2023年4月1日、日帰りで京都一周トレイルの東山・北山東部コースを縦走しました。
昨年3月に東山コースの途中まで歩きました。
今回はその続きで、銀閣寺(正確には白川通今出川の交差点)から東山コースの残り区間と北山東部コースを歩きました。北山東部コースは東山コース開設の翌年、1994年にケーブル比叡駅から二ノ瀬駅までの区間が開設されました。
前回よりも距離が長く標高差も大きいので大変な山行でしたが、途中に思いがけないご褒美がありました。【注意】正式なコースでは大比叡や延暦寺は通らないので、コース通りではありません。
始発電車に乗って阪急の京都河原町駅に到着。ちょうど日が昇ってきました。
バスに乗って今回のスタート地点に向かいます。鴨川の上で停車中に撮影。鴨川の向こうには鞍馬方面の山が見えました。
銀閣寺道バス停でバスを降りて、白川通今出川交差点の北東角に来ました。
ここから出発しますが、せっかくなので少し桜見物します。
琵琶湖疏水の分流、白川疎水が流れてます。10分ほど桜を観賞して、7時に出発しました。
市街地から山道に入る時に少し迷いました。撮影してなかったので地図で解説。赤線は実際歩いたルートのGPSログ(多少誤差あり)です。
病院の手前で路地に入っていくと駐車場があって進入禁止の看板。その先が斜面で行き止まりになってました。この先に進むはずなのに、と思ったけど「通報する」と書かれてるので引き返すと、駐車場手前に控えめな標識があって、擁壁沿いに道がありました。さらに、旧コースを歩く予定だったのに違うほうへ進みかけました。
ということで旧コースへ。こちらも前回歩いたコース同様、かなり倒木がありました。
登山道を塞ぐように倒れているところも。何本あったか数えてないけど、見えてるだけで5本以上あります。
現コースに合流しました。「倒木要注意」と書かれてるけど、ほんとに多かった。
見晴らしのいい場所から、妙法や舟形の山が見えました。前回見えたゴミ処理施設も確認できます。
道の路肩が荒れてました。イノシシの掘り返しだと思うけど、こういうところから崩落が進んでいくのかな。
こちらは倒木が屋根のようになってました。
登山道にも桜が咲いてました。
登りが終わって歩きやすい道になりました。東海自然歩道という道です。が、そちらには進まず谷へ下りるのが正解。一気に50m近く下って音羽川を渡ります。
音羽川の支流の沢。一瞬この丸太を渡るのかと思ったけど、さすがにそれはないよね。
階段を下りてから丸太をくぐって、その先で渡るようです。水量が多い時は危険かも。
沢を越えたら比叡山に向けて登りが続きます。木の間から少し街が見えました。
こういう感じの木漏れ日の中を歩くの、わりと好きです。
ケーブルの駅が見えてきました。
急登を登りきって、9時30分、ケーブル比叡駅に到着。
観光地によくある地名のオブジェ。ここもケーブルカーで来れる観光地です。
近くに山頂行きのロープウェイがあります。歩いていくとスキー場のゲレンデと思われる斜面があって、ここでコースを逸れて斜面の横を登って山頂に向かいました。
こちらが四明岳(838m)、展望台やいろんな施設があります。見ての通り、車でも来れます。こちらには寄らずに進みます。
北側には、これから歩く山が見えました。
10時10分、大比叡(848m)に到着。比叡山の最高地点ですが、眺望はありません。少し下ったところで早めの食事休憩にしました。
山頂から下りていくと延暦寺があり、お手洗いに立ち寄りました。トレイルコースに合流してから境内を通る区間は少し道に迷うところもありました。
12時10分、横高山(よこたかやま、767m)に着きました。山頂手前はかなりの急登だったので軽く休憩を取りました。
一旦下って登り返して、水井山(みずいやま、794m)に着きました。ここが京都一周トレイルの最高地点だそうです。
水井山を過ぎるとかなり下りが続きましたが、東海自然歩道に合流して歩きやすい道になりました。
13時過ぎ、仰木峠(573m)に着きました。
スギやヒノキがいっぱい。来る時期を誤ったかも。
標高差200mくらい激下りすると、沢の音が聞こえて一息つきたいところだけど、ヒルが出るらしいので要注意。まだ時期的に大丈夫と思うけど、出そうなところは足早に通り抜けました。
動物避けの柵を抜けて、大原戸寺町という集落に出ました。食料補給したかったけどコンビニまで片道10分かかるので自動販売機で飲み物だけ調達。
14時10分、高野川を渡るところで、川沿いに桜並木がありました。冒頭でご褒美と書いたのはこのことです。
撮影時には気付いてなかったけど、左の山がたぶん横高山、右奥に見えるのが比叡山です。比叡山から撮った画像にも大原の辺りが写ってました。
こちらは上流側。こんな桜並木があるのは知らなかったけど、良いタイミングで来れて良かったです。さて、距離的に残り約3分の1まで来ました。あと峠を2つ越えるけど標高は高くないので明るいうちに到着できそうです。
先ほどから何度か出てきた東海自然歩道の看板がありました。
東京の高尾から大阪の箕面まで、全長1700kmにも及ぶ自然歩道だそうです。
また山道に入って江文峠(えぶみとうげ、324m)を越えます。この辺りもヒルが出るらしいので足早に歩きました。峠を越えると静原という集落に出ました。もともと計画してた道が正式なコースではなかったようで、桜並木の道路沿いを歩いてたらコースから外れてました。合流して最後の山道へ。
薬王坂(やっこうざか、377m)を越えて、鞍馬に出ました。15時55分、鞍馬寺の前を通ったけど、立ち寄らずに進みます。
ゆるい下り坂をひたすら歩いて、16時25分、二ノ瀬駅に到着。休憩込みで9時間25分、距離は約26km、登りの累積標高は約1590mでした。叡山電鉄は2020年7月に豪雨災害で運休となり、半年ほど前に運行再開したそうです。
電車に乗って出町柳駅まで行き、京阪に乗り換えて祇園四条駅へと向かいました。
そのあとは四条河原町まで歩いて、少し早い夕食をいただきました。
さてさて、新京極にロンドン屋という店があり「ロンドン焼き」という名の回転焼きを製造販売してます。子供の頃、百貨店にこの機械があって、作ってるところを見るのが楽しみでした。よく呼び方の違いを言われることがあるけど、御座候や今川焼きなどとは根本的に作り方が違うから同類ではないと思うんですけどね。
ということで、京都一周トレイルの2回目終了。次回は、春だと鼻がムズムズしそうだし、暖かくなるとヒルが心配なので、紅葉の時期にしようかなと考えてます。
最後までお読みいただきありがとうございました。