やまのぼブログ

山登りなどの記録

摩耶山 はじめての山登りルートと日帰り槍穂高(前編)

2024年5月11日、日帰りで摩耶山に登りました。

はじめての山登りで歩いたルート(新神戸〜トエンティクロス〜掬星台)を歩いて、3年間の成長を確かめる山行です。当時は登るだけで精一杯でしたが、今回は歩いて下山します。それだけでは余裕があると思うので、昨年秋に途中で撤退した新穂高と、工事中で登れなかったシェール槍にも登る計画を立てました。今年から日帰りの山行記録でも長くなる場合は分割してますが、今回も前編と後編に分かれます。ブログを作成する前提で撮影する枚数が増えたのと、単に長丁場の山行が多いのもありますけどね。

天気が良くて電車から六甲の山々がよく見えましたが、「写真撮ろう!」と思った時には撮影に適した区間を過ぎてました。ちなみにここは阪急神戸線が並行してます。

8時15分、三ノ宮駅に到着。コンビニで食料を調達して新神戸駅に向かいます。

20分ほど歩いて新神戸駅に到着。

駅の下をくぐっていきます。8時40分、登山開始。

布引の滝に寄る時はレンガの橋を渡ったら左に曲がります。滝に寄らない時は右に曲がって折り返して上の坂道へ進みますが、急登で時間もさほど変わりません。

ここは右の階段を登ると雄滝(おんたき)へ、直進すると雌滝(めんたき)を経由してから雄滝に行きます。

雌滝の前に行ったのは登山以外も含めて3回くらい。上から撮影してみました。

鼓ヶ滝の先で柵が壊れてるところがあります。昨年の10月に通った時も壊れてましたが、3年前は壊れてなくて、頭上注意の掲示があるから落石で壊れたのかな。

雄滝に到着。この程度の水量なら問題なく渡渉できそうですが、大雨の後は何十倍もの水量になることがあるので、あまりにも多い時は他のルートを選んだほうが無難です。

少し登ったところに雄滝茶屋があります。

滝に寄らないルートと合流して少し登ると、見晴らし展望台があります。普段はスルーしますが、天気が良かったので立ち寄りました。

うっすらと金剛山と大和葛城山が見えます。

五本松堰堤が見えてきました。

貯水池の左にあるのは城山という山で、滝山城という城があったそうです。奥に並ぶ山の名前は不明です。

堰堤の上の橋を渡ります。

20分ほど歩くと桜茶屋があり、ここを左に下りたところが市ヶ原。茶屋の前にはベンチと自動販売機とお手洗いがあります。お手洗いは登山口の近くと雄滝茶屋の近くと見晴らし展望台にもありますが、ここを過ぎると掬星台までありません。

階段と坂を登って尾根を越えるところで、天狗道との分岐。天狗道は新神戸方面からのメインルートですが、もう2年近く歩いてません。ここまで約1時間、良いペースです。

細い花びらがたくさん付いた花(ピントが甘いですが)、検索したらハルジオンと出ました。名前を聞いたことはありましたが、こんな花だったんですね。

尾根から下りると地蔵谷の登山道との分岐があり、すぐ渡渉があります。ここからがトエンティクロスだそうです。「二十渉」と呼ばれていた(現在は堰堤が出来て、それほど渡渉しない)のを、外国人の方が「Twenty Cross」と訳して、それを日本語読みして「トエンティクロス」になったそうです。

「トゥエンティクロス」「トウェンティクロス」「ツェンティクロス」など、様々な表記の道標があり(一番近い発音は「トゥウェンティクロス」かな)、神戸市では「トゥエンティクロス」と呼ぶようなので、道標を新しくする時に統一されていくかもしれませんが、いまのところは当初の呼び名で表記します。

黒岩尾根の分岐を通過。

もう一度黒岩尾根の分岐、ここに注意喚起の表示があります。神戸市のサイトにも「危険」と書かれてますが、「通行禁止」にはなってません。

砂防堰堤の上、水たまりに緑が映ってきれいでしたが、完全に土砂が埋まって用をなさない状態です。

この水は本流ではないですが、水量が多い時はここも本流が流れるようです。

トンネルからの排水でした。何のトンネルなのかは分かりません。

本流を渡渉します。以前渡渉したのはもっと左ですが、今回は右のほうから行きます。

浮石でバランス崩さないように気を付けて渡りました。

3年前に渡渉した時の画像。今回は遠目で見て右のほうが良さげに見えました。大雨などで状態は変わるので、その都度判断したほうが良いと思います。

少し歩いたところから振り返って撮影。石がゴロゴロしてるのは崩落によるものと思われます。

崩落地の手前に立岩という巨大な岩があります。これは以前からあったようです。

ここが崩落地点。なにやら雲の形が怪しげ。

崩落したのが2018年で、3年前に歩いた時は「ここで合ってる?」と思うほど地面が露出した状態でした。植生が回復してパッと見わかりにくいですが、大きな石も倒木もほぼそのまま。大雨で地盤が緩んだりするとさらに崩落が起こる危険があることに変わりはない状態です。ネットの情報によると、崩落前はつづら折りで石段の登山道があり、ここに「ツェンティクロス」の道標があったそうです。

崩落地点の横に現在の登山道があります。ロープは使わなくても行けますが、奥のほうに段差が大きい箇所があります。

黒岩尾根のところは「大変キケン」だったのに、こちらは「通行止」の表記。迂回路はかなり遠回りで不便なので、今年度中にデッキ状の迂回路を整備する予定だそうです。また将来的には防災工事を行う予定があるそうです。

あじさい広場。はじめての時はここで休憩しましたが、休憩取らずに進みました。

河童橋を渡ります。どこかの橋と比べてはいけません。

池ではなく、堰堤でせき止められて水が溜まってる状態です。

ここには以前、木の橋がかかっていたのが流されたそうです。てっきり昔からこうだったと思ってました。

見覚えある堰堤、二十渉堰堤というそうです。堰堤があるということは急な登りがあります。20m近く登りました。

堰堤に溜まった水に緑が反射してきれいでした。

大きな落石。10年前のものですが、低山でも油断禁物ですね。

時々急な坂や階段がありますが、平坦な道も多いです。

当初は仮設の歩道かと思いましたが、そうではないようです。

桜谷出合に到着。2時間以上歩いたのでそろそろ休憩しようと思い、ベンチがあったのでここで休憩しました。ここを渡渉したところに桜谷道と徳川道の分岐があります。

右に土砂がたまってて、そのうち埋まりそう。

ここは橋がないので、一旦下って渡渉して対岸で登り返しますが、渡渉する手前に新穂高の取り付きがあります。

急登でアキレス腱が痛くなりかけたので、気を付けて歩きました。足元のほうから、「ブーン」とうなるような音が2回。最初は何か分かりませんでしたが、その後歩きながら、近くに蜂の巣があったのかもと思いました。下から聞こえたのは、帽子のつばで遮られたからかな。

大きな岩、ではなく鉄塔の基礎があります。左の階段を登ります。

鉄塔を過ぎた後、道を間違えました(画像は下山時に撮影)。真ん中から左へ登るのが正解ですが、右に踏み跡があったので進みました。途中で間違いに気付いて、強引に尾根のほうに進んでルートに復帰。昨年の秋に来た時は、途中で後ろから人が来られて、その人が歩くほうへ進んだ(すぐ離されましたが)から間違えなかったのかも。

左のピンクテープがあるトコから登ってきました。前回の下山時、たぶんここで右に進んだようで、見覚えがある道がありました。

さらに進むと、見覚えのある岩がありました。

前回はスズメバチが居たので登りませんでしたが、今回は登ってみました。

明石海峡大橋が見えました。手前の鉄塔がある山は菊水山かな。

こちらは摩耶別山。ピークの右に天上寺の屋根らしきものが見えます。

新穂高のピークも見えます。一旦下ってから50mほど登り返しがあります。

高さは1mほどですが結構高く感じました。

岩の左側を下りていくと藪漕ぎがあります。腰あたりまであるところも。

登り返したところに山頂らしき場所がありました。11時40分、新穂高(648m)に登頂。山頂はあまり広くないです。アプリの地図を見たら10mくらいズレてましたが、つい先日発生した太陽フレアの影響かな。

そのまま藪漕ぎしたほうが楽ですが、引き返します。

さっきの岩の手前。左に行けそうにも見えますが、無難に右へ進みました。

三枚岩という岩場がありました。某サイトの航空写真を見ると3つに分かれた大きな岩を確認できますが、著作権の関係でキャプチャー画像は使えません。

なんとなく登れそうに思いますが、まだ先は長いし、まず下りないといけないし、滑落したら誰にも気付かれなさそうなので寄り道しませんでした。

注意しながら歩いてたので、ほぼ間違えることなく鉄塔まで下りました。ここまで来たら道迷いはなさそうですが、さっき音がした場所を通ると、今度は上から音がしたので足早にその場から立ち去りました。

ということで、新穂高から無事下りてきました。長くなるのでここで区切ります。

後編へと続きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。