やまのぼブログ

山登りなどの記録

京都一周トレイル (1)伏見稲荷から銀閣寺まで

2022年3月9日、日帰りで京都一周トレイルの東山コースを縦走しました。

2021年の山行記録を書き終えたところで、少し順番前後してこの山行記録を書きます。

京都一周トレイルは、京都盆地を取り囲む東山、北山東部、北山西部、西山の各コース(全長約84km)と、京北地域のコース(約50km)の全5コースあります。今回歩く東山コースは、伏見稲荷駅からケーブル比叡駅までの区間が1993年に開設され、2014年には伏見桃山駅から伏見稲荷大社の奥社までが追加開設されました。

今回は交通の便や時間などを考慮して伏見稲荷駅から銀閣寺までの区間を歩くことに。銀閣寺橋まで歩いたところで一旦終了して、銀閣寺を拝観後に銀閣寺道バス停がある白川通今出川の交差点まで歩きました。【注意】正式なコースでは大文字の火床は通らないので、コース通りではありません。

六甲山系以外の関西の山に登るのは、伊吹山に続いて2回目です。京阪の伏見稲荷駅からスタートなのに間違えて丹波橋駅で降りて(改札も出て)しまいました。再度電車に乗って、8時35分に出発。伏見稲荷大社に来たのは今回はじめてだけど、鳥居が2列あって右側通行だったんですね。

なにがある訳でもないけど、なんとなく怖い感じがする。

京都一周トレイルの標柱がありました。ここで伏見・深草ルートと合流します。延々と続く鳥居を抜けて四ツ辻まで登ると、眺めが良かったですが画像を撮ってませんでした。一般道に出たら細い路地に入ったり、曲がり角が分かりにくかったり、地図をこまめに確認しながら進みました。途中で泉涌寺の前を通過。行ってみようと思いながらまだ行ったことがない寺院の一つです。

擁壁の排水孔に標識が刺さってました。ありがたいけど、これって問題ないのかな。

山道に入って、そこそこ大きな倒木。どうやって越えようかと思って近付くと。

右に巻道がありました。

山道を抜けて一般道に出ました。この先、国道1号線の地下道をくぐるために大きく迂回します。

国道をくぐると、標識に清水山の文字がありました。その名の通り、清水寺がある山です。清水山の山頂を過ぎて下っていくと、木の根が盛大に露出してました。

根の下の土が辛うじて残ってる状態。そのうち完全に浮いてしまうかも。

東山山頂公園で少し休憩したあと、将軍塚の舞台横やウェスティン都ホテルの裏を通って、また一般道に出ました。

12時30分、蹴上のインクラインを登ったところで食事休憩にしました。

ザックにゴム紐を通してアウターなどを外付け出来るようにしました。山登りを始める時に25Lのザックを購入したけど、荷物が多いと入りきらないので30Lにしとけば良かったな。当時はマスコットのクマをなんとなく付けてましたが、最近はほとんど付けてません。

さて後半戦。蹴上から進んで登山道に入ります。地質が六甲と違って堆積岩なので、昔は海の底だったんでしょうね。

山火事注意の横断幕がありました。普段見かけないので、ちょっとドキッとしました。

この横断幕があるのは七福思案処という場所で、6方向の交差点になってました。

尾根沿いを歩いてると少し開けたところがあって、御池通りや二条城が見えました。

根元から横倒しになってる木が何本もありました。ここに来る前に「不思議なものがあるな」と思ってたけど、木の根が壁のように連なってたと気付いて、まさか全部倒木だったとは思いもしませんでした。

こちらは真ん中でねじ折れたような状態。蹴上を過ぎてから倒木が本当に多かったです。

さて、大文字山が近付いてきました。よく見ると木の幹にも文字が書かれてます。

14時50分、大文字山(465m)に到着。

個性的な山頂標識がありました。

すごいバランスの石積みもありました。

朝から歩いてきた山々が見えました。近くにいた方とお話し。天気が良ければ大阪のビルが見えるそうです。倒木が多かったことを話したら、2018年の台風でかなり倒れたとのことでした。

倒木がそのままベンチになってるところもありました。

お話ししてた方に、大文字の火床まで案内していただきました。左奥に見えるのが愛宕山だそうです。

妙法の送り火の山が見えました。あの裏が宝ヶ池かな。その向こうにゴミ処理施設の建物が見えました。

火床の真ん中に来ました。こんなんだったんですね。

お話ししてた方とお別れして、大の字の左下のほうへ下りました。

谷沿いの道を下りて一般道に出て、少し歩くと哲学の道に出ました。16時15分、銀閣寺橋まで歩いたところで一旦終了。休憩込みで7時間40分、距離は約17km、登りの累積標高は約940mでした。

15年ぶりくらいに銀閣寺を参拝することにしました。拝観時間が17時までなので、あまり余裕はありません。

向月台というそうです。形を整えてキープするのたいへんそう。この白い砂は花崗岩からできたもの。大文字山から比叡山の間は花崗岩が貫入しており、そこから流れる白川の砂が白いのもそのためだそうです。

金閣寺のような華やかさはないけど、日本的な情緒のある感じが好きです。

向こうに吉田山が見えます。逆光で左のほうの色がおかしくなってます。

池の中に何人か人が入って作業してました。この時期まだ水が冷たそう。

さて、白川通今出川まで歩いてバスに乗って祇園に移動。二年坂を通って八坂の塔の坂の上まで来たら、きれいな夕陽が見えました(色は調整してます)。

塔と夕陽を一緒に撮影できる場所を探して移動したけど、そうこうしてるうちに日が沈みそう。かなり離れてるけどとりあえず一緒に収まりました。

場所は二年坂の入口付近にある鳥居を少し上がった所でした。

再び八坂の塔の坂の上に戻って撮影。こちらも色調整してますが、春らしい感じに仕上がったかな。

ということで、はじめての京都一周トレイルでしたが、台風の影響でこんなに倒木があったとは知りませんでした。またの機会にこの続きも歩きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。