やまのぼブログ

山登りなどの記録

伊吹山 琵琶湖を見下ろす百名山

2021年10月15日、日帰りで伊吹山(いぶきやま)に登りました。

富士山に登った後、しばらくして緊急事態となり行動を控えてましたが、解除されたので少し足を伸ばして伊吹山に行きました。

日本百名山の一つであり、滋賀県の最高峰、また冬には豪雪となり日本のみならず世界一の積雪を記録した山でもあります。麓から伊吹山ドライブウェイ(冬季閉鎖)が通じており、山頂駐車場からは標高差117mで山頂に立つことができます。山頂周辺にはお花畑があり、「イブキ」の名を冠する種も多数あります。1周1時間程度で散策できますが見頃は過ぎており、少しだけ散策して下山しました。【注意】2023年7月12日の大雨で登山道が崩落し、この記事の投稿時点では、登山道は通行不可となってます。

早朝から電車を乗り継いで近江長岡駅に到着。滋賀県だけど米原駅から東はJR東海エリアなので、交通系ICカードを使って乗車した場合、一度米原駅で改札を出て再度入場する必要があります。不便ですね。接続の待ち時間があるのでその間に済ませました。

登山口までは湖国バスで移動。8時25分発のバスに乗ります。土日は7時台のバスがあるけど、始発の電車に乗っても間に合いません。ちなみに画像下に写っている「まいちゃん号」というのは予約制の乗合タクシーで、これを利用することもできます。

登山口の最寄りのバス停、伊吹登山口に到着。駅からの所要時間は16分。

伊吹山の案内図。かつて存在したリフトや施設などがテープで隠されてます。

こちらはお花畑の図。春から初夏は花が多そうだし、真夏ほど暑くないから良いかも。

バス停の裏にある三之宮神社の前を通過していきます。

インフォメーションセンターで入山協力金300円を箱に入れていきます。少し進むと右手に登山口があり、バス停からは登山口までは5分くらいです。車で来られる方はこの付近の駐車場に停めることができます。

登山口から25分ほどで一合目に到着。山頂以外では一合目と五合目に自動販売機があり、下山の時に飲み物を買いました。かつてスキー場があったのと森林限界が低いので、ここから先は開けているところが多いです。

さらに25分ほどで二合目。琵琶湖が見えてきました。ここで少し休憩。ちょっとペースが早かったかも。10月半ばだけど日差しが暑かったです。

三合目に向かう途中で山頂が見えてきました。こちらもスキー場のゲレンデがあったようです。この画像とひとつ前のは携帯で撮影したけど、携帯のほうが空の色が綺麗なんですよね。カメラのほうは以前からあまり好みの色が出なくて、調整してもうまくいかないことがあります。

この周辺にも花が咲くようです。撮影した時は気付いてなかったけど、看板の左にあるのはイブキトリカブトでしょうか。右奥には廃業した伊吹高原ホテルがありました。

三合目にお手洗いがあり、ここから先は山頂までないので用を足して少し休憩。他にはバス停付近と一合目にあります。この画像は五合目で撮影。六合目の避難小屋が見えます。

なにかの鳴き声が聞こえると思ったら、どうやら鹿がいるようです。山が白っぽく見えるのは石灰岩で、西側の斜面では現在も採掘されているようです。右下にちらっと登山道が写ってるけど、あまり良い状態ではないように見えました。

六合目辺りから登りがきつくなりました。斜度は40度近くあるかな。登山道はつづら折りだけど、積雪時は直登するそうです。いつか冬山登山もしたいな。

山頂が近付いてきました。

これを登りきったところが九合目で、その先は緩やかな道になりました。お花畑がある山頂周辺は、鹿の食害防止のために防護柵で囲われています。

12時45分、山小屋があるエリアに着きました。

振り返ると琵琶湖がよく見えました。対岸の真ん中に見えるのは武奈ヶ岳と思われます。

ヤマトタケルノミコトの像がありました。近くのベンチで昼食休憩したけど、気温は15度くらいで風が吹いて寒かったです。

南東側の名古屋方面、霞んで分かりにくいけど高いビルが見えました。手前の山腹には伊吹山ドライブウェイと思われる道路が見えます。

少し歩いたところに伊吹山山頂(1377m)の山頂標識と三角点があります。鈴鹿方面の山も写ってます。

少し東に進んだところで撮影。この時はまだほとんど山を知らなかったけど御嶽山は分かりました。あとで出会った人が乗鞍岳も見えたと言ってました。左に写ってるのがそうかな。

こちらは岐阜市方面。街に隣接してる真ん中の山は岐阜城がある金華山。木曽三川が並んでるのも見えます。奥には恵那山、その後ろにうっすらと南アルプス、左には中央アルプスも写ってます。

北の方向を撮った画像。右奥に白山、その左手前には荒島岳が写ってます。この時はまだ分かりませんでしたけどね。北アルプスも見えていたかもしれないけど、その方向は撮影してませんでした。

そのまま周回も考えてたけど、バスの本数が少ないし下山する余力も残したいので、来た道を引き返します。そもそも花がほとんど咲いてないですからね。

帰りは少し違う道を通りました。ここからの展望もよかったけど、低いところに雲が出ているようで、対岸の山は見えなくなりました。

登って来た道と合流して14時に下山開始。トレランの方が下りてきて、先に行ってもらおうと思ったけど、鹿がいるのを見たりして、少しお話ししているうちに同行することになりました。最初のうちはついていこうとしたけど無理なので少しペースを落としていただくことに。おかげで早く下山できましたが、画像を撮る余裕はほとんどありませんでした。

五合目の自動販売機で飲み物を購入して休憩。トレランの方いわく、鹿の食害でかなり裸地化が進んでいるとのこと。この1年半で登山者が減ってたのでさらに鹿が出やすくなったとか。そうして保水力が低下したことが2年後の土砂崩れに繋がったのかもしれません。登山道の閉鎖中に鹿の駆除も行われるとのこと。自然環境のバランスを考えると止むを得ないのでしょうね。

トレランの方とは一合目でお別れして、少し休憩してから下山中ヘビに遭遇したものの、16時45分に無事下山。バス停に移動して17時すぎのバスに乗車。途中にあるジョイいぶきという施設に温泉があるけど、当面の間休業とのことで駅まで直行。電車に乗り、行きと同じように米原駅で改札を往復して帰りました。

富士山に続き、日本百名山2座目でしたが、3ヶ月ぶりの山行にはハードな山でした。でも自分より年上と思われる方がどんどん登って行かれるのを見て、自分ももっと登れるようになりたいと思いました。登山道が通行可能になったら、また登りに行きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。