やまのぼブログ

山登りなどの記録

西穂高岳 はじめての難易度D(2日目 後編)

西穂高岳2日目の前編はこちら↓

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さて、ピラミッドピークから西穂高岳山頂を目指します。

鎖場を過ぎたあと、目印が見当たらないな、と思ったら少し上を歩いてたのに気付いてルートに復帰。たぶんこれが7峰だと思うけど数字が見つかりません。帰ってから調べたら、鎖場の近くにあったようですが、ピラミッドピークから見た画像を見比べると岩場の形状が違うので、もしかしたら書かれた箇所が崩落したのかも?

振り返って7峰。向かって右側に巻くように道が付いてました。ここから先は基本的にピークを巻いていくようです。

「たぬき岩」と書かれた先の岩、これのことでしょうか。6峰に向かう時に数字が見えてたけど通った時には気付かず、さらに5峰は数字が見当たりませんでした。

ということで4峰、チャンピオンピーク(2816m)に到着。

残すはあと3つ。

3の数字が見えたので取りこぼさないように早めに撮影。実際気付かずに通りすぎました。ここも巻き道を行くけど、油断すると10m以上滑落しそうなトラバースもありました。

2峰まで来ました。あと1つです。

この上の岩場で苦戦されてる人が居たので下のほうで待機します。

傷だらけの岩がありました。アイゼンの爪跡でしょうね。さて、岩場を慎重に登っていくと。。。

主峰の文字が見えました。

7時40分、西穂高岳(2909m)登頂。

奥穂高へと続く稜線、次のピークのP1から先は熟練者向けの超難関ルートになってます。

今回も槍ヶ岳見えました。手前に大喰岳が重なっているので槍の上部しか見えません。山頂の左に小槍、さらに左には槍ヶ岳山荘も確認できました。

少し左に目を向けると西鎌尾根の向こうに裏銀座の山々。野口五郎岳、鷲羽岳、水晶岳などが見えます。

さらに奥には立山が見えました。剱岳は立山の向こうで見えないようです。

再び奥穂高方面、真ん中に見えるジャンダルムの上に2人の姿が見えました。その右下の尖ったのが奥穂高岳山頂のケルン、こちらにも人の姿が確認できました。

富士山もかろうじて雲に隠れずに姿を見せてくれました。右には北岳や間ノ岳も見えます。日本の標高1位から5位までの山をこの場所から見ることが出来ました。というか30位以内の山のうち8割くらい、地理的に見えない山以外は全て見えていたかも(西穂高岳は31位)。

乗鞍岳の向こうには御嶽山が見えます。

さて、予定していたP1に向かおうと少し進んだところで考え直す。すぐそこなので8時までに行けそうだけど、下山のために体力を温存したほうが良いのでは?

ということで、P1を目前にして引き返すことに。また次の機会に行きたいと思います。山頂に戻って休んでいると、1時間ほど前にこの先の鎖場で滑落があったと聞きました。その後1時間ほど経ってから救助ヘリが来て、滑落事故を身近に感じました。

8時になったので下山開始。改めて気を引き締めて行きます。山頂すぐの下りが難しくて、滑落はもちろん、落石を起こして他の人に迷惑かけないよう慎重にいきました。

これはたぶんチャンピオンピークの裏側かな?この下にも崖が続いてて30m以上はありそう。落ちたらアウトでしょうね。

どんどん標高を下げていきます。

帰って調べたら、どうやらこの左側に5の表記があるようですが、もしかしたらここも崩落してたのか、単に気付かなかっただけなのか。ちなみにここはこのまま先に進みます。一見道なさそうにも見えるけど普通に進めます。

登りで撮りそびれた6を回収。

独標まで戻って難易度D終了、ひとまず安心。雪山講習で丸山か独標まで登るそうで、無雪期に登れたので来年以降参加してみたいと思います。

歩いてきた稜線が雲に覆われつつありました。やはり早い時間に登ったほうがいいですね。さて、丸山付近で変わった鳴き方をするウグイス。「ホーホケキョ」の音程が「ドーソ↑ド↑ソ」って上がっていく感じ。前の日にも聞いたけど、そういう個体がいるのかな?

10時35分、西穂山荘に到着。食料を消費して荷物を整理して、11時45分に下山開始。下りは3時間程度で行けると見込んでます。

よく整備されていて気持ちよく歩けます。

見覚えがある風景、登りで休憩した場所でした。登りと下りで見え方が違うし憶えてないことも多いけど、休憩してた場所とかは気付くことが多いです。

長年かけて整備されたそうで、ありがたいことです。

14時20分、登山口に到着。ちょっと一息つきました。

バスターミナルに向かう途中、知らない蝶を発見。アカマダラだと思われます。

山頂から1400m下りてきました。バスターミナル横のインフォメーションセンターにシャワーがあるそうなので行くと、ちょうど空きがありました。今年から500円/20分に変更になったそうです。着替えや荷物の整理時間を考えると5分程度しかシャワー使えないけど、時間がない時は汗を流せるだけでも良いかも。探し物が見つからなくてバタバタしたけど、なんとかバスの時間に間に合いました。

ということで、無事西穂高岳に登頂できて、とても満足のいく山行でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。