やまのぼブログ

山登りなどの記録

西穂高岳 はじめての難易度D(2日目 前編)

西穂高岳1日目はこちら↓

yamanobojp.hatenablog.com

さて、2日目は早朝に西穂山荘を出発して西穂高岳(可能であればP1まで)往復して上高地に下山する予定。

昨夜寝てから22時過ぎと1時半ごろに目が覚めて、2時半に起きる予定だったのでまだ早いけど外の様子を確認するとガスに包まれてました。

過去に剱沢、雷鳥沢、涸沢でのテント泊経験はあるけど、稜線上のテント場は今回が初めて。強風だったら大変だったと思うけど、穏やかだったので良かったです(むしろ初テント泊だった剱沢が一番強風&設営中に大雨で大変でした)。

さて、2時過ぎた頃から周りの人も準備を始めたので自分も食事&撤収準備。逆算して3時に出発しても9時までに撤収するのは難しそうなので先に撤収することにしました。テントを片付けてるとガスが取れて星空が見えたのも束の間、しばらくするとまた見えなくなる。準備を終えて4時20分出発。デポしてるザックがほとんど見当たらなかったけど、もしかして皆さん縦走ってコト?

丸山に着く頃にはライトなしでも歩けるくらいになりました。3時半までに出発する人が多かったけど、もし独標でご来光を見るならそのくらいに出ないと間に合わないかもしれませんね。

夜明け前の空と明神岳の稜線。

そして乗鞍岳。昨日より雲が少なめで遠くまで見渡せそうです。

岐阜県側の雲海が焼岳との稜線を越えて滝雲になってました。出来ればタイムラプスで撮影したかった(時間かかるからやめました)。

焼岳や乗鞍岳には日が差してきたけど、歩いてる登山道にはまだ日が当たりません。

これはチシマギキョウかな?いろんな花が咲いてたけど、毎回足を止めると遅くなるので花の画像少なめです。

独標が近付いてきました。

独標直下の岩場、目印に従って登っていきます。岩場に慣れていれば特に難しいと感じることはないと思います。

独標の山頂標識が見えてきました。撮影してないけど、少し下のところに慰霊碑があります。1967年8月1日、集団登山してた松本市の高校生11名が落雷によって命を落としたそうです。その記事は何度か目にしてたけど、日付が1日違いだったのは後で知りました。合掌。

5時35分、独標(2701m)に到着。主峰までの稜線上には全部で13のピークがあるそうで、ここは11峰になります。んー、12と13はどこ?

山頂標識、ちょっと文字が見えにくい。

ダイヤモンド前穂高!狙った訳ではないけど、ちょうど太陽が出てくる時間だったようです。ということは、早く出発しても独標でご来光は見えなかったってコトですね。

そして反対側には影穂高。どれがどの影か分からないけど。

独標まで来たものの引き返すかどうか迷ってました。時間的に行けるか気になってたのもあるけど、トイレの心配もあって、携帯トイレは持ってたけど隠れる場所なさそうだし。しばらく考えて、「ピラミッドピークまで行けたらいいか。」ということで行動再開。

さて、独標から先は難易度D。個人的には過去最高難度。なるほど、ここまでとは格段に難易度が違うのが分かります。とはいっても、六甲山などでそれなりに岩場の練習をしてるので、特別難しいとは感じませんでした。ただ、すぐに問題に気付く。今回ハイドレーションを持って来るべきだったと。サブザックは肩ベルトが薄いのでドリンクホルダーを付けず、サイドポケットに水筒を入れたけど、岩にザックが当たって落ちる可能性が高いし、すでに落としそうな予感。ということでザックの中にしまったので、給水のたびにザックから取り出さないといけなくなりました。

鞍部に向けて下っていると鳥さん登場。雷鳥ではなさそう。

帰って調べたら、イワヒバリでした。あまり寄れなかったのが残念。

登り返して10峰。

続いて9峰。急激に空腹感がやってきたので鞍部に下りて安全なところで行動食を摂ることに。

腰掛けてふと前を見ると富士山が見えて、思わず「あ!富士山!」と声が出てしまう。富士山のすぐ右は甲斐駒ヶ岳かな?

他にも南アルプスや中央アルプスの山々、もう少し登ったところからは八ヶ岳も見えました。

西には白山。独標と同じくらいの高さなので、今年の標高記録更新中ですね。

そして目の前には先ほど越えた9峰。次の8峰がピラミッドピークです。

6時30分、ピラミッドピーク(2750m)に到着。

おそらく一番高いのが主峰、その右が4峰のチャンピオンピーク、左が7峰かな。丸山から見た時に見えるのが、ここと7峰と一番左に写ってる岩だと思うけど、一番左のはルートから外れているので通過しません。

主要なピークだからか、あちこちに表記があります。

先ほどから何気に黒部五郎岳と思われる山(画像右奥)が見えてます。北アルプスの最深部、雲ノ平や黒部川の源流域、簡単に行ける場所ではないけれど、体力があるうちに縦走してみたいです。

さて、ピラミッドピークで引き返そうかと考えていたものの、山頂が見えて、「行こう!」という気持ちになりました。時間的には、行けるところまで行って8時になったら引き返そうと考えたけど、標準のコースタイムが1時間くらいなので、たぶん間に合うはず。ということで西穂高岳登頂を目指しますが、長くなったので後編へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。