やまのぼブログ

山登りなどの記録

地獄谷〜荒地山 六甲の岩場でレベルアップを目指す

2022年5月28日、日帰りで六甲山系の荒地山(あれちやま)に登りました。

いよいよ岩場の練習開始です。六甲山周辺には多くの岩場があります。芦屋から六甲山に登るメインルート周辺は、ロックガーデンの他に、地獄谷や荒地山には難易度高めの岩場もあり、初級者から熟練者まで楽しむことができます。

地獄谷はメインルート(中央稜)の南側にある谷で、随所に現れる小さな滝を登っていくバリエーションルートです。途中で谷を離れ、風化した花崗岩の尾根を伝っていくとピラーロックと呼ばれる場所に着きます。

荒地山は風吹岩の北側にある山で、中腹にはクライミングできる岩壁や多くの岩場がありますが、そのほとんどが一般の登山道以外の場所にあります。

これらの岩場は初心者が安易に立ち入るような場所ではありません。そういう自分もまだ経験は浅いですが、参考になる動画をいくつも視聴したり、ルートの情報などを調べたり、ある程度の準備をした上で行くことにしました。

今回のルートは、登山口の高座(こうざ)の滝から登って地獄谷に入り、ピラーロックを経由してメインルートをまたぎ、高座谷方面に下って荒地山へと登り返す王道ルートとも言えるルートです。帰りは横池を経由してメインルートで下山します。

7時50分、芦屋駅を出発。この時間帯に阪急芦屋川駅付近で登山の格好をしてる人は、たいてい高座の滝に向かいます。

8時30分、高座の滝に到着。少し登ると左手に砂防堰堤の堆砂敷があり(半年前の山行で下山時に迷った場所です)、そちらに下りて上流に進んでいきます。この前か後で、少し右上がりの勾配がついた岩盤で盛大にコケました。

二段で4〜5mくらいの滝、足場を探しながら慎重に登っていきます。

さらに進むと岩が赤いところがありました。この赤い岩が地獄谷の由来だそうです。ここは滝の横の階段状のところを登ります。

左手に大きな岩壁がありました。河川は上流から見て右が右岸、左が左岸なので、これは右岸側になります。【追記】ロックフェンスというそうです。震災で左下が崩壊したそうです。

ここは滝の上に大きな岩が乗っていて、岩の右へ抜けるように登りました。

ここは岩壁をつたって滝の横を登りました。

小便滝という滝。水量少なめでした。

小便滝の奥に堰堤があり、ここで地獄谷を離れて右に登っていきます。

そのまま進んでゴルジュを歩きましたが、すぐ尾根に上がるルートもあります。

かなり段差の大きなところがあって、ちょっと苦戦しましたが、なんとか登りました。

ひらけたところに出たら大きな岩壁がありました。A懸垂岩です。

多くの人が登ったであろう岩肌に歴史を感じました。ロープクライミングに使われるそうですが、ロープなしで登る人もいるようです。

さらに進んでいくと街の景色が見えてきました。右奥の岩峰がA懸垂岩の上部です。

さらに進んだところから。

細い通路が見えてきました。メタボチェッカーと呼ばれるそうです。なんとか通ることができましたが、巻道もあります。

徐々にピラーロックが近付いてきました。

また細い通路がありました。

カーブしてるところもありました。

少し道に迷ったあと、急登を登っていくとピラーロックに着きました。万物相とも呼ばれるそうです。

ピラーロックという岩は阪神淡路大震災で崩壊して現在は無いそうです。ここから先、半年前に来た時は道を間違えて進んでしまったけど、踏み跡がしっかりついた道を発見。普通に歩きやすかったです。メインルートに合流して、高座谷に下りる前に風吹岩に寄り道しました。

10時25分、風吹岩に到着して20分ほど休憩。高座谷方面に下っていくと荒地山への分岐があり、キャッスルウォールと書かれた方向に進みます。

ガレ場を登っていくと大きな壁が現れました。キャッスルウォール、高さは約25m。まさに城壁のようです。

壁の左に3つルートがあって、すぐ隣(壁の左面)が一番難しく、離れるに従い難易度が下がるそうです。真ん中のルートを6〜7人のグループが登ってたので、参考にしながら登ることに。当時の自分にはレベルが高かったけど、なんとか登りきりました。

グループの姿は見えなくなったのでルートを探しながら進むと、一般のルートと合流。さらに進んでいくと左手に岩梯子がありました。高さ4〜5mくらいかな。足の置き場がしっかりあるので問題なく登れました。一般のルートを進めば迂回できます。

続いて新七右衛門嵓(しんしちえもんくら)、真ん中を進んでいくと、岩の間に隙間があって、先にザックを通してからくぐり抜けます。

くぐり抜けてから振り返ると、とても見晴らしよかったです。

さらに進むとテーブルロックがありました。全体画像は撮ってなかったので先端だけですが、平らになってて休憩するのに良い場所。先客が居たので他の場所を探しました。

手作り感のある木の梯子を上っていきます。

座れる場所を発見。ちょうど12時前だったので、ここで休憩しました。

40分ほど休憩して、さらに登ると巨石群が出現。右奥の岩を登って抜ける人も居たけど、登れずに退散してる人も。自分は無難に他の道へ。少し登ると歩きやすい道になりました。12時50分、荒地山(549m)に登頂。眺望はないけど休憩スペースがあります。少し休んでからメインルートに向かう途中、宝寿水という湧き水がありました。飲んだかどうかの記憶はありません。

さて、横池の雌池から雄池へと回る途中、荒地山が見えました。右のほうに少しだけ岩場が見えます。

雄池には蓮の花が咲いてました。

13時50分、風吹岩に着いて少し休憩。下山の途中、前回の山行で大人数の団体が岩場の練習をしてた場所を通過。半年前に「こんなトコあった?」と思いながら下りようとして無理だった(巻道で下りた)けど、自分もいつか練習してみようかな。(岩場の上にいる人と比較すると高さ7〜8mあるかも)

14時40分、高座の滝の登山口に下山。見えにくいですが、近代登山の先駆けである藤木九三氏のレリーフが左上の岩にあります。

15時20分、芦屋駅に到着。無事終了と言いたいところですが、カメラのレンズカバーを紛失しました。カメラバッグのポケットに入れてたけど、岩登りの時にバッグが逆さになって落ちたと思われます。考えられるのは段差が大きかった場所や、新七右衛門嵓あたり。すぐには行けず翌月探しに行きましたが見つかりませんでした。紛失したことよりも山を汚して心苦しい気分です。

まだまだ岩場の練習が必要だけど、レベルアップ出来るように頑張ろうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。