前編はこちら↓
2日目は4時前には起きてたかな、というかテントが風でバタついてあまり眠れませんでしたけどね。食事して外に出ると、山のほうにヘッドライトの灯りがちらほら見えました。
4時55分頃、ほんのりモルゲンロートの剱御前。
右回りにぐるっと一周。
はじめて設営したテント。強い風が吹いてたのか、張り綱やフライシートの文字がブレてます。で、濡れた靴はまだ逆さにしてます。家から富山までスニーカー履いてきたので、テント場ではそれを履いてました。
しばらくして剱岳にも陽が当たり始めました。
前剱の辺りに人が見えました。もしかしたらもう登頂してる人いるかも。ちなみに滑落事故が一番多いのは前剱からの下りだそうです。
自分もいつかあの頂に立てるのかな?と思いながらしばらく眺めてました。7時に出発予定でしたが、前日のつかれ&寝不足状態なので、奥大日岳の登頂を取りやめて身体を休めました。
8時頃からテント内を片付け。1時間ほどかかって終わった頃には日が高くなってました。
さらに1時間ほどかけてテントを撤収。靴も乾いてました。
名残惜しいけど、そろそろ行かないと。10時20分、移動開始。
チングルマが咲いてました。撮影した時には何か分かりませんでしたけどね。チングルマは草ではなくて木というのが驚きでした。
30分くらい登ったところで少し休憩。
剱岳の右のほうに白馬岳(しろうまだけ)が見えました。特徴的な形なので分かりやすいです。
剱御前小舎が見えるけど、なかなか着きません。
かなり登ってきました。もう少し。
11時30分、別山乗越(2760m)に到着。
反対側には地獄谷や雷鳥沢のテント場が見えます。
大日岳方面。奥大日岳はまたの機会に登りたいと思います。
雪渓を歩く人は剱岳の帰りかな。自分も剱岳帰りと間違われて声を掛けられることもありました。
剱御前小舎で飲み物を買って長めの休憩。剱御前もパスしました。12時頃に行動再開して5分か10分ほど下りたところで大きいほうを催してきました。登り返すのもたいへん(この画像よりもっと下りてたはず)なのでそのまま下りることに。急ぎ足で歩いたり、なんとか頑張りましたが40分くらいで限界。登山道から少し離れて、ザックを下ろして非常用グッズを取り出して最悪の事態は免れました。これも経験ですね。密閉袋に入れたけど、家に帰るまで持ち歩くことになるので気が重い。
さて、テント場が近付いてきました。スペースは十分あります。
川まで下りてきました。
仮設の橋を渡って、その先の階段を登るとテント場。あともうひと踏ん張り。
この川は称名川で、落差日本一の称名滝へと流れていきます。
13時35分、雷鳥沢キャンプ場(2280m)に到着。
初日歩いた真砂岳から別山への登り返し。
別山乗越方面、思ってたより長かったです。
2回目のテント設営、張り綱の方向が微妙だけど初日よりうまく出来ました。というか雨が降らなければこのくらい出来たはず。近くでどこかの高校の登山部がてきぱきとテント設営してました。
天気良すぎて顔や手がかなり日焼けしました。日焼け止めの塗りが甘かったかも。手が腫れて、手袋してなかったので、もしかしたら虫刺されもあるかも。テントの中が暑くて、中で横になるのは無理でした。
飲み物調達しに雷鳥沢ヒュッテへ向かう途中、雪渓の下の雪が融けてスノーブリッジ状態のところがあって、こんなになってたら踏み抜き怖い!と思いました。画像は戻る途中に見かけた自衛隊の方々。10人くらいの部隊が3組くらい通ってました。演習なのかな。
陽が当たらなくなって、ようやく涼しくなってきました。
最終日は天気が良くない予報なので、立山はこれで見納めかも。日が暮れて雲が出てきたので星空は諦めて、19時くらいにはテントに入って食事して早めに横になりました。夜の気温は10度前後だったけど、3シーズン用のシュラフでも寒く感じました。あとで考えたら就寝用の服が薄かったのが原因かも。
1時30分頃に目が覚めて、外を見たら星が出てたので星空撮影。ピント合わせたつもりだったけど今回も合ってませんね。一応、夏の大三角方面です。
3日目、最終日の朝になりました。あとは室堂まで戻るだけ。たぶん6時までには起きてたと思う(記憶が曖昧)。地面が濡れてるから夜中に雨が降ったのかも。天気が崩れる予報なので早めに撤収(2時間近くかかったけど)して、8時45分、出発。
10分ちょっと歩くと、自分がテントを設営していた場所には、すでに誰かが設営してました。
火山ガス濃度の検知器。結構匂いしてたけど、まだ注意レベルではないようです。
防災箱、中身は見てないけど、悪意のある誰かが持ち去ったりとかないのかな。
池塘が見えてきましたが、ガスガスです。
みくりが池温泉には寄らなかったけど、どうやら数日前から臨時休業してたようです。
前回は地獄谷を歩く人の姿が見えました。みくりが池越しの立山も見れなかったので、初日に撮っておけばよかったな。
9時40分、室堂ターミナルに戻ってきました。天気が良くないし長居しても仕方ないので10時発のバスに乗って下山しました。
バスの中から称名滝が見えました。ちなみに翌2023年、白山に行ったあとの観光で滝のすぐ近くまで行きましたが、すごい迫力でした。
美女平で11時発のケーブルカーに乗り換えて立山駅に到着。駅近くの日帰り温泉に行こうと思ってたけど、どこも受付休止状態でした。
12時発の電車に乗って13時10分、電鉄富山駅に到着。ちょっと贅沢して白えび丼をいただきました。
富山に来たのは8年ぶり。前回は工事中だった駅舎も完成して、富山ライトレール改めポートラムは南北繋がってました。小倉のモノレールみたいに駅から出てくるのが、なんかカッコいいなと思います。電車やバスで行ける入浴施設を調べて、ポートラムに乗って銭湯で汗を洗い流しました。まぁ下界は暑いのですぐに汗かきましたけどね。富山駅に戻って高速バスで帰路につきました。
ということで、はじめての北アルプス&テント泊終了。またひとつ新たな扉を開くことができたけど、まだまだ未熟なので経験を積んでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。