槍ヶ岳縦走2日目はこちら↓
3日目、4時頃に起きてご飯を食べて、5時前に外に出ると槍が見えました。
明るくなってきたけど、このあと東の空の雲が多くなり、モルゲンロートは見れませんでした。
一旦テントに戻ってしばらくして出ると日が差していました。
東の空はまだ雲が多く、常念岳の山頂もうっすらと覆われてます。
さて、天候は悪くならないようだし、体調もかなり回復しました。そして、目の前の大きな槍ヶ岳を見て、「行こう!」という気持ちに切り替わりました。なんか、西穂高岳の時と似てますね。まぁ、単純なんですよ。
荷物をまとめてテント撤収。以前より早くなったけど1時間ほどかかりました。
それにしても良い天気です。初日からこの天気だと良かったんですけどね。
穂高方面もよく見えます。大キレットの途中に見えるのは長谷川ピークかな。
広角だと伝わりにくいと思うのでズームの画像。「ほら、登って来いよ!」と言わんばかりの存在感と迫力がありました。ここからはヘルメットを着用していきます。6時50分に出発。
10分ほど下るとハシゴがあり、さらに下ると少し長めのハシゴが2つありました。朝露で濡れているので滑らないように慎重に下ります。
下りてから撮影。ハシゴはしっかりしているので怖さは感じませんでした。
水俣乗越まではずっと下りだと思ってたら登り返しもありました。このように痩せ尾根になっているところも。
このトラバースは木道が渡されて鎖もあって安全に歩けましたが、整備されてなかったら危なっかしそうです。
1時間ほどで水俣乗越に到着。前回書いたように「みずまたのっこし」と読むのが正しいようです。昨年設置された六角形の道標にもローマ字で表記されてます。ここで10分ほど休憩しました。槍ヶ岳に登るか、上高地に下りるか、ここで最終判断をするつもりでしたが、特に問題ないので、このまま槍ヶ岳を目指します。
標高差では水俣乗越まで200mの下り、山荘まで600mの登りだけど、この先も、やはりアップダウンがあります。ゆっくり登りながら、見晴らしの良い場所で写真を撮影していきます。
穂高の山々はほとんど見えなくなりました。
こちらは天上沢方面。奥の方に高瀬ダムのダム湖が見えました。あとこれを書く時に気付いたけど、右奥に燕岳が写ってます。
こちらは槍沢方面。東鎌尾根と比べると歩きやすそうに見えるけど、実際どうなのか、次回は槍沢ルートで行こうと思います。
ズームするとテント場が見えました。2日目にあそこまで下りることも考えましたが、もし下りてたら登頂することはなかったでしょうね。
水俣乗越から40分ほどで、さっきより大きなハシゴがありました。
先行者が下りきったのを確認して下りていきます。ここもしっかりしているので怖さは感じませんでした。
下りてから振り返って撮影。3つで10mくらいあるのかな?
また登り返していきます。天気が良いのはいいけど日差しが暑い。階段などが整備されていて歩きやすくなっているところもあるけど、なかなか進みません。
ハシゴから歩くこと約1時間半、ようやく小屋が近付いてきました。長かったー。
ヒュッテ大槍に到着。飲み物と水を追加購入して10分ほど休憩しました。槍ヶ岳山荘のテント場はあまり広くないので、空き状況を電話で確認すると余裕があるとの回答でひと安心。ここからはゆっくり歩いても1時間ちょっとで着く予定です。
雲が出てきたけど雨を降らすような感じではないし、日が遮られて風が吹くとすごく気持ちよかったです。
途中で、目の前に迫った槍を見て、思いが込み上げて思わず泣きそうになりましたが、まだまだ油断できない道が続くので気持ちを落ち着けて進みます。
東鎌尾根も難易度Cだけど気の抜けない箇所が続くので、これまでに経験した難易度Cの中では一番難しく、Dに近い感覚でした。
先行者が岩場を登るのを待っていると対向者が来たので、撮影しながら5分ほど待機しました。
この岩場を超えてからも、ちょっと危険な箇所があったと思います。
しばらく進むと岩場が終わり、道が易しくなりました。
あと100mですが、山荘まで5分ほどかかりました。
12時10分、槍ヶ岳山荘到着。やー、着きました着きました。
まずはテント設営するために受付に向かいます。
その前に、いつガスがかかるか分からないのでとりあえず1枚。はじめまして!
眼下にはヒュッテ大槍と殺生ヒュッテが見えます。槍沢ルートは技術的には難しくなさそうだけど体力的にはたいへんそうです。
空きが無い場合は殺生ヒュッテまで下りないといけないので空いてて良かったです。テントを設営してゆっくりしてたら13時50分。そろそろ食堂閉まるかな?
ということで食堂に行くと13時半で終了してました。痛恨の確認不足!
酒のアテなどは販売してたので、おでんを注文。ちょっと物足りないけど食べることができて良かったです。
いよいよ登頂、と行きたいところですが、長くなるのでここで区切ります。
3日目後編へと続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。