やまのぼブログ

山登りなどの記録

六甲全山縦走 西半分編

2021年10月22日、日帰りで六甲全山縦走の西半分の山を縦走しました。

六甲全山縦走は六甲山地の西側の須磨浦公園から東側の宝塚まで、全長56kmのロングトレイル。この距離は公称で、GPSで計測すると約45kmですがフルマラソンよりも長い距離であることには変わりません。さらに累積標高は3000mを超え、歩き切るにはかなりの体力が必要となります。これを1日で歩き通す大会が毎年行われていましたが、2020年と2021年は中止となりました。

大会に参加する予定はないけど、自分がどれくらい歩けるか確かめようということで、歩きやすそうな時期に行ってきました。【注意】縦走の参考になるような画像は少なめです。

今回は縦走路の西側半分、須磨浦公園から市ヶ原までを歩き、新神戸に下山します。

朝一番の電車に乗りそびれ次の電車に乗って須磨浦公園に到着し、6時30分過ぎにスタート。階段の上りが続きます。頑張ったら1日で行けるかな?とか考えてましたが、この時点で完走ペースで歩き続けるのは難しいと悟りました。最初のピークである鉢伏山(はちぶせやま、246m)は、体力温存のため山頂を通らず巻道を行きます。大会でもここは巻道を行くらしいです。

7時過ぎ、旗振山(はたふりやま、253m)に到着。明石海峡の向こうに淡路島が見えます。鉢伏山の下にある須磨浦山上遊園の施設も見えます。

東側には須磨の海水浴場、その向こうに神戸空港も見えました。続いて鉄拐山(てっかいさん、237m)。この付近は小さなピークが連続しているので、すぐに次のピークに着きます。それと茶屋がいくつかあります。

長い階段を下って高倉台へ。高倉山を大規模に削って作られた住宅街で、その際に出た大量の土砂でポートアイランドを作ったそうです。コンビニに行きそびれたので食料調達したくて、高倉台にスーパーがあるけどまだ開店前。先に進みかけたけど、この先で購入できるとも限らないので開店を待つことに。すぐ近くにあった喫茶店でモーニングをいただきました。なぜかテーブルには謎の穴がいっぱい。その後調べたら、翌年秋に開催された大会までに営業終了したようです。老夫婦が営んでるお店だったし、後を継ぐ人が居なければ仕方ないのでしょうね。

食料調達して8時15分再開。しばらくすると400段の階段があって、登ったところから撮影。ここまでまだ4km程度、先は長いです。ルート図には記載してないけど、この先に栂尾山(とがおさん、274m)があります。

横尾山(よこおさん、312m)を過ぎると、山肌がむき出しのところが見えてきました。

須磨アルプスと呼ばれる場所で、15年ほど前に知って行きたいと思ってました。

登山道の横は険しい崖、その先には海が見えます。

一番下まで下りてから振り返ったところ。階段がなぜか途中までしかありません。

そして登り返し。左側の谷間から左上に抜けたと思います。

登り返してから振り返ったところ。階段の下端からそのまま直進できそうにも見えるけど、道標は下にあるし、もしかしたら以前は普通に道があったけど崩落して付け替えられたのかも。

さらに進むと馬ノ背の標識がありました。

標識の反対側(進行方向)は人一人分の幅のやせ尾根、こちらが馬ノ背なのかな。両側はかなりの高さの崖です。途中で振り返って撮影しようとしたら、方向転換するのが大変でした。方向転換は安全な場所でするべきですね。

再度街に下りて、高速道路をくぐったり住宅街の中を歩いたりと道が複雑でした。縦走路から少しはずれたところにコンビニ発見。今回は購入済みなので利用しませんでした。再び山道に入って高取山(たかとりさん、328m)方面に向かいます。11時前に荒熊神社に着いて少し休憩。

少し歩くと高取神社がありました。兵庫区や長田区あたりが見えます。高取山の山頂には寄らずに参道を下りていくとお茶屋があり、お手洗いのある広場から登山道に入ります。そしてまた市街地へ。縦走路を示す看板があるけどやはり迷路。12時15分、鵯越駅に到着。少し休憩して、また山道に入りました。

ここまででたぶん初めて人工的な水路ではない川がありました。休憩取りつつ1時間ほど歩いたところで休憩場所があり、この後の急登に備えて少し長めに休憩しました。

標高差200m以上の急登を45分ほどかけて登って、14時15分、菊水山(きくすいやま、459m)に到着。かなりキツかったです。休憩できるスペースがあって展望台もありました。休憩を終えて下りていくと、カラスの鳴き声にしては変な音がする。よく聴くとキツツキのドラミングだったようで、あとで調べたらアカゲラの音に近かったです。こんなトコにもいるんだなぁ。

さて、向かいに菊水山と同じくらいの高さの山が見えました。有馬街道に架かる天王吊橋までかなり下ってから登り返しとなります。ここでエスケープしようか迷ったけど、有馬街道は車がバンバン走るので歩くのは危険そうだし、近くにバス停はなさそう。通りがかった人に尋ねると、やはり引き返すか進むかの二択みたいなので進むことに。

15時50分、鍋蓋山に到着。瀬戸内海が夕暮れ色に染まってました。

徳川道みたいな雰囲気の道がありました。再度越(ふたたびごえ)という峠のようです。さらに進んで大龍寺に自動販売機があったので飲み物を買って少し休憩。

なんとなく古そうな感じの石積みの橋がありました。

17時、市ヶ原に到着。生田川には魚の姿が見えました。

バーベキューしてる人はよくいるけど、この時間にテントを設営してる人がいて、ここでテント泊はできなかったと思うのだけど。

布引貯水池まで来ました。この先ヘッドライトが必要な暗さになったけど、街灯が灯っていたので、ヘッドライトつけなくても歩ける状態でした。

17時35分、布引の展望台まで来ると、夜景が広がってました。

夜景撮影する予定ではなく三脚持ってなかったので、柵で安定させて撮影しました。

さらに下ると、布引の滝がライトアップされてました。

18時過ぎに下山。休憩込みで11時間半の長丁場でした。標高500mにも満たない低山ばかりでしたが、アプリの記録では歩行距離約22km、累積標高約1800mで予想以上にハードな山行でした。やはり菊水山の登りが一番キツかったです。残りの東半分はまた改めて行こうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。