やまのぼブログ

山登りなどの記録

剱岳 最高難度の百名山を楽しむ(1日目後編)

1日目前編はこちら↓

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11時25分、剱御前小舎に到着。休憩時間を考慮すると、ほぼ標準コースタイム通りで歩けました。テント泊装備だし、ただでさえ体力や脚力が落ちてると思ってたので意外でした。アミノ酸サプリのおかげなのか、つかれにくい歩き方が出来るようになってきたのか分かりませんが。

そしてそして、剱岳、2年ぶり2回目のご対面。前回は、剣山荘の案内板に気付いてませんでした。

剱岳の右奥には、後立山の山々。白馬岳から五竜岳まで見えます。

山小屋の向かいにあるお手洗いは1回100円のチップ制。念のため小だけしました。

時間も体力も余裕があるので、ザックを置いて剱御前まで行こうかと思いましたが、ザックが気になるので途中まで行くことにしました。

左に見えるのが剱御前、ではなく剱御前山(2792m)というピーク、三角点がある剱御前より15mほど高いです。何人か行ってましたが、今回はここまで。

大日連山が雲に覆われてきました。

立山方面はよく晴れてます。撮影した時は気付いてませんでしたが、一ノ越の奥のほうに槍ヶ岳や穂高岳が写ってました。

切り抜き画像ですが載せておきます

こちらは別山。左の北峰にも人がいるのが見えました。前回は時間の都合で北峰まで行きませんでしたが、またの機会に行ってみたいと思います。

小屋から少し登っただけですが、見える景色が違うので、天気が良ければ登る価値はあると思います。

下りてから20分ほど休憩して、そろそろ行動再開。

と思ったら、剣山荘に続く道のほうから集団が登ってきました。どうやら救助活動しているような感じ。ちょっと気になったのでしばらく待つことに。

待ってる間に撮影。雲の間から、白馬岳や白馬鑓ヶ岳が見えます。

こちらは唐松岳。

そして五竜岳の山頂も見えました。

さて、5分ほど経って救助部隊が到着しましたが、どうやら訓練だったようです。事故ではなくて安心しましたが、もし遭難したら、こんなにも多くの人が必要なんですね。

ということで、行動再開。雪渓がすっかりなくなったと思ってましたが、北側の斜面に、ほんの僅かですが残ってました。

救助訓練の方々もすぐ行動再開されたようで、同じくらいのペースで下りてきます。

それにしても、ほんとに良い天気で、剱岳の雄姿を見ることができました。いよいよ登る時が来たんやなぁ、と思うと感慨深いです。

12時45分、剱沢キャンプ場に到着。受付に行くと、本日の一人目とのことでした。利用料は1000円で、前回と同じです。

この辺が良さげかな?ってコトで、ここに決めました。

正面に剱岳を望むことができます。

しばらくすると救助訓練の方々が到着。受付の隣に、富山県警察山岳警備隊の派出所があります。

30分ほどでテントを設営しましたが、設営中に剱岳に雲がかかりました。とりあえず一休みしてから散策に出かけます。

前回は2日目に十分時間がありましたが散策せず、剱澤小屋まで下りることもありませんでした。今回は翌日の下見も兼ねてます。

剱澤小屋は、かつて雪崩で倒壊し、テント場の近くに移転したものの倒壊し、元の場所に再建されたそうです。小屋の裏には雪崩対策と思われる石が積まれてました。

剱沢の向こうには剣山荘が見えます。あちらも過去に倒壊して再建されたそうです。過酷な環境なんですね。

雲がかかってるのが残念ですが、まあ仕方ないか。

近くにある池に立ち寄りました。

東のほうは晴れ間が見えますが、山頂付近は雲がかかり続けてます。

雲が取れそうかな?

と思ったらまた雲がかかるの繰り返し。20分ほど待ちましたが、無風にもならないので、諦めてテントに戻りました。

白い実のようなものが付いた植物がありました。帰ってから調べたら、シラタマノキでした。ツツジ科の植物で、白い部分は萼が肥大して果実を覆ったものだそうです。

ナナカマドが紅葉してるところもありました。

10分ほど登って戻ってきました。

到着した時には気付かなかった看板がありました。ちなみに左上に水場が写ってます。沢の水を塩素消毒してるようですが、煮沸が推奨されてます。

案内図がありました。今回2回目なので受付時の説明は省略されましたが、どうやら水場がひとつ閉鎖になったようです。

前回は手前の場所にテントを設営。はじめてでしたが、途中で雨が降り出して徐々に強くなり、張り綱を適当に張ったところでテント内に避難しました。

雲に覆われてきましたが、今回は設営済みなので大丈夫。さて、帰りに水を汲むつもりで持ってた容器がありません。もしかして、いや、もしかしなくても落としました。歩いた道を引き返すと、剱澤小屋の裏の案内板のところにありました。どなたかが置いて石を乗せて押さえてくださったようです。ありがとうございました。

せっかくなので池に寄りましたが、同じような状態。テント場に戻ると、剱御前のほうに、雲を通して太陽の輪郭が見えました。

しばらくすると、まさかの好天。ですが、翌日の登頂のために体力を温存します。17時頃、お手洗いに行って戻ろうとしたら、雨が降り出しました。折りたたみ傘がありましたが、あえて持ち出さなかったのが裏目に出ました。にわか雨っぽいし、そのうち止むだろうと思いましたが、携帯も置いてきたので予報が分からず、本降りになると困るので、ダウンを脱いで濡らさないようにしてテントまで急いで戻りました。

そして、10分ほどで雨は収まりました。なんだこの踏んだり蹴ったり感は!

日没時刻になったので暗くなる前に食事することに。今回はアルファ米、200g食べられるかなと思いましたが、出来上がりがかなりの量になり、半分食べて残りは翌朝食べることにしました。お湯をかけてお茶漬けみたいにすれば待ち時間なしで食べられるからいいかなと。

食べ終わった頃には暗くなり、まだ18時半ですが、翌日に備えて横になりました。しかし、地面が微妙に左側に傾いて、寝心地があまり良くありません。普段まだ起きてる時間というのもありますが、なかなか寝付けず、寝ては目が覚めての繰り返し。

さらに、24時を過ぎた頃、遠くでなにかの動物の声がしました。最初は威嚇するような感じだったのが、悲痛な声に変わり、声がしなくなったかと思えばまた続く。たぶん30分くらい続いたと思います。耳栓が片方外れてたので、ちゃんと付けてたら気付かなかったのかもしれませんが。

なにか大きな動物に襲われたのか、そうだとしてもたぶん遠いからここまでは来ないだろう、そんな不安感と安心感が混ざったような状態で、あまりよく眠れない夜でした。

2日目前編へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。