やまのぼブログ

登りたい山があるんだ!

御在所岳〜鎌ヶ岳 岩場と渡渉とアカヤシオ(その1)

2025年4月27日、御在所岳と鎌ヶ岳を縦走しました。

御在所岳は三重県菰野町と滋賀県東近江市、鎌ヶ岳は三重県菰野町と滋賀県甲賀市にまたがる鈴鹿山脈の山です。鈴鹿国定公園に属しており、どちらも関西百名山、近畿百名山に選ばれ、御在所岳は日本二百名山にも選ばれてます。

かつて行われていた登山大会「鈴鹿セブンマウンテン」の7座の中では標高2位と3位で、ピーク間の距離が近く、ロープウェイや駐車場などのアクセスが良いので、周回ルートや峠からのピストンで2つ合わせて登られることも多いようです。

御在所岳は昨年秋、竜ヶ岳に登った後に登ろうとして途中で撤退しました。1枚目の画像はその移動中に撮影したものです。

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次に登る時は鎌ヶ岳と合わせて周回コースで登ろうと考えてましたが、この時期アカヤシオが見れるということで(まだヒルも活動してなさそうだし)行くことにしました。

今回のルート図。前回同様、中登山道で登り、大黒岩に寄り道して御在所岳に登頂した後、武平(ぶへい)峠まで下って、鎌ヶ岳に登頂した後、長石谷で下ります。歩行距離は約9km、累積標高は約1100m、標準コースタイムは約7時間で、数字だけ見れば、芦屋から六甲山の往復よりも下回ってます。

本編に入る前に、いくつかネタ話を。まず、今回の山行は無保険でした。契約してた保険のプランを変更するため途中で解約して、新しいプランを契約しようとしたら、翌日の午後から適用とのことで、「午前中適用されないならいいか」と契約しませんでした(当日でも入れるプランがあるのを後で気付きました)。ということで、いつも以上に気をつけないといけません。

前日の夜、電車で草津市へ移動して車を借りて、22時頃に横になりましたが、寒くて何度か目が覚めました。寝袋なくても大丈夫かな?と思ったのが失敗、前回よりマシとはいえ滋賀の寒さをナメてました。最後には雨具を着込んでもう一眠りしようとしたら、今度はアイマスクが行方不明に。しばらく探すも発見できず、3時に起きる予定だったので早めに起きました。

腹が減ってたので食料調達に行こうと雨具のファスナーを開けたら、首元にアイマスクが掛かってる。。。そこにおったんかーい!

移動して深夜営業の飲食店に入ろうとしたら、今度はカード入れがない!さすがにこれは焦りました。車内を探しても見つからないので、どこかに落としたのかも?と、車を停めてたトコに引き返しましたが、どこにも見当たりません。改めて後部座席を見ると、サイドドアのポケットに入ってました。。。どうしてそこに!!

おっちょこちょいレベルMAXに突入してかなり時間をロスしましたが、食事してコンビニで食料とお茶を調達して4時過ぎに移動開始。

暁の空に浮かぶ鈴鹿山脈。右のほうには明けの明星も見えます。早く出発してたらこの景色を見れなかったのだから、これはこれで良かったのかも(良いほうに考える)。

蔵王ダムに寄り道してお手洗いへ。天の川が見えるそうですが、出発が遅れて星空観賞できませんでした。というか遅れてなくても間に合わなかったかも。撮影のために小型三脚を持ってきましたが、寝袋持ってきたほうがよかったですね。

鈴鹿スカイラインを駆け上がり、武平峠の駐車場に立ち寄りました。日の出時刻が5時過ぎだったので、早く出てたら日の出や御在所岳のモルゲンロートを見れたかも。

駐車場は全体的に傾いてますが、この場所にこれだけの広さを確保してるだけでも十分だと思います。お手洗いもあります。

5時35分、割谷駐車場に到着。すでに7〜8割埋まってたので、あと30分遅かったら停められなかったかも。

身支度を整えて、5時50分、登山開始。登山口で登山届を出します。前回は昼過ぎの出発で用紙がありませんでしたが、今回はありました。

最初のうちは身体が慣れてないのもあり、いつものことながらキツく感じました。

登山口から20分ほどで3合目に到着。裏登山道との分岐があります。

数分登ったところでロープウェイの下を通ります。前回はここで休憩して、地蔵岩まででの撤退を決めました。今回はちょうどエンジンが掛かってきた頃合いです。

この手前にちょっとした鎖場がありました。ここを右に曲がると前回撮影した大岩があります。

さらに少し歩くと4合目の負ばれ岩が見えてきました。

岩が倒れないよう、小枝が頑張って支えてくれてます(お約束)。と書いて投稿する予定でしたが、約1ヶ月後の5月25日、大きく傾きました。大雨で地盤が緩んだのが原因だそうです。いつかは倒れるとは思いましたが、地蔵岩が落ちるほうが先だろうと思ってたし、どちらにしても遠い未来ことだろうと思ってたので驚きました。

前回岩の間を通ったので、今回は撮影だけでしたが、もう以前のように通ることはできないんでしょうね。

六甲山のロックガーデンや荒地山のような岩場が続きます。

5合目の展望所に到着。

鎌ヶ岳もよく見えます。

槍ヶ岳ほどではないものの尖った感じで、鈴鹿きってのカッコ良さだと思います。

東側の展望は逆光なのもありますが、あまり良くありません。前回は御嶽山や北〜南アルプスの山々も見えましたが、今回は無理そうです。

6時35分、地蔵岩に到着。ここまで順調に進んでます。

前回はここで撤退したので、ここから先は初めてになります。

少し歩くと右手にザレた急斜面がありました。

その先に山が見えました。あれは釈迦ヶ岳かな。

アカヤシオが咲いてました。濃い目に写ってますが、ほんのり淡いピンク色です。登山口に近いところはあまり咲いてませんでしたが、標高が上がるにつれ増えてきました。

6合目、キレット(900m)に到着。

鉄塔との標高差が小さくなって、かなり登ってきたと感じました。

この先は大きく切れ落ちてます。覗き込んでる人が何人かいたので、てっきりここから下りるものだと思って迷わず下りましたが、少し下りたところで右のほうから人が来ました。巻道があるのかな。

途中でささっと撮影して下りていきます。

右のほうから下りてきました。先行者や対向者がいなかったので順調に下りられましたが、渋滞することもあるそうです。

登り返していきます。

しっかりとした木の階段ですが、アイゼンの爪跡がいっぱい付いてました。

階段を登ったところにもアカヤシオが咲いてました。

おそらくイワカガミの類ですが、まだ花は咲いてません。

花崗岩の山らしいザレた道。多くの人が歩いて削れた跡なのかな。

7合目、かもしか広場(990m)に到着。かもしかの姿は見当たりません。

この辺りが標高1000mかな。ということで、今年初の1000m超えです。このあと先行者(2人)が止まって先にどうぞと言われて登りましたが、そのうち1人がすぐ後ろをついてきました。ペースを上げ気味にしてもついてくるので、2人に先に行かせて少し離れて行動再開。車もそうですが、追われる感じが苦手なんですよね。

はじめて見るタイプの鎖の梯子が登場。上のほうは歩く時の滑り止めにもなってる感じです。

まだまだ岩場は続きます。

岩のピークがありました。

8合目、岩峰(1111m)に到着。

伊勢平野を見渡せますが、やはりモヤっとしたままです。

さて、ここから先はどう行くのでしょうか。

どうやらここを下りるようです。高さは10mくらいかな。

斜面のあちこちにアカヤシオが咲いてました。

下りる途中で一枚。右上から下りてきて、左下の梯子のほうへ下りていきます。キレットより難度高いと思うので、キレットで厳しいと感じたら引き返したほうが無難かも。

また登り返していきます。大きな段差がありますが、右の木を頼りにして登りました。

また見晴らしが良い場所に到着。遠くにうっすらと養老山地が見えます。

ピンク色が見えたので、ちょっと下を覗き込む。

切り立った崖の真ん中が岩峰のあたりかな。御在所岳には藤内壁(とうないへき)というクライミングの岩壁が、この下のほうにあるようですが、ここだけでも十分すぎるくらいの絶壁です。

手前に国見岳からの尾根、その向こうには釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、藤原岳など鈴鹿セブンマウンテンの山々や、鈴鹿山脈最高峰の御池岳も確認できます。左にいくつか岩が見えますが、そこから急角度で下りていくのが国見尾根で、なだらかに下りていくのがヤシオ尾根かな。

最後の登り、ピークが近いのに結構水が出て濡れてました。

ピークまでもう少しですが、ここで区切ります。

その2へと続きます。

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最後までお読みいただきありがとうございました。