2022年8月30日、日帰りで剣山に登りました。
剣山は徳島県の最高峰で、西日本では2番目に高い山です。四国山地の東部にあり、日本百名山、新日本百名山、花の百名山、四国百名山に選ばれてます。日本百名山の中では初心者でも登りやすい山ですが、登山口までのアクセスは容易ではなく、貞光駅から1日2便の登山バスを利用するか、徳島市内から車で道幅の狭い国道を2時間ほど運転することになります。
前日に徳島駅の近くで車を借りて、見ノ越で車中泊して早朝から剣山に登りました。次郎笈(じろうぎゅう)まで行く予定でしたが、途中のジロウギュウ峠で引き返すことになりました。
登山の前に、以前から見たかった鳴門の渦潮を見に行くことに。高速バスの乗り場を間違えて、危うく乗り損ねるところでしたが出発直前に乗車。10時35分、鳴門公園口バス停に到着。鳴門海峡大橋を渡ったことは何度かあるけど、降り立ったのは初めてです。
見頃まで2時間以上あるので、周辺を散策したり軽く食事したりしました。
渦潮が大きくなる時刻に合わせて13時発の観光船に乗りました。
橋の下まで来ると、境目でかなりの段差ができてるのが分かります。海峡の北側から南側に潮が流れる状態なので「南流」になります。この南流の時は鳴門側に、北流の時は淡路島側に多く発生するそうです。
橋の南側に行くと渦が出来てました。
上の画像の2秒後、そこそこ大きな渦になりました。出来始めから終わりまで長くても数十秒くらいで消滅します。
進行方向反転して橋と渦のツーショット。
渦ができる場所にあちこち移動します。
そろそろ戻る頃かな?と思ってたら、大きくなりそうなのが目の前に。
渦が大きく落ち込んで、右側が水の壁みたいになって、すごい迫力でした。
大きい船だと上から見下ろせるけど、小さい船だとより近くで見れます。
20分ほどで港に戻ってきました。徳島駅行きのバスに乗りますが本数が少なく、待つのも退屈なので途中まで歩きました。千鳥ヶ浜からの風景を見ながらアオアヲナルトというリゾートホテルの前まで歩いて、14時頃バスに乗りました。
15時20分頃、徳島駅に到着。徳島駅前といえば大きなヤシの木。ちなみに下山後は左のビルにある日帰り温泉に入る予定です。
ここで痛恨のミス発覚。カーシェアを利用する予定なのに、なんと会員証を忘れてしまいました。会員証がないと利用出来ない!と焦りましたが、アプリを使えば利用開始と返却の手続きが出来ると分かりました。とりあえず出発前に遅めの昼ごはん。
コンビニで水や食料を調達して、16時30分出発。途中で尾根がいくつも重なってるのが見えたので車を停めて撮影。もっと手前のほうが良い感じでしたが、そのために引き返すのもなんなので。
剣山までの国道はいわゆる「酷道」で、かなり細い場所や、つづら折りの上り下りがあり、一旦広くなったけどまた狭くなって、さらには落石注意の所もありました。剣山が近付いてきましたが、雲に隠れて見えません。
2時間ちょっとかかりましたが、暗くなる前に見ノ越に到着。標高は1400mほどで気温は15度を下回ってました。食事してから星空撮影。飛行機の点滅の下の山際にある明るい星はさそり座のアンタレス。翌日に備えて早めに横になりましたが、あまり寝心地良くないし、遅い時間に到着する車もあったのでなかなか眠れませんでした。前日に耳栓を購入したけど、アイマスクも買っておけばよかった。
翌朝4時頃、ご来光を見るためにまだ暗いうちに登ろうとしたけど、山道に入ってすぐ物音がして、ヘッドライトだけでは心もとなく数分で退却。5時になって薄明るくなった頃に再出発。劔神社の階段を登って境内の右に登山道があります。
40分ほど歩いたところに野営場があります。あまり広くないです。
朝の光に照らされた雲海が広がってました。普段見れない景色なのでテンション爆上がり。
剣山登山リフトの西島駅(撮り忘れた)を過ぎて登っていくと、刀掛の松というのがありました。
雲海から頭を出した山は高城山。山頂付近に見える塔のようなものは雨量観測所だそうです。
四国山地の山々。中央左の奥のほうに石鎚山と思われる山がうっすら写ってました。青紫の花を見かけて撮影したけど風が強くてブレてたのでボツにしましたが、トリカブトの花でした。撮影した時は気付いてなかったけど、この時が初対面だったようです。
6時20分、剣山頂上ヒュッテに着きました。
隣には劔山本宮宝蔵石神社があります。後ろにある岩が御神体の宝蔵石で、安徳天皇が宝剣を納めたとされているそうです。
神社横の階段を登って山頂を目指します。
雲海が山にせき止められて、左に深い谷が刻まれているのが見えます。
影剣山(たぶん)が見えました。中央左寄りの山がおそらく三嶺(みうね)で、剣山から三嶺までの縦走がすごく良いそうです。
山頂周辺は木道が敷設されてます。
6時35分、剣山(1955m)に登頂。日本百名山4座目です。
向こうに見えるのが次郎笈。休憩してからあそこまで行く予定でした。
ところが、休憩してるうちに急速でガスってきました。とりあえず行くことに。思ってたより結構下ります。
もう少し先まで歩いたと思うけど、このまま進んでも景色見れなさそうだし、天候が急変すると困るのでジロウギュウ峠で撤退。
次郎笈まで行けなかったので結果的に無駄な登り返し。ウインドブレーカーに水蒸気が結露して、気付いたらかなり濡れてました。
50m先も見えない状態。これはこれで幻想的ですけどね。
ヒュッテまで戻って、7時50分、下山開始。登る時はまだ動いてなかったリフトが動いてました。リフトを使えば半分くらい時間短縮できます。
順調に下って、8時40分、登山口に到着。
登山口から駐車場までは数分です。駐車場の奥にリフト乗り場があります。
着替えて少し休んでから、9時20分頃に駐車場を出発。もう少し先まで行けば祖谷のかずら橋があるけど、早めに徳島市内に戻ることに。お昼前に眉山(びざん、290m)の山頂駐車場に着いたけど、雨が降ってたので車の中で待機。雨が止んでから眉山ロープウェイの展望台へ行ったけど、ガスってて残念な景色でした。
車を返却して駅前の日帰り温泉へ。帰りは不測の事態も考慮して少し遅めのバスを予約してたので、喫茶店に入ったりして夕方のバスで帰路につきました。
ということで、行き帰りが大変でしたが、渦潮や雲海なども見れて大満足でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。