑巡り、難ルートで山頂へ(前編)

2024年1月27日、日帰りで六甲山に登りました。

2024年はじめての山登り、どこにしようか考えてましたが、いろいろあってなかなか行けず、そうこうしているうちに六甲山でも氷瀑が観れる時期になり、行けるうちに行くことにしました。ちなみに昨年も2年前も初登りは六甲山でした。

今回のルートは、前回(2年前)七曲滝に行った時と逆で、行きは石切道を登って山を越え、帰りは天狗岩経由で渦森台に下山します。さらに七曲滝以外の滝にも行き、難ルートの白石谷経由で山頂を目指す、盛りだくさんの行程となります。日帰りなので1つの記事にするつもりでしたが、長くなったので2回に分けてお届けします。

【拡大図】極楽茶屋跡から紅葉谷道を下って七曲滝へ。さらに下ってから白石谷に入り、百間滝などに立ち寄ってから白石谷をつめて山頂へ。帰りは西おたふく山に立ち寄って下山します。白石谷は熟練者向けの難ルートなので、未経験者が単独で行くのは好ましくないですが、最低限の準備として複数の動画や山行記録を見て情報収集しました。それと今回の山行では、何度かヒヤリハットに遭遇しましたが、それらも含めて良い経験になったと思います。

さてさて当日、行きの電車で移動中、あと2駅のところでカメラを忘れたことに気付きました。ということで今回は全て携帯で撮影することに。

始発のバスに乗って渦森橋で下車。標高200m以上からのスタートです。軽く食事&身支度して、7時10分出発。

少し引き返して、反対方向のバス停の手前で左折して階段を上がります。

開始早々長い階段です。全部で高低差50mくらいかな。

階段を登り終えて歩いていくと小型のバスが停まってました。住吉台くるくるバスという民間のバスで、住吉駅からここまで運行してます。市バスより出発時刻が遅いけど、少し前に到着してたようで、移動と身支度の時間を考慮したら大差なさそう。

四方向の道標と案内図があるところで左に曲がって石切道に進みます。真っ直ぐ進むと六甲山の山頂方面に行けます。

以前下りで歩いた時と同様、石がゴロゴロあって歩きにくい道です。ここは石が見えてるけど、落ち葉が積もってるところは「落ち葉なのにふかふかじゃない」ので、余計歩きにくく感じます。

以前休憩した場所に出ました。たくさん積まれてる石はどうやら石材店のもののようです。

舗装路を少し登ったところで分岐を左に進みます。

標高600mを超えたあたりでようやく雪が見えはじめました。

この岩は、石を切り出した残りなのかな。

傾斜が急になって、この後さらに急になったけど、全体的にはゆるいほうだと思います。

急登を登りきると平坦な道になりました。

休止中の六甲有馬ロープウェーの支柱、ここはかなり高いです。

開始から2時間で縦走路に合流。ここで携帯の電源が落ちて、再起動したけどGPSの位置情報も飛んだようで、登山アプリのログが5分くらいうまく取れてませんでした。

ガーデンテラス付近の電波塔群。

電波塔の手前まで来たら右に進みます。はじめて来た時ちょっと迷いました。

「右への道は迷いやすく危険です」とありますが、五助山に続く破線ルートで、藪漕ぎが多いようです。藪漕ぎといえば、最近、笹やぶにはダニがいると知って、暖かい時期には藪漕ぎしたくないと思いました。

雪は多いところで1センチくらいで、帰りにはさらに減ってました。

右が西おたふく山で、電波塔から左に向かって一番高いところが山頂と思われます。左奥が六甲山。

9時30分、極楽茶屋跡に到着。駐車場と休憩場所があります。

休憩場所からは大阪湾が見えます。少し休憩しておにぎり食べました。

この建物が茶屋跡と思われます。結構スピード出して走る車もあるので横断注意。

建物の右に有馬方面への登山道があります。

すぐに分岐があり、右が紅葉谷道、左は歩いたことないけど番匠屋畑尾根だそうです。

もはや定点観測になりつつある。

チェーンスパイクは使わなくてよさそうだけど、つるつるすてーん、とならないように気を付けて歩きます。

これは登山道の横の谷。撮影するたびに手袋を着け外しするので手間がかかります(タッチペン持ってこようと思ってたけど、それも忘れた)。ちなみに一つ前の画像を撮った時、手袋を落としてしまい取りに戻りました。

六甲山の道標が新しくなってるようで、ここも以前とは少し違ってました。

崩落箇所に仮設のかけ橋、以前もあったような、初めて来た時はなかったような(記憶が曖昧)。

左の斜面に沿って道が続いてるけど、ふと右を見ると踏み跡があるのに気付いて歩いていくと、奥に階段があって繋がってました。こうなってたのか。

紅葉谷に下りて右岸側を歩いていきます。この谷が七曲滝に繋がってるけど、進むにつれ、谷との標高差が開いていきます。

七曲滝の上部に行ける分岐のところに、以前なかった道標がありました。裏側に手書きで案内が書かれてたけど、安易に行く人が増えそう。

少し歩いたところの道標、百間滝の表示がなくなってました。崩落箇所を高巻きする道があり、初めて七曲滝に行った時に行こうとして、やせ尾根を登っていったけど、かなり登らないといけないようで、20mほど登ったところで引き返しました。

さて、七曲滝の取り付きに来ました。「この先通れません」と書かれてるのは、もともと登山道だったところが崩落して通れなくなったからで、滝とは無関係です。以前は柵に少しテープが巻かれてただけでしたが、テープが増えて看板に字が書きこまれてました。

下りてきたら左へ進みます。右は元の登山道で、あとで様子を見に行きます。あとで書きますが、実はここが大事なポイントです。

しばらく歩いたところ。直進する道は崩落してるので左に登って高巻きします。かなりの急登なので設置されてるロープを使いました。

10mほど登ったら細いトラバースを進みます。

トラバースの先は急な下り。ロープを持って下りたけど、2年前よりも荒れてる印象。オーバーユースなのもあるだろうけど、地面がどんどん削られてる感じでした。

高巻きしないほうの道。この先で崩落してるけど、いまや高巻きのほうが危険かも。

さて、あと少し。このゴルジュを抜けると七曲滝です。

倒木や大きな石が転がってます。

10時25分、七曲滝に到着。数日前に強い寒波が来たけど、凍ってるのは全体の2〜3割程度。はじめての時よりは凍ってるけど2回目よりは少ないです。画像を撮ろうとした瞬間、氷が落ちてきました。10分も居なかったけど、その間に何度か落ちてました。

滝の上部。デジタルズームなので画質粗いです。

滝の左、ここを登ると紅葉谷道の分岐に繋がるようで、ロープあるけどかなり急です。

滝の横から撮影。そうこうしてるうちにどんどん人が来ました。

先は長いので引き返します。高巻きの道は反対から団体さんが来たので少し待ちました。

高巻きして戻ったところで高巻きしないほうの道へ。左の細いトラバースを進みます。右にあるのが蟇(がま)滝。

3年前の秋に下見で来て引き返した場所。当時、金具はあったけどロープはなくて、進もうとしたけど岩が濡れてるし、滑ったら滝に落ちそうだし、確実に滑ると思ったので引き返したけど、今回見たらロープも踏み跡もあるし、これなら行けそうな感じ。ちょうど向こうから人が来たので進みませんでした。

さて、引き返して元の登山道を見に行くと、この通り、盛大に崩落してました。ところが、崩落箇所の右に人がいて、まさに進もうとしてたので、「そこ行けますか?」と声をかけると、「来た時はなかったような」との回答。これは間違えて来たのかなと察知して迂回路に案内しました。1つ目のヒヤリハットです。動画やブログなどで行き方が紹介されてるけど、帰り方はあまり紹介されてないようです。しかし、行きと帰りでは見え方が違うことが多々あるし、未経験の人が参考にすることもあると思うので、間違えそうなポイントも紹介したほうが良いと思いました。

先ほどと同じ画像ですが、左の七曲滝方面から戻ってきたら、ここで手前に曲がります。直進して右に行くと崩落箇所に行ってしまいます。

ということで迂回路へ。急な階段がつけられてます。

下側の迂回路表示。こちらからも確認しに行くつもりだったけど、もういいかな?ということで先に進みます。

このあと、百間滝や白石谷に向かいますが、長くなったので後編へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。