やまのぼブログ

山登りなどの記録

槍ヶ岳 表銀座テント泊縦走(2日目)

槍ヶ岳縦走1日目はこちら↓

yamanobojp.hatenablog.com

2日目はなるべく早く槍ヶ岳山荘に到着できるよう、4時頃出発する予定でしたが、前の晩からいろいろ考えてました。

・やや高山病気味(富士山の山小屋以外では一番高所での宿泊)
・初日の雨で体力と気力が削がれた
・2日目も午後から天気が崩れる予報
・雨の中、東鎌尾根のハシゴや鎖場を歩くのは危険度が高そう
・なにより2日連続で雨に降られるのは避けたい
・槍ヶ岳に登ったとしても最終日の下山が厳しそう

総合的に考えて、2日目の目的地をテント泊可能なヒュッテ西岳に変更、状況次第では水俣乗越(みずまたのっこし)から上高地に下山することも考えてます。ということで、ゆっくり準備することにしました。

余談ですが、水俣乗越を「みなまたのっこし」だと思い込んでいました。「水俣乗越」で検索すると、槍ヶ岳山荘グループのサイト内のブログに『道標物語 〜水俣乗越〜』と題された記事があり見解が記されてました。気になる方は検索してみてください。

さて、5時すぎに外に出ると、初日は逆光でよく見えなかった山容が見えました。

明るくなる前に用を足しに行った時には、北穂高小屋と涸沢ヒュッテの灯りも見えてました。

北側の眺め、後立山連峰の山々もよく見えます。真ん中の山は針ノ木岳かな。

日の出時刻を過ぎたけど雲が厚くてなかなか出てきません。

横尾方面はすっきり晴れてます。

北鎌尾根、ものすごくギザギザしてますね。巻いていくところもあるだろうけど、かなり大変なのが想像できます。

大天井岳の山頂でご来光を待っていたと思われる人たちが下りてきてました。

鹿島槍ヶ岳の左に見えるのは白馬岳かな。

振り返って穂高の山々。北穂高岳と奥穂高岳の間にジャンダルムが見えます。景色を堪能したので、テントに戻って、少しゆっくりしてから荷物をまとめます。

テントを片付ける頃にはすっかり明るくなって、周りはほとんど撤収してました。テント場使用の札を返却して7時30分に出発。

どうやらかなり下るようです。単なる下りなら良いけど、そうではないようです。

先行者が2人(1人はウォーリーを探せ状態)。なんかすごいところを歩いてるように見えるけど、歩いてみるとそれほどではありませんでした。ただ、大天井岳への登りと比べると道幅も狭く危険度高めのトラバース。難易度もCになっています。暗いうちに出発しなくて正解でした。

崩れたのか、もともとこうなのか分からないけど、通行に支障はありません。

喜作新道と合流すると裏銀座の山々が見えました。

大天井ヒュッテで10分ほど休憩。ベンチに座って虫除けスプレーを取り出そうとしたら、一緒に入れてた日焼け止めのキャップが緩んで中身が漏れてる!ただでさえ下がり気味だった気力が完全に低下。これはもう、下山しろってコトかな。

大天井ヒュッテからは難易度Bで、トラバースはあるものの危険度は下がりました。ビックリ平で10分ほど休憩。ここから槍ヶ岳は見えなかったけど、少し進むと見えてきました。

下の方に見えるのが天上沢。北鎌尾根に行くには水俣乗越から天上沢を下るか、ビックリ平の少し手前から下って天上沢に合流して、右下の北鎌沢右俣を登っていくそうで、それだけでもかなり大変なのが想像できます。

前方に見えるのが西岳かな?と思ったら全然違いました。

小槍がだいぶ隠れてきました。右端のピークが北鎌の独標でしょうか。

前方に見えていたピークに登って振り返ると、大天井岳はもちろん、大天井ヒュッテもちらっと見えました。

さらに進むと小槍がほとんど隠れました。こちらから見ると山頂が平坦に見えますね。

西岳の前に赤岩岳があるようで、着いたかなと思ったらまだの連続。この標識を見てここが山頂と思ってたけど、よく見ると「山頂→」の矢印がありました。

ということで、こちらが赤岩岳。山頂には登らず巻いていきます。

難易度Bだけど、トラバースが続くので油断できません。

やっと、やっと西岳が見えました。右側が西岳(2758m)です。

小槍はすっかり見えなくなりました。そして、少し雲が増えてきました。

20分ほど歩いて、唐突に小屋が見えました。難易度Bの区間も結構アップダウンがあり、想像以上にたいへんな道のりでした。

ちょっと心に余裕ができたので道端の花を撮影。ハクサンボウフウかな。

11時30分すぎ、ヒュッテ西岳に到着。出発から約4時間かかりました。

雨が降らないうちにテント設営。しばらくして雨が降り始めたので、変更して正解でした。16時頃に散策してみると10張くらいテントがありました。

ここにもナナカマドの実。

東側にはパノラマ銀座、こちらもかなり雲で覆われていました。

鞍部に常念小屋が見えました。右の常念岳への登りが厳しそう。

そして西岳。この時はすっきり晴れていたけど、完全にガスで覆われたりコロコロ状況が変わっていたので、ここも登らずに体力温存しました。

槍もほとんど雲の中。一旦テントに戻りました。

日が暮れる頃にはかなり雲が取れてました。そのあとは食事して、この日もたぶん21時には寝てたと思います。(記憶が曖昧)

3日目へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。