やまのぼブログ

山登りなどの記録

西穂高岳 はじめての難易度D(1日目)

2023年7月30日〜31日、西穂高岳に登りました。

西穂高岳は長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる北アルプスの山で、中部山岳国立公園に属し、花の百名山に選ばれてます。穂高連峰の南西端にあり、穂高と名がつく山の中では唯一3000mに満たない山です。ロープウェイを利用すれば日帰りも可能で、西穂山荘は冬季でも営業しており、雪山講習も開催されています。

前回断念した西穂高岳、今回は上高地から登ります。1日目は西穂山荘まで、テント泊装備でも4時間程度で登れると想定。テント設営後に丸山か独標まで下見を予定してます。2日目は早朝から行動開始して西穂高岳まで往復。出来ればその先のP1まで行きたいと考えています。ただし、独標から先は難易度D区間。無理そうであれば途中で引き返すことも念頭に入れてます。西穂山荘からは3時間あれば下山できると想定。はたして登頂できるのでしょうか。

5時15分に帝国ホテル前のバス停に到着。朝食(コンビニのパン)、靴履き替え、コンタクト装着(登山の時はほぼコンタクトです)など身支度しつつ、家のカギが見当たらないのが気になる。ここで確認しておかないと、もし紛失していた場合の探す範囲が全然違ってくる。結局出てきたけどかなり時間かかりました。安心感を得るために費やした時間、プライスレス。

気を取り直して6時前に出発。田代橋を渡ると朝靄の梓川。バスが着いた頃は霧が出てる感じだったけど晴れてきました。

西穂高岳の登山口。登山届はここで出すこともできます。自分は事前に提出済みなのでそのまま通り抜けます。

はじめのうちは緩やかな登りでしたが、この辺りから等高線の間隔が密になっているので本格的な登りが始まるようです。

しばらく登っていくと、焼岳の山頂が見えてきました。

木道が設置されたトラバースを進もうとすると、向こうから人が来たので待機してたら続々と来る感じ。見通し良くないので先頭の方に尋ねたら「80人」と聞こえて聞き返したら8人だったようで、結局10人くらい通っていきました。しばらく傾斜が緩い道が続きます。

水場に到着。水はまだ余裕があったけど、少しだけ補充していくことにしました。

こんな感じで流れ続けていました。

水場を過ぎるとまた等高線が密になるけど、よく整備されているので登りやすいと思います。

再び傾斜が緩くなり木道が続きます。そろそろ空腹になってきたので頭の中がラーメンでいっぱいでした(笑)

焼岳からの登山道と合流して、最後の登りへ。

9時45分、西穂山荘到着。目標の4時間よりも少し早く着きました。

早速テント設営。テント場があまり広くないからなのか、翌朝9時までに撤収しないといけないようで、登頂後に撤収する予定だったけど先に撤収してデポすることになりそうです。

ひと段落ついてから名物のラーメンをいただきました。高山ラーメンの麺を使ってるそうです。

食事の後は下見を兼ねて丸山か独標まで行きます。翌日は早朝に出発するので、明るいうちにルートの状況を見ておいたほうがいいかなということで。

帰ってから調べたら「ゼンテイカ」と出てきた花。一般的にニッコウキスゲと呼ばれるとのことで、そっちのほうがピンと来ます。

ロープウェイ運休中の案内。乗り場までは片道1時間程度かかるようです。ここを右に曲がったトコから西穂高方面への登山道が始まるけど、登り始めから岩場。といっても六甲山のロックガーデン中央稜みたいな、ごく初級レベルだけど、丸山という名前からイメージしてたのと違う。。。

3度目のご対面の笠ヶ岳。新穂高との標高差1800m、累積では2000mを超えるので、登頂にはかなりの体力が求められるようです。

正面には西穂高岳に連なる山々。

真ん中の台形みたいなのが独標、左の整った三角がピラミッドピークでしょうか。ここからだと主峰は見えないようです。

西穂丸山(2452m)に到着。テント泊装備の登りで体力消耗したのと、ラーメンやら飲み物でなんとなく身体が重い。ここから独標まで約1時間、行けなくはないけど、明日に向けて体力温存することに決めました。ハイ、撤収撤収。

乗鞍岳にかかる雲がなかなか取れてくれません。

イワツメクサ、5弁の花だけど深い切れ込みがあるので10枚あるように見えます。

これはヤマハハコかな?

クルマユリ、花にピントが合ってませんね。

これはハクサンフウロかな?今回もはじめて見たのが多かったです。

まだ13時でテントの中は灼熱地獄なので、山荘の日陰に退避します。

16時頃にようやく乗鞍岳が姿を見せました。17時頃でもテント泊装備で登ってくる人がいました。もしかしたら焼岳から縦走してきたのかな?受付の時に尋ねたら19時までなら可能とのことだったけど、設営できても良い場所が残ってない可能性が高いし、身体を休める時間も少なくなるから、やはり前回は断念して正解だったかもしれません。

18時頃に食事を済ませて、徐々に空が焼けてきたので、良さげな場所を探してあっちへ行ったりこっちへ行ったり。

霞沢岳に夕焼け雲。

ここの沢もなかなか急峻な様子。ちなみに今回の山行から、撮影時の縦横比の設定を3:2に変更しました。コンデジの頃からずっと4:3で撮ってたけど、そろそろ変えてみようかなと。ただ、カメラ内部では4:3で撮影して上下をマスク処理してるようなので、ファイル容量自体は以前と変わってないのが、なんかもったいない気分。

19時頃テントに入って、空が曇ってたので星空は期待せずに就寝。思ってたよりも暖かくて少し寝苦しかったけど20時頃には眠れたのかな。

長くなるので今回はここまで。2日目へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。