やまのぼブログ

山登りなどの記録

槍ヶ岳 表銀座テント泊縦走(4日目)

槍ヶ岳縦走3日目後編はこちら↓

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4日目、いよいよ最終日。3時半くらいに用を足しに行くと、きれいな星空が見えました。食事の用意をしたけど、なかなか入っていかず半分以上残す。つかれているのと、似たような食事が続いたからかもしれないので、今後改善が必要ですね。

さて、5時すぎにテントを出ると、朝焼けの空に富士山が浮かび上がっていました。

南アルプスの山々もシルエットを見せてくれました。

振り返ると、こちらも前日は雲に隠れていた笠ヶ岳。後ろには白山も見えます。

浅間山も見えました。どうやら大天荘からも見えていたようです。

良い天気なのでもう一度登頂したかったけど、後のことを考えて控えます。

黒部五郎岳、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳なども雲がかかってません。

しばらくすると、浅間山の左から太陽が頭を出しました。

徐々に明るくなっていきます。

こちらからだと槍のモルゲンロートが見れない代わりに、ご来光と一緒に見れました。山頂にも数人いるのが確認できます。

ご来光を見れたのでテント場方面に戻りました。

白山の向こうに何やら影のようなものが見えました。

八ヶ岳も北から南まで見えました。さて、名残惜しいけど撤収にかかります。

1時間ほどで撤収終わって最後にもう一度富士山。ここまで見れなかったのでね。

西穂高岳や焼岳も雲はかかっていませんでした。

テント場をあとにする頃には、他のテントは半分以上なくなってました。

ホワイトバランスのボタンを意図せず触ったらしく、この画像から槍平小屋まで設定が白熱灯に変わってました(なんか青いなとは思ってた)。現像で出来るだけ修正してます。

最後に1枚。ありがとう槍ヶ岳。また登りにきます。

6時35分、下山開始。西鎌尾根を下っていきます。

右側の野口五郎岳の後方に、やはり立山がありました。左奥には薬師岳、その手前に鷲羽岳、真ん中左が水晶岳、右が赤牛岳かな。

双六岳方面から見る槍ヶ岳も良いらしいし、その向こうの雲ノ平にも行ってみたいな。左の遠方には富山湾が見えました。

西鎌尾根も急だけど、東鎌尾根と比べると特に難しくは感じません。

とはいえ2000mの下りが始まったばかり。新穂高まで先は長いです。

一気に標高を下げたので、山の見え方も変わってきました。

立山はほとんど見えなくなりました。

45分ほどで千丈乗越に到着。少し飛ばし気味かな。10分ほど休憩しました。

西穂高岳から奥穂高岳に向かう稜線が見えてきました。ここから見ると、西穂高岳の前後で稜線が全然違いますね。

千丈沢方面。盛大に崩落しているのは硫黄尾根。

槍ヶ岳の後ろから太陽が出てきました。下山を再開します。

千丈乗越からはザレてて滑りやすく、道が細かったです。後半には小さな羽虫が多く、虫の群れの中に突っ込んでいくようなところも。

飛騨乗越からの道との合流地点で一休み。飛騨乗越経由で下りることも考えたけど、西鎌尾根のほうが景色が良さそうだったので。

これはオヤマリンドウかな。

合流地点から40分ほど歩くと沢があり、よく見ると水場がありました。

最終水場(下りでは最初の水場)とのこと。量も多くて冷たくて気持ちいい!手で何度かすくって飲んだけど、ザックの中につぶしたペットボトルがあったので用意しておけばよかった。

途中ですれ違った方がなんとなく見覚えある顔、通り過ぎてから高校野球の監督に似てるなと。でも、もしご本人でもプライベートで登られてる訳だし、何度も声かけられてるだろうから気付いても挨拶だけで済ませたかも。(画像は奥穂〜西穂方面)

大きな沢に出ました。登山道ではないところに進まないよう、目印のピンクテープが向こう側にもあります。

水場から1時間ほど歩いて、槍平小屋の手前で水がかけ流しの状態。すぐ近くにお手洗いがあるから手洗い用かもしれないので、念のため通りがかった人に尋ねると飲めるとのことで有り難くいただきました。どうせなら顔も洗えばよかった。

槍平小屋で飲み物を買って少し休憩。携帯を膝の上に置いたまま、後ろに置いたザックに手を伸ばしたら携帯が落ちて保護のガラスフィルムが損傷。出発前日にケースの縁が剥がれてきて、弱くなった部分にダメージ食らったようです。帰宅後、耐衝撃性のケースを購入しました(持ち物がどんどん登山仕様になっていく)。

槍平小屋を出ると警告の看板。増水して渡渉できないことがあるのは知っていたので、槍ヶ岳山荘で受付時に尋ねると、「当日にならないと分からない」とのこと。山に雨が降ると3時間くらいで到達するそうなので、下山開始後に急変すると渡れないこともあるようです。ただ、予報では大きな崩れはなさそうでした。

槍平小屋からしばらくは木道が整備された区間もあり歩きやすかったです。

南沢には大きな岩がごろごろ。

かなり幅のある沢。対岸までどう進むのか迷ったけど、左前方にピンクテープが見えたので目印と踏み跡確認しながら進みました。

滝谷に出ました。文字通り滝がある谷。奥に見えるのは滝谷ドームと呼ばれる岩峰で、クライミング対象として人気があるそうです。

勢いよく水が流れていて、木の橋がかけられていました。大雨の後には橋が流されることもあるそうで、下流には監視カメラか何かの設備(記憶が曖昧)が置かれてました。

滝谷のすぐ近くにある避難小屋。渡渉できない場合の小屋かな。他にも道中に岩小屋のような避難場所もありました。

少し下ると倒木で登山道がふさがれ、迂回路がありました。数年前に投稿された動画にもあったのでかなり前からこうなのかな。

こちらはつい先月できた地形とのこと。敢えて撮影しませんでしたが、土石流が発生したのか、ものすごく大きな岩などで覆い尽くされてました。

下っては登りの繰り返しでなかなか標高下がりません。川の音が徐々に遠くなっていきます。滝谷から1時間半、ようやく白出沢(しらだしざわ)の堰堤が見えました。

奥に見えるのは奥穂〜西穂間の天狗岩かな。この沢沿いから穂高岳山荘へと続く道があるけど難易度高いようです。

白出沢の横に広場があったので10分ほど休憩。車があるということは、つまりここからは林道歩きになります。長いけど平坦な道をひたすら下るだけなのでペースが上がります。

崩壊しているところがあったので足早に通り抜けました。午後から小雨の予報が出ていて、予報が変わってるかもしれないけど圏外なので前進あるのみ。

40分ほどで穂高平小屋が見えました。電波が届いたので確認すると、天気は大丈夫そうだけど、頭の中は温泉モードなので下山を続けます。

大きな堰堤が見えました。右俣谷第4号砂防堰堤、昭和44年完成と書かれていたけど補強されて新しく見えます。左の斜面の上、高さ50m以上ありそうなところで作業されてる方がいました。

14時30分、新穂高ロープウェイに到着。8時間近くかかりましたが無事下山しました。1日で2000m下るのは初めてだったけど、なんとかなるものですね。

新穂高センター。ここがバスターミナルだと、この時は思っていました。

すぐ近くに温泉があったのでひと風呂浴びて汗を流しました。バスの時間の少し前に新穂高センターに戻って、他の人と同様、センターの前のベンチに座っていると、ちょうどの時間にバスが来たのでバス停に向かいました。

が、停車スペースをくるりと一周して走り去るバス。呆然とする自分。平湯温泉で乗り換えるバスに乗れなくなりました。バス停の前で待機していなかった自分も悪いけど、接続もあるし大目にみてくれてもいいのに、と思ってサイトを確認すると、ここから乗車する場合は事前予約が必要との記載がありました(わかりにくかった)。

過ぎたことは仕方ないので次のバスに乗ることに。二の舞は避けたいので、本当のバスターミナルであるロープウェイのほうに移動、1時間後のバスで高山駅に向かいました。

バスが遅れて切符売り場も人が並んでたけど発車時刻に間に合って、特急ひだに初乗車。日が暮れてたので景色は見れなかったけど、下呂温泉の灯りが見えました。

名古屋で新幹線に乗り換え。3年半ぶりの新幹線、意外な形で乗ることになりました。結果1時間早く帰宅できたから、追加の出費はあったけど結果オーライかな。

紆余曲折があったものの、念願の槍ヶ岳表銀座縦走を終えることが出来ました。これで日本百名山9座目。完登は目指してないけど、登りたい山、登れる山には行きたいと思います。(レンズ開放端にしてしまって、ぼかしすぎた。。。)

本編は終わりですが、あと少しだけ続きます。

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最後までお読みいただきありがとうございました。