やまのぼブログ

山登りなどの記録

伊吹山の落石事故について

今回は山行記録ではなく、昨日伊吹山で発生した落石事故について、個人的に思ったことを記載します。

昨日夕方のニュースで、伊吹山の山頂付近で落石事故があったのを知りました。伊吹山は昨年7月の大雨で登山道が崩壊して登山禁止になっていたので、「もう解禁になったのかな?」と思って米原市のウェブサイトを見てみると、まだ解禁されてませんでした。

どうやら今月8日に2回目の会議が行われたようで、2025年春の通行再開を目指しているとのことでした。

 

最初のニュースを見た時、「登山道が崩壊してたから落石が起きやすかったのかな」と思いましたが、その後の情報によるとクライミングをしていたとのことでした。南斜面に地獄谷と呼ばれるルートがあるそうで、動画を見たけど危険度が高いルートだと思いました。今回の落石事故の発生場所と同じかどうかは分かりませんが、ただでさえ雪解け後は浮石が多くなる時期だし(今年はすでに積雪がない)、あくまで推測だけど、このような場所なら、仮に入山規制がなかったとしても落石が起きた可能性があったのではと思います。

「登山道が崩壊して登山禁止になった、危険な状態の山に登った」と捉えてる人がいる(登山してない人はなおさら)ようだけど、単純に出来事を結びつけてしまうのは良くないのでは、と思い、この記事を書くことにしました。

 

もちろん、登山禁止とアナウンスされてる山に登ったことを擁護するつもりもありません。そういう自分も以前、六甲山で通行禁止(工事中)のルートを通ってしまったことがあります(そのことは反省しており、山行記録にも書く予定です)。

この冬の伊吹山はアナウンスがあるにも関わらず登った人はかなりいるようで、3ヶ月前にドライブウェイが閉鎖された後も山行記録がかなりアップされています。通常の冬道とは違うルートを歩いているようですが、「このルートは大丈夫。」と考える人が多いのかもしれません。

 

そんな堅苦しいこと言わなくてもいいじゃないか、と思う人もいるでしょうけど、事故が起きると一気に世間の非難を浴びることになるのは今回に限ったことではないし、その当事者になり得るかもしれないと思うと、再開を待つのが最善ではないかと個人的に考えてます。それでも構わないから登りたい、という人を止めるつもりはありません。

亡くなられた方がいたのは残念に思いますが、今回の件で、一般の登山道も不安視する声が出るかもしれないし、安全対策を強化する必要があるなど計画の見直しがなされるかもしれません。自分一人、あるいは一組だけのことではなく、山に関わる人たちや社会全体のこととして考えていきたいし、そういう人が増えるといいなと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。