やまのぼブログ

山登りなどの記録

荒地山〜地獄谷 難度の高い岩場に挑む

2023年5月3日、日帰りで荒地山に登りました。

1年ぶり3度目の地獄谷と荒地山ですが、順番を入れ替えてみました。城山経由で荒地山に登り、高座谷を下って地獄谷に入り、風吹岩まで登ってからメインルートで下ります。

ルート図の詳細版。今回初登場の場所もあります。

今回は普段使ってないコンデジを持っていきました。コンデジと言ってもかなり明るいレンズを搭載した機種。たまには使わなきゃと思いましたが、これが裏目に出ました。レンズの周囲に絞りリングがあって、意図せずリングが回って絞り開放の状態で撮影して露出オーバーの画像を量産。RAWで撮影してたのである程度まで修正しましたが、慣れない道具は事故の元ですね。

7時40分、芦屋駅を出発。中央左側の山が荒地山です。

こちらはごろごろ岳へと続く稜線。

川沿いを歩いていきます。

正面に見えるのが城山。六甲山地の最前線の山のひとつです。

8時10分、城山登山口に到着。工事中の看板がありますが、「通り抜けできません」の上に「解除中」の表示があるので通行できるようです。ここを左に進みます。

途中で見晴らし良い場所がありました。

20分ほどで城山(262m)に到着。やや隠れてますが神戸方面の眺望があります。

鷹尾山の南側のピークですが、鷹尾城の城跡があるので城山と呼ばれるそうです。

少し離れたところに鷹尾山(272m)の北側のピークがあります。何年か前に鉄塔が建て替えられたそうで、その工事の際に伐採されて見晴らしがよくなったそうです。

右手に甲山が見えました。六甲山のメインルートからは鷹尾山の稜線に隠れて見えませんが、意外と近かったんですね。

高座の滝への分岐。この時点で絞りリングが少し回っていたようです。

荒地山の岩場が近くに見えてきました。

まだ行ったことない岩場がたくさんあります。

岩梯子に着くと初めて来た人が居て、後ろからも1人来られました。他の2人が先にどうぞと言うので先陣をきって行くコトに。

3回目なので難なく登れました。上から見るとこんな感じでステップあります。

5mほど登っただけで、かなり見晴らしが良くなります。

さらに登ったところに見覚えのある岩がありました。

右にある岩は見覚えありません。

新七右衛門嵓(しんしちえもんくら)の下です。真ん中の隙間をくぐり抜けますが、右の岩を登っても行けそうな感じです。

くぐり抜けたところ。一気に高度が上がって、さらに見晴らし良くなりました。

こんなに登ったっけ?と思うくらいの高度感がありました。

右のほうに口ばしのように飛び出してる岩がありました。

その少し先にテーブルロックがあります。まだ早いので休憩してる人はいません。さらに向こうにも進めそうなので、ちょっと探検気分で進むと、先ほどの初めて来た人がついてきました。事情は伝えましたが同行を希望されたので、探検はほどほどにして無難そうなほうに進みました。

大きな岩がいくつかありました。また改めて探検しようと思います。

一般ルートに復帰して9時40分、荒地山に登頂。この先の目的地が違うので、ここで案内役は終了。軽く休憩した後、またまた初めての道を下りていくと休憩に良さげな場所発見!黒岩というそうです。先客が居たのでまたの機会に立ち寄ろうと思います。

ところどころに石積みがありました。昔は何かあったのかな。

キャッスルウォールの下を通りましたが、ここでロープクライミングしてるのを初めて見ました(壁の上に人が居ます)。この山行の半年前にロープクライミングの講習を受けましたが、さすがに確保者居ないと登れないし、そもそも道具もないですからね。

もし登るとしても、もう1回講習受けてからじゃないと無理かも。

高座谷を下りる途中に滝がありました。この前か後か忘れましたが、登ってきた人が「メインルートが大渋滞しているので、この道を登ってきた」と言ってました。

その情報通り、メインルートは大渋滞でした。ゴールデンウィークの登山は初めてですが、これほどまで多いとは。少しの区間ですが流れに逆らうので、申し訳なく思いながら下りました。すれ違い待ちの間に地獄谷を挟んで向こうの山を撮影。この時カメラの絞りリングが回っていたのに気付いて調整しておきました。

10時50分、地獄谷に入りました。砂防堰堤の堆砂敷に土石流感知のワイヤーがあるので、切らないように気を付けて進みます。正面のガレ場を登ると地獄谷ですが、今回はちょっと冒険して左上に登っていきます。

ゲートロック、ロープクライミングにも使われる壁です。

奥穂高岳に登った時、涸沢で向かいのテントの人が「穂高に登れるなら大丈夫」と話されてて、動画などを見た上で、とりあえず実物を見てみようということで来ました。

で、行けそうなので登りました。途中のテラスまでの高さは5mくらいだと思います。ということで、今回のメインイベント。

「ゲートロックを登ってみよう!(ロープ無しで)」(←おい!)

横にはクライミング用のボルトがありました。

ここからがちょっと難しく、熊本城の石垣のように上に行くほど急になる感じで、オーバーハングしてるところもありますが引くに引けないので登ります。

ところが、途中で手を掛けようとした岩の上にトカゲ参上。追い払おうとしてもなかなか逃げなくて、しばらく身動きとれなかったですが、なんとか登り切りました。

高さは15mくらいあると思います。テラスでの休憩とトカゲ待ちを合わせて15分くらいかかりましたが、早い人は数分で登るそうです。

メインルートを登る人が見えました。

そして、さっきのトカゲと同じようなのがいました。一緒に登ってきたのかな。検索したらニホントカゲだそうです。

ゲートロック横の壁。岩の色が白っぽいから、崩れてから年月が経ってないのかな?と思って調べたところ、2008年の7月に崩落したそうです。下のガレ場はこの崩落で出来たのかな。

ゲートロックからさらに登っていくと、ピークの辺りで休憩してる人がいました。そこから谷のほうへ下りていくと、ホワイトフェイスという壁がありました。

さて、地獄谷まで下りて二段の滝の下に着きましたが、どうやって登るか迷ってる感じの60代くらいの人がいました。どうやら地獄谷は初めてらしく、「休日で人が多いから誰かに案内してもらおう」と考えてたようで、さらに「女性でも行けると聞いた」とのこと。もしかして、「山をなめるなおじさん」ならぬ「山をなめてるおじさん」ですか。

全くの初心者ではないのだろうと思いますが、レベルが分からないので、巻道を探してそちらに行ってもらって、自分はいつも通り登ることに。

赤い岩の滝は巻道使わなくても行けると思いましたが、その後も巻道使わずに登るというので、ルートを示して下から見守りながら登ってもらいました。

とりあえず地獄谷は終了。

ロープ場を経由してA懸垂岩の上へ。

途中で休憩しながら尾根を進みました。カメラを出し入れした時に絞りリングが回ったようで、これ以降は絞り全開の状態でした。

ふと空を見たら環水平アークが出てました!はじめて見たのでテンション爆上がりで撮影したものの残念な画像に。一番マシな画像で補正しましたが、実際はもっときれいでした。環水平アークは太陽の中心から46度下に離れたところで、太陽光が氷の粒で屈折してできる現象で、太陽高度が68度前後の時にはっきりと現れるそうです。計算サイトで確認したところその高さでした。

さてさて、尾根道はいろんなルートがありますが、まだ2回しか歩いたことがなく、自信を持って案内できるほど熟知していた訳ではありません。

メタボチェッカーを通っていきます。

気を付けて歩いたつもりでしたが、間違えてB懸垂岩跡に登ってしまいました。向こうに見えるピラーロックに行くために一旦下りて登り返します。なぜ間違えたのかは、翌年歩いた時に分かりました。

ということでピラーロックに着きました。下のところで少し休憩。絞り全開だったのもあり奥のほうがボケてます。

風吹岩に向けて登っていきます。

13時25分、風吹岩に到着。ここまで来たら任務完了ということで解散。出会ってから2時間、いろいろ考えながら行動してつかれたのでしばらく休憩しました。この画像は下りる途中の見晴らし良い場所から。

急な岩場は今回も巻道で下りました。

30分ほどで高座の滝まで下りて、15時5分、芦屋駅に到着。

撮影の設定ミスは残念でしたが、難しい岩場を登ることができて山の経験値は上がったかな。1日に2回ガイドするのも珍しい経験でしたが、まだまだ経験不足なので、もっと経験を積まなくてはと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。