やまのぼブログ

山登りなどの記録

白山 残雪のお池巡り

2023年6月17日、日帰りで白山に登りました。

記念すべき(?)ブログ初投稿は白山です。白山に登るのは今回が初めて。2年前の富士山、昨年の立山と合わせて日本三大霊山の登頂達成なるか。

白山は石川県白山市と岐阜県白川村にまたがる活火山で、両白山地の北部に位置する石川県最高峰の山です。白山国立公園に属し、日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新・花の百名山に選ばれてます。先述の通り、日本三大霊山のひとつでもあります。白山というのは、最高峰の御前峰(ごぜんがみね)、剣ヶ峰、大汝峰の「白山三峰」を中心とした周辺の山々の総称です。

まずは前日金沢入りしてレンタカーを借り、登山口がある別当出合に向かいました。

途中で白山と思しき山が見えてきました。日没後の薄明るいうちに駐車場に到着。

今回のルートは別当出合を出発し、砂防新道経由で山頂の御前峰に行った後、お池巡りして白山室堂に戻り、観光新道で下山する予定。コースタイム9時間以上、高低差1500m以上ということで、日帰りにしてはわりと体力が必要な感じです。

さて、翌朝4時に駐車場を出発。下の駐車場も満杯のようでした。

別当出合登山センターで登山届を提出して、身支度を整えるうちに空が明るくなってきました。

4時半に登山開始。吊り橋を渡って砂防新道を登ります。

手取川の上流、「石が多い川」が石川の由来になってるそうです。

サンカヨウが咲いてました。実物を見るのは初めて。白山にあると知らなかったので、撮影してる人がいなければ気付かずに通り過ぎていたかも?朝露に濡れて半透明になってました。

こちらはキヌガサソウ。名前は下山後に検索しました。他にも知らない植物があったらとりあえず写真を撮っておいてあとで調べてます。

低いところに雲が見えたので何気に撮影したけど、日本百名山の荒島岳や、うっすらと伊吹山が写ってました。(この時まだ荒島岳がどれか知らなかった)

綿毛をまとったゼンマイを見たのも初めて。

小さな雪渓、踏み抜かないか気になったけど問題なく通過。

急登の先に黒ボコ岩が見えてきました。

急登とは言っても、よく整備されているので歩きやすいほうだと思います。

黒ボコ岩に到着。ここまで山で遮られていた太陽が照りつけてきたので、日焼け止めを塗って、虫除けスプレーもしました。

そして、弥陀ヶ原の向こうに山頂が見えました。

弥陀ヶ原には木道が整備されています。

白山室堂への登りの途中で振り返ると、さっきの木道が小さく見えました。

7時45分、白山室堂に到着。わりといいペースで来れたようなので、少し休んでから山頂目指しました。

空の青、雪の白、植物の緑、そして小屋の赤い屋根が目立ちます。

御嶽山が見えてきました。ただ、登ってる時「これが荒島岳かな?」と思い込んでました。シルエット的には御嶽山なんですけどね。おそるべし思い込み。

奥宮は重機が入って作業していたので参拝できず。

8時50分、最高峰の御前峰(2702m)に登頂しました。

山頂からは北アルプスの山々を一望できました。

北側から、立山剱岳方面。その左に見えるのは白馬でしょうか。

槍ヶ岳、穂高岳方面。穂高の真ん中にうっすらと見える筋は白出沢かな?

続いて乗鞍岳。他の山と比べると山体の大きさが違いますね。

そして御嶽山。左右に連なるのは南アルプスでしょうか。富士山は御嶽山に隠れて見えないそうです。

山頂からの景色を堪能した後はお池巡りに向かいました。

こちらの剣ヶ峰には登山道がないようです。

下りてきて最初にある油ヶ池。

振り返って御前峰、結構下りてきました。

そして今回一番楽しみにしていた場所が見えてきました。

翠ヶ池。昨年ここを知って、この時期に登ろうと考えてました。今年は雪が少ないようで2週間ほど前倒しにしたけど昨年より少ないかも。でも大満足です。

さて、白山室堂に向かいます。帰りは雪渓が多めのルート。

最初は平坦だったけど、下り斜面にさしかかり、ちょっと滑ってしまいました。

この斜面ではスキーをしてる人が何人かいました。

白山室堂に戻って少し休憩。人が増えてきました。

「また来ます。」そう思いながら白山室堂をあとにしました。

黒ボコ岩から観光新道へ。ここは開けていて見晴らしがいい代わりに、急坂があるとのこと。

向こうに見えるのは別山です。

下のほうに見える避難小屋から登山口までのコースタイムは2時間くらい。まだまだ先は長いですね。

天気がよく気温も予想より高めで、遮るものがないので暑くてバテ気味。水分はもちろん塩分や食料の補給もしていたけど補給が足りてなかったようです。小屋で休憩した時、あるはずのおにぎりが見当たらなかった(ザックの底に眠ってた)のも追い打ちをかけました。

こちらは仙人窟、岩の下をくぐって抜けていきます。

砂防堰堤だらけで、手取川が暴れ川なのも納得。

13時55分、登山口に到着。急坂は濡れていて滑りやすく、ただでさえ荒れ気味なので苦戦しました。「もう2度と白山行くものか!」と思ったりもしましたが、特に身体の故障もなく体力回復も早かったので、バテないよう対策したら大丈夫かも?

駐車場で一休みしてから駐車場を出ると、道の両脇に路駐の列が!どんだけ来てんねん!ってビックリしましたが、それだけ人気があるのも分かります。

さて、車は白山白川郷ホワイトロードへ。ここの展望台からは少しだけ見えました。

翌朝、白川郷を出て国道360号線を天生峠方面へ。この展望台からはよく見えました。左の高いところが白山最高峰、その右の少しくぼんでるのが池のところです。

あちこち観光してから金沢駅に戻りレンタカーを返却。海鮮丼をいただきました。

最後にライトアップされた門を撮影。

標高差1500mの山を日帰りで登るのは初めてだったけどなんとかなりました。後半バテないよう対策が必要だと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。