やまのぼブログ

山登りなどの記録

槍ヶ岳 表銀座テント泊縦走(3日目 後編)

槍ヶ岳縦走3日目前編はこちら↓

yamanobojp.hatenablog.com

14時すぎ、おでんを食べ終えて、いよいよ槍の穂先への登頂開始。

西側は雲が多め。裏銀座はうっすら見えるけど西鎌尾根は雲に隠れてました。

山頂へのルートは一部を除いて登りと下りで分かれていて、左から登って右に下りてきます。

登りと下りが交わるところで通過待ちもありましたが、特別難しいところはなく、気付けば最後のハシゴに辿り着きました(この画像に写ってるのは途中のハシゴ)。

最後のハシゴも難なく登って、そして動画で見慣れた山頂の光景。槍ヶ岳(3180m)に登頂しました。動画見て知ってるからか、特に感動とかありませんでしたが、達成感はあったかな。

雲がかかってる稜線は1日目歩いた燕山荘から大天荘方面、右端手前の稜線が2日目歩いたビックリ平付近でしょうか。ここでカメラのメモリーカードが満杯。急いで過去の画像を削除しました。

続いて2日目歩いたヒュッテ西岳までの稜線。分かりにくいけど、手前に東鎌尾根が伸びてます。後ろにはパノラマ銀座の山々が並んでます。

山荘との標高差は約100m、山荘付近にいる人が小さく見えます。

誰も登ってきてないのでハシゴの上から撮影(下からの画像を撮りそびれました)。

祠の先にヒュッテ西岳のテント場、その先に常念岳。外国の方が常念岳のほうを指して「マツモト?」と尋ねてきたので、いやいや違いますよと思いつつよく見たら、その右側に街が見えて「おー、松本!」と驚きながら返しました。

これは祠の裏側、北鎌尾根を登りきるとここに出るらしい。

相変わらず西側の雲が取れません。真ん中の突き出てるのが小槍かな。

山荘の向こうも真っ白。

少しだけ雲が取れたので改めて撮影。

三角点があったけど、ぐらついてて三角点の用をなしていませんでした。昔は埋まっていたものが露出したようです。

かなり雲が取れてきたのでもう1枚。真ん中の雲の手前の山が野口五郎岳かな。立山から見ると槍ヶ岳の手前にあったので、雲の向こうに立山があるはずです。

20分ほど経って、人も増えてきたので山頂をあとにしました。

順調に下りて、鎖場の終わりで安全になったところで撮影。鎖はサビもなくしっかりしてます。

下りてから裏銀座方面、登る前と比べて少し見通しが良くなりました。

飲み物を買って休憩。雲が取れて日差しもあるので、このタイミングで登れたら良かったなぁ。

テントに戻ってから受付に番号を伝えてなかったのに気付く。受付後に自分で場所を選んで設営してから、場所の番号を伝えて札を受け取る、というシステムです(以前はスタッフの方が番号を決めていたようです)。結構大きな木札です。

テントで荷物を整理してると、衝撃の事実発覚!アミノサプリメントを飲み忘れていました。白山行った後に調べたら、この手のサプリを摂ると良いらしいということで、今回も1日目の出発前に摂取したんだけど、それ以降すっかり失念していました。おそらく初日の雨ですっとんでしまったのでしょう。これを摂取していたら、もっと楽に歩けたかは分かりませんが。

まだ17時半だけど、西の空の雲がなかなか取れないので日が差しません。

雲がもくもくと成長して、雲の槍ができてました。この分だと今日も夕暮れの風景は期待できないのかな。

と思ってたら、徐々に日が差してきました。撮影意欲も高まります。

この時間に登ってたら、さぞかし良い景色が見れたことでしょう。でも、夕陽に染まる槍の姿は見れないし、一長一短ですね。

槍ヶ岳の登り口付近から、前穂高岳、北穂高岳、奥穂高岳が見えました。北穂高岳の手前にはこの日歩く予定だった南岳に続く稜線が見えます。いつかあの先の大キレットを見る日が、いや大キレットを歩く日が来るのかな。

左に目を移すと南アルプスの山々が見えました。画像のさらに左のほうに富士山があるはずだけど、全く見えません。

西の空は相変わらず雲だらけ。この調子だと日没までにまた太陽が隠れそうです。

小槍が見えました。以前、西穂高岳から小槍が見えたと書きましたが、山荘の裏だから見えなさそう。見えていたのは孫槍かな。

右のほうからアプローチできそうな感じ。ロープクライミングの講習は受けたけど本番経験は無いし、クライミングにはたぶん手を出さないと思います。

この画像の突起がたぶん孫槍。画像右下の常念小屋付近に三角の影が見えて、あれが影槍かなと思ったら、槍ヶ岳の右にも大きな影がある。でも影が薄いし雲の影かな。

常念岳の山腹に大喰岳と中岳の影も見えるので、やはりこれが影槍でしょうね。ということで影槍のアップ。

東の空には月が出てきました。

西側は雲海になってました。まあ、これはこれで見応えあるんですけどね。

南には大喰岳。着いた頃はガスがかかってたけど、すっきりしました。

太陽が隠れてしまいました。時刻は18時。日没時刻を考えると、このまま終了かもしれません。

と、ここで大喰岳の後ろに乗鞍岳と御嶽山が見えてきました。

その右に高山方面、奥に見える山が何かは分かりません。さらに右のほうに目をやると白山が見え隠れしてました。

岩陰から槍ヶ岳の山頂が見えました。何人か居るのが確認できます。テント場は槍ヶ岳側と大喰岳側があって、後者のほうしか空いてなかったけど、場所によっては山頂だけなら見えるようです。

しばらくすると西穂高岳も見えてきて、もう、大喜びしてます。

そして、なんと太陽が出てきました。まさかの大逆転きましたよ。

大喰岳も赤く染まってきました。となると、槍ヶ岳も染まるのでは。

ということで移動しました。もうちょっと中に入れたほうがよかったですね。

夕焼け空と広がる雲海。

雲の形が、なんか不思議な形でした。

日没前の大逆転。いいもの見れました。

大満足でテントのほうに戻ります。

すると、さっきは雲に隠れてた焼岳も見えてきました。

昼間は全然見えなかった山々を見ることが出来て、本当に嬉しかったです。

白山にかかってた雲も取れてよく見えるようになりました。

幸せな気分とともに1日が終わりました。星空観測できそうだけど月が明るいし、つかれもあるので、持参した軽量三脚の出番はありませんでした。この日もたぶん20時には寝てたと思います。(記憶が曖昧)

4日目へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。